バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

駆け込み乗車の連続

2011年12月14日 15時37分12秒 | バス運転士
朝6時半過ぎの某果樹園発… 途中の某駅付近(7時頃)までは順調だった。が、そこから先は“乗客も交通量もそれなりに多い”にもかかわらず、運行時間がそのように取ってなくて… バス停を3つ進んだだけで、3~4分も遅れてしまった。

それなのに、なぜか駆け込み乗車があったりして、ちょっと驚いた。その次のバス停でも、待っていた数名が乗り込んでいる間に一人の女性が走ってきて… さらに脇道から男性が走ってきて… 私は「もしもバスが時間通りに来ていたら、彼らはバスの影さえ見られなかっただろうに…」と思った。

バスが発車して20mほど先の交差点を通過した時… そこでも、脇道から出てきた女性が、バスを見て「あっ! 行っちゃった…」という顔をしたのである。そして「はぁ~、仕方がない…」という感じで、バスの進行方向へ歩き出した。

不安になった私は何度も時間を確認したが、やはりバスは遅れていた… う~ん… いつもは5分以上遅れるのに、たまたま今朝の交通量が比較的少なくて“3~4分しか遅れなかった”のかもしれないなぁ…

終点の某駅に到着して、数分後には某果樹園へ向かって発車した。乗客は20名ほど… 半分以上は高校生である。途中のバス停からもチラホラと乗車があり、あるバス停では二人の女性が待っていたのだが… その手前100mほどの歩道上に“バスを見て走り出した学生服”がいたことも分かっていた。

一人目の高校生はサッと乗り込んだのだが、二人目の女性は後方を見てからゆっくりとバスに乗り込んだ。そして「今、もう一人、走ってきますから…」と言いながら精算したので、私は「(二つの意味で)ありがとうございます」と言いながら、いつも以上に深く頭を下げた。

待つこと数秒… 後方から走ってきた学生服は… そのままバスの横を素通りしてしまったのである。一瞬、固まった私は「あ… うん? 中学生だったのか!?」と気が付いた。たまにあるんだよなぁ… バスとは無関係な人が、バスを見て走り出すことが…

それが小学生以下であれば、「バスと競争しているんだな」と分かるのだが… 大人の場合は… 「さぁ走ろう!」と思った瞬間に、たまたまバスが視界に入って… ついつい“カッコいい運転士”に目が釘付けになってしまうのかもね。ハハハ…(誰が?)