現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「如水」銘尺八をいただく

2013-05-12 03:29:57 | 虚無僧日記
Sさん秘蔵の「如水」の尺八。以前から欲しがっていたの
ですが「50万以下では売らない」とのこと。それが、
5~6年の歳月が過ぎて、「もう、あげるわ」と。
感謝感激、涙雨霰(あられ)。昨日、ありがたく
いただいてきました。

宮尾登美子の小説『一絃の琴』にも、そんなクダリが
ありました。「名器は、それを持つべき人の手に
渡ってくる」と。

「三島如水」師は、私が18歳で 虚無僧の旅に出た時、
富森虚山師の紹介を得て、「天蓋」をお借りしたご縁が
ありました。

師の尺八は、形状も立派で、品と風格があり、音色には
深みと色艶があり、古いタイプなのに、音律が平均律に
合っているから素晴らしい。“幻の名器”です。


さて、「如水」の尺八が手にはいった途端、今までの
尺八が吹けなくなったのです。乙の「ロ」(=筒音、
最低音)が全く出ず、甲になってしまうのです。
摩訶不思議、