四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

現実を覆い隠しても、何も解決しない

2020年10月20日 | 京都府議会

 20日㈫、10時から決算特別委員会警察本部書面審査

 質問は1点。府内の交番・駐在所で土砂災害警戒区域のレッドゾーン、イエローゾーンにあるのは何ヵ所か?

 31ヵ所もあるそうだ。綾部市の上林駐在所イエローゾーンにあり、昨今の豪雨被害と土砂災害の頻発状況を考えると大変危険で、綾部市と共に早期の移転新築を求めている。

 地域部長から「上林駐在所は築40年と古く、かつ場所も土砂災害警戒区域にある。綾部市から複数の移転候補地の提示をいただいており、移転新築に向け、最終的な詰めを行っているところ」と良い答弁があった。

 

 午後は文化スポーツ部書面審査

 先日の健康福祉部の書面審査の続きで、京都府立医大竹中洋学長昨年度予算で増床させたNICU(新生児集中治療室)をいつまでにフル稼働させるのか?と質問した。

 学長は「府立医大は第一種感染症指定病院になっているので、コロナ対応を一手に引き受けているという状況である。しかし昨年度の京都府の予算で整備いただいたものでもあり『可及的速やかに稼働させたい』」と答弁された。

 しかし、そもそも府立医大はコロナ以前から慢性的な看護師不足で、現状ではとても手が回らないのでは?指摘した。
 府立医大の看護師は現在733人(常勤換算)で、今年150人の常勤採用を募集している。2割も募集するということは相当、人手不足に陥っているのではないのか?

 その現実を否定的に捉えているわけではなく、決算特別委員会での審議を通して、NICUが稼働させられない根本的な原因を明らかにして、それに対する解決策を考えていくのが議会の役割ではないかと述べた。

 現実を覆い隠しても、何も解決しない。健康福祉部長も学長も、原因をコロナだけに求めているが、それだけではないと思う。

 府立医大の看護学科一学年に85名の学生がおり、国家試験の合格率はほぼ100%と優秀な学生が育っている今年の卒業生のうち、何人が府立医大附属病院に就職してくれたのか?と問うと、事務局長から「今年の卒業生81人中12人。これは例外的に少ないが、例年でも4割か半数程度」という答弁があった。

 もっと多人数に府立医大に残ってもらうために、学長はどんな対策を打っているのか質問したが、答弁ではどういう対策なのか、あまりよく理解ができなかった。

 そんな難しいことを考えるよりも、若い看護師さんの希望をよく聴いてみて、例えば、現状の三交代勤務を二交代勤務に変えるとか、もっと下まで降りて対策を考えてみて欲しいと要望した。

 三交代と二交代はそれぞれメリット、デメリットがあり、一概にどちらがいいとは言えないが、ネットでの意見を調べてみると、二交代は連休がとりやすいとか、一回分の夜勤の手当てが多いとか、体力がある若い人にとってはメリットが多そうだ。

 府立医大の三交代「日勤が8時~16時半、準夜勤が16時~0時半、深夜勤が0時~8時半」となっているが、5年前に二交代12時間夜勤を取り入れた綾部市立病院では「日勤が8時半~17時15分、 長日勤が8時15分~21時15分、8時間退出が12時半~21時15分、4時間退出が17時~21時15分、12時間夜勤が20時15分~9時15分」という形で、いろいろと病院ごとに働きやすいシフトが組めるように考えておられるようだ。

 待遇面のことも含めて、どうすれば府立医大の看護師が増えるのか、これから自分の政策研究テーマの一つとして考えていきたい。

 

 夜は綾部に戻り、アトリエボンド戸村聡里くん中心に、綾部の地域づくりに関して有志の意見交換

 今日は戸村くんに初めて山崎市長にも出会ってもらったり、終日、輝くんと種清くんが綾部のあちこちを案内してくれたようで、今後さらに綾部の魅力アップのための活動に頑張ってくれそうな感じだった。

 

 21日㈬電車京都へ。午後、決算特別委員会政策企画部書面審査

 終了後は綾部に戻り、夜は事務所ブログ書きなど。明日から二日間は、決算特別委員会の現地調査(北部班)に出かけます。


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