視察二日目。
まずは呉市の北に隣接する熊野町へ行った。呉市のベッドタウンとして、町でありながら、2万5千人ほどの人口があり、庁舎も立派だった。
ここは国内での筆生産の中心地で、書筆で80%、絵筆85%、化粧筆90%のシェアがある。
女子サッカーのなでしこJAPANが国民栄誉賞をもらった際、副賞として熊野町の化粧筆セットが贈られたことで一躍名前が売れた。
筆の里工房には巨大な筆もあり、興味深く見学させてもらった。
実際の筆制作の見学に民間の筆工房を訪問した。
女性のパートの方や若い人も働いておられた。いろいろ説明して下さったベテランの女性は伝統工芸士でもあり、地域と伝統工芸がしっかり根付いて産業となっていることがよく分かった。
筆の販売所に黒谷和紙が並べてあったので、社長さんに綾部から来たことを話すと、「昔から取引させてもらっているんだ」と喜んでおられた。
これで広島県を後にし、次は山口県議会へ。
鳥獣害対策について、山口県での取り組みを調査した。
山口県は京都府以上の農地があるが、農業所得は低い。米作や夏みかん等が多く、野菜にはあまり取り組まれていないようだった。
鳥獣害対策のための牛の放牧は山口県が始めたとのことだった。