現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

格差社会

2008-12-23 20:48:13 | 社会問題
株価暴落で、株など持っていない吾れは、金持ちとの格差が
縮小したかとほくそ笑む。しかし株価下落で嘆いているのは
中産階級らしい。ホントの金持ちは、意にも介していないという。

三越にはいった。クリスマス商戦だというのに客は少ないが
三越は客層が違う。ルイ・ヴィトンなどは、結構 賑わっている。
クリスマス・プレゼントか。
宝石売り場では、特別ケースの中の目玉のネックレスは0が
8つ。もう桁がわからん。ケタ ケタ ケタ たけ!、目玉が飛び
出る。“億”の値段だ。

有名陶工の作品展示場では、ぐいのみでも万単位。百万円以上
のもある。常連客がそれを無造作に手にとって店員と商談して
いた。買う人がいるのだ。展示商品の最高価格は棟方志功の
陶板画 1,480万円。唖然。私は30年前、露天で1,000円で買った。
その後、棟方志功の偽物が大量に出回っていることを知った。

次にペルシャ絨毯の展示会場にはいる。最高値は2,500万円。
最低でも500万。私が金持ちに見えたか、かっこいい外人の
販売員が私にピッタリ寄り添って、流暢な日本語でしきりに
説明してくれる。目の保養と思ったが、どっと疲れた。

帰り、カーマでカーペットを見る。5,550円。それでも買えず
にあきらめた。買わんでよかった。Sさんがくれた。2,500万の
ペルシャ絨毯が買える身分より、欲しいものが即、喜捨して
いただけるという幸せに感謝。心ますます豊か。



2億円のフェラーリ

2008-12-23 20:47:54 | 社会問題
「格差社会」追記
ところで、名古屋の中心街、栄の一等地にある三越の
前身はオリエンタル中村。1975(S50)年に経営不振で
三越傘下にはいった。名古屋人は、今でもオリエンタル
中村時代のことを口にする。ビルの壁面には岡本太郎の
大壁画があり、正面入口にはカンガルーの像があったとか。

それが東京の三越傘下に繰り入れられたのだが、どっこい
土地とビルのオーナーは、オリエンタル中村。今の社名は
㈱オリエンタルビル。その社長が知る人ぞ知る日本一の
“フェラーリ愛好者”平松潤一郎氏。

なんとイタリアの名車フェラーリを8台も持っている。
そしてさらに、このほど、フェラーリ社に特注して、
世界に1台しかないフェラーリSP1なるものを2億円で
購入し、つい先日12/12にそのお披露目を行なった。
「趣味には“時間と情熱と金”の三つの要素が必要。幸い
その三つが調和した環境に育ち、社会人になると即、
フェラーリの1台目を買った」という。

就職難、内定取消しで泣いてる学生には、「???」の世界の
人だ。これから三越も、消費が冷え込み売上不振に陥るだろう
というのに、その土地とビルのオーナーは、イタリアを
フェラーリで豪遊している。「なんとか云ったりゃ」と云い
たいが、なんとコメントしたらよいやら。“格差社会”だ。

栄三越

2008-12-23 20:47:25 | プロとアマ
「格差社会」追記その2

この名古屋栄の三越には、私なりの思い入れがある。
S47年、私は千代田生命入社2年目で不動産部に配属
された。当時はまだオリエンタル中村百貨店だったはず
だが、もう三越との提携が決まっていたのだろうか。
このビルの増築部分を千代田生命が建て、三越に賃貸
することになった。その契約書の作成が私の初仕事だった。
それで三越の南西の一画は、少し外観が異なり、以前は
「千代田生命ビル」の看板もあった。

三越の南側は道路を隔てて安田生命所有地として長い間
空地になっていた。それが2005年、三越系列の専門店館
「ラシック」としてオープンした。先日行って見た。
高級な店ばかり。平日の昼日中、このようなところに来る
人は服装も違う。名東区あたりの高級住宅街に住む人たち
だろうか。生粋の名古屋人は隣りの松坂屋に行くから、
転勤族か東京贔屓の人種のような気がする。

まず駐車場からして、ベンツやBMWがずらり。レストラン
街は、ランチでも1,500円以上。見回せば女性ばかり。親子
づれの他は、一人で食事をしている人が多い。キャリア
ウーマンか。不況の中、こういう世界もあるのだ。虚無僧の
私には不似合いな場所だが、私も“金持ちラシック”振る舞い
気分はリッチになれた。


M-1グランプリ

2008-12-23 18:24:19 | プロとアマ
大学受験で必死のS君も「こればっかりは観る」という。
『M-1グランプリ』。車のレースかと思っていたら“漫才
選手権”とか。知らんかった。お恥ずかしい。

4489組の中から頂点に輝いたのは、NON STYLE。
ネーミングがいい。“型にはまらず、こだわらず”私の
信条そのものだ。(虚無僧のスタイルにこだわる私だが)

これまで関西での賞レースを総なめにしてきたそうだが、
東京では知名度も仕事もなかったという。優勝決定の瞬間、
石田明は男泣き。賞金1000万円もさることながら、夢を
手にするまでの努力と苦労は並大抵ではなかったようだ。

以前東京渋谷のNHK前の公園で、何組もの漫才コンビの
卵たちが必死に練習していたのを思い出す。通行人など
眼中になく、ただただ「しゃべり」に夢中。本当は、通行人
に聞いてもらいたいのだろうが、彼らのレベルでは、立ち
止まって耳を傾ける人はいなかった。

でもその姿は、街頭で尺八を吹く虚無僧の私と通じるものが
あって共感した。4489組ものコンビが、あのような努力を
積み重ねてきたのだ。「“本番で最高のしゃべりができるか”
より、“いつでもどこでも最高の演技がデキル”レベルにならな
ければ、優勝は難しい」といったようなコメントに、フムフムと
うなずく吾れであった。

クリスマス

2008-12-23 17:59:50 | 社会問題
今年のクリスマスは、“クルシミマス(苦しみます)、
サンザクロース(苦労す)”か。1週間前とはガラリと
様相が変わった。人出が少ない。例年なら名古屋
駅前は車も大渋滞なのだが。空のタクシーばかりが
長い列。“不況不況”と暗いニュースばかり連呼する
ものだから、財布の紐が固くなっているようだ。“便乗
貧乏”か。

“解雇・寮から退去、住む家なし”のニュースに、
ホームレスが市民権を得たようだ。名古屋駅のコン
コースにもホームレスが10人ほど、大手を振って?
のさばっている。平気で所かまわず立小便をする。
その後に腰を降ろすジ(地)ベタリアンの若者。
“知らぬが仏”。
この先いったいどうなるのか。“虚無僧”の生き方が
見直されるかな?