沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

PCR検査と筋電図検査

2020-09-11 | 健康
昨日は、多少、イタイ検査だった。

● PCR検査
術前検査を受けるため、病院の指定時刻に、指定場所に出向くと、そこは通常の出入口から隔離された外壁沿いに置かれたテント椅子だった。

近くに内部に通じるドアが一つあり、インタフォン越しに到着を伝え待っていると、看護師さんが現れて検温と問診を受けた。

名前を呼ばれ、ドアから中に入ると、小さな部屋で、さっきとは異なる完全防護の看護師が1人いた。

「大変ですね。」
と声をかけると、看護師は笑顔になった。
パイプ椅子に入り、医師を待つ。準備を尋ねると、マスクをずらして鼻だけを露出するように言われる。
やがて年配の医師が来て、名前を確認後に、医師は細長い綿棒を取り出した。

「ああ、やっぱりそれを使うのね。」

家庭用の綿棒では届かない鼻腔奥の粘液採取が目的だから、長いのはやむを得ない。コヨリみたいに刺激して、クシャミしたら検査どころではなくなるため、簡単なようで高度な技術が必要だと思った。

机の上のモニター(何も映っていない)を見るように指示され、その姿勢で体を硬直させていると、細長い綿棒が右の鼻穴の奥までグイグイ入って擦るようにえぐった。

痛さはそれほどではなかったが、刺激で涙目になった。終わったと思い喜んだところに、左の鼻穴に2本目の綿棒がやってきた。再び涙目になった。

綿棒の作業自体は短時間で、大きな痛みもなく終わった。大人は大丈夫だけど、小さな子は看護師さんの出番があるのだろうと思った。

● 筋電図検査(神経伝導検査)
午後は、筋電図検査が待っていた。
神経と筋肉が正常に機能しているか調べる検査で、初めてだと思う。

ベッドに着衣のまま仰向けになると、検査技師が、左の手指の上に、複数の電極パッドをテープで貼り付ける。
そして、手指の神経を束ねる左の手首あたりに、固い電極を押し当てる。

手指の力を抜き、覚悟していると、
「スイッチを入れます。」と言われた。

断続的にピッピッとパルスの電気が来た。
家庭用の肩凝りマッサージ器に似ている。
パルスに併せて、左の手指が私の意思とは無関係に、ピクピク動いている。

パルスは10回連続する。

指は踊っているが、電極を押し当てられた手首が、とてもイタイ。
これは、お勧めできない痛さ。
10回だからと、数えながら我慢する。

指の電極パッドの位置を変えて複数回繰り返す。
手指の検査が終わると、今度は顔に来た。

顔はイタイでしょう。イヤでしょう。」
と抗議する目付きを察知したかのように、説明がある。
「指先は敏感だけど、顔はそれほどでもないですよ。」

眼鏡とマスクを外したところに、電極パッドが来た。
左眼の周りの皮膚に、電極パッドを貼り付ける。

目周囲の筋肉神経を束ねるのは、耳近くらしい。そういえば小学校の教室にあった解剖人形の怖い顔をなぜか思い出す。
左耳近くの頬に、固い電極を押し当て、同様に電流を10回流す。

頬がイタイ。さっきよりは痛くない。
厚顔無恥と言えよう。

検査が終わり、モニターの筋電図を見せてくれた。
10回の電極押し当てが作り出した波形は、10回とも同じで安心した。

電流が神経を伝わり、筋肉を動かす速さや大きさに、もし異常があると電気伝導が低下し、波形が小さくなるという。

検査は、最も敏感な指先と、筋無力症が現れやすい瞼の2箇所だった。

検査時間45分と聞いていたが、2箇所だけで、半分の時間で終わった。

「もう終わりですか?」と尋ねたら、
「もっとやりますか?」と聞かれた。

電流の強さは、15ミリアンペアらしい。
「15ミリアンペアだと、豆電球が点灯しますね。」(スタンガンの2倍らしい)
短時間のパルスだから、耐えられる。

結果は何も異常無くとも、検査は大事なものだと思う。
何か異常が出た時に、比較できるからね。