レンタルとは、怖いものだ。
7年前、浜松転勤で無線ランとIP電話が必要になった。機器を購入するかレンタルするか迷ったが、転居までの準備時間が少ない中で機器(ルータ)を設置してくれるレンタルの魅力にひかれて、契約した。
3年前、単身赴任が終わった時に気付けばよかったのだが、そのまま契約を続けていた。
1年前、接続の調子が悪くなり、そろそろ連絡しなくてはと思ったが、説明書にあるように電源を入れ直せば使えるし、面倒なのでそのままにしていた。
1週間前、とうとう、接続しなくなった。ネットにつながらないとメールも読めず不便だ。説明書には「24時間対応」と書いてある。民営化してずいぶんサービス向上したなあ、と思う。早朝に電話すると、
音声ガイダンス:「オペレーターにつなぎますので、平日の9時以降にかけ直してください。」
平日のデイタイムしか対応しないのは、昔と何ら変わらない。勤務先で昼休みに電話して、やっと故障受付につながった。
故障担当者(若い男性):「故障といいましても、故障かどうかを確認するために、御自宅に伺うことになります。その際、有料になります。」
わたくし:「24時間対応と書いていながら平日デイタイム対応で、機械が壊れたと言っても信用せずに、しかも毎月レンタル料払っているのに修理は有料だと。7年も使っているけど機械の耐用年数超えたことが、原因の故障なのでは?」
故障担当者(若い男性):「上司に代わります。」
と言ったきり、5分間近く音楽が流れ続け、最後まで上司は電話に出てくることはなかった………やっぱ同じだ、体質は変わっていない!
もう解約しかない、時間の無駄だと、今度は契約担当に電話をする。
わたくし:「レンタル機器が壊れたので、解約します。」
契約担当者(女性):「機器が壊れたのなら、故障担当から電話させます。」
わたくし:「今さっき、故障担当と話をしたら有料だといわれた。メールが使えなくて不自由している。今では性能の良い新機種を御社でも出しているが、レンタルを続ける場合、どのような対応なのか、知りたい。」
契約担当者(女性):「お客様の契約の場合、有料修理ということはありません。申し訳ございません。間違いです。対応内容はすぐに担当から連絡させますので、お待ちください。」
壊れたなどと言わずに「解約」だけ告げればよかった、と思いつつ、故障担当の電話を30分待つことに。
故障担当者(年配の男性):「故障だそうですけど、いつご自宅にお伺いしましょうか。」
わたくし:「こちらが聞きたいのは、日時調整ではなくて、レンタル品が壊れた場合の御社の対応内容を知りたい。」
故障担当者(年配の男性):「私の担当では、Web Caster V110に取り換えます。」
わたくし:「えー!!V110は7年前の御社の製品で、御社でも既に売っておらず新機種を出している。そんな昔の製品に取り換えるのですか?」
故障担当者(年配の男性):「とにかく、私の担当はV110に取り換える仕事なのです。違う製品をご希望なら、違う契約をしてください。」
わたくし:「そんな説明はなかった。V110のレンタル料として毎月980円を7年間で合計8万円も払ってきたけど、家電量販店では安価で性能の良い製品売ってますよね。」
故障担当者(年配の男性):「それなら、レンタルではなく、新しい製品を購入された方がいいと思います。」
最後に、やっと本音が聞けた。
それまで、「不誠実な対応」、「なんとか解約させない姿勢」、「相手が無知ならば、古くて性能の悪い機器をさらにレンタルし続けようとする姿勢」に、うんざりしてきた。
人間じゃなくて組織に原因があることが分かり、なぜかホッとする。
再度契約担当者に電話し解約して、新しい機種を家電量販店で購入した。無線ラン機能がないパソコンにも取り付けられる子機もセットで13800円。
レンタル料と比較すると1年強相当分だが、性能は格段に良い。インターネットの速度もV110が最大54Mbpsだったものが、300Mbpsと6倍近くに向上しており、画面の切り替わりが早い。サクサク動く。Youtubeが動かなくなることもなくなった。
古い機種は、送られてきたゆうパックの袋に詰めて、郵便局へ届けた。
技術が日進月歩の時代に、2年以上古い機種をレンタルされている方は、十分ご注意くださいね。レンタル料は新規購入の2年相当分ですが、それ以上借りつづけていると、低品質の機器を、高額の料金を払いながら、使い続けている可能性があります。5年分以上も貸して、十分、元を取っておきながら、壊れた場合にもさらに在庫処分なのか、古い製品を貸し続けようとします。
そして、故障した場合の会社の姿勢は、上記のとおりです。
設置方法も、昔に比べずいぶん簡単になっており、自分でもできるようになっています。
電話料金等は、料金明細を見て、無駄な契約が続いていないか、チェックが必要ですね。