現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ボランティアで1時間演奏

2013-05-30 22:13:34 | 虚無僧日記
5/30 「デイサービス」でボランティア演奏。
2時~3時の1時間。今日はいろいろ用意していきました。

まずは、秋野さんの腹話術で「しりとり」。これで、
皆さんの反応のレベルが探れます。結構しっかりして
いらっしゃる。

「法被(はっぴ)姿でハッピー」のギャグで、今月誕生日の
方のお祝いに「ハッピ バースディ」の歌。

そして「幸せですか?」と問いかけて「幸せなら手を叩こう」。
それから「夏バージョン」で「茶摘」「夏は来ぬ」「海」。

続いて「クイズ・コーナー」

 ①歌詞の一部を隠して当てるクイズ
  「ああ人生に涙あり」「四季の歌」

 ②曲の題名を当てる(人の名)
  「桃太郎」「金太郎」「浦島太郎」そして「走れコータロウ」

 ③曲の中に登場する動物を当てる
  「犬のおまわりさん」「証城寺の狸囃子」「月の砂漠」「兎と亀」

手足を動かす運動
 「北国の春」「好きになった人」

エンディング
 「三百六十五歩のマーチ」

というふうに、一方的に演奏を聞いてもらうだけでなく、
一つひとつ対話しながら進めていったのが良かったようです。

結構反応が良く、各問いに正解が出、特に「兎と亀」では
「1番が亀で、2番がうさぎ」と、しっかりした解答で
びっくり。学ばせてもらいました。

天から響く尺八の音

2013-05-30 03:28:52 | 私の尺八遍歴
私は、子供の頃、夏休みには母方の叔父の家に遊びに行って、
叔父から尺八を習った。叔父の名は「山室重遠」。耳鼻咽喉科の
開業医だった。「重遠」は「徳川家康の遺訓」「人生は重き荷を
背負って遠き道を行くが如し」のから名づけられた名前だ。

「重き荷を背負って遠き道を行くなんて、やだなぁ」と、豪快に
笑い飛ばしていた。昼間は いつも明るく賑やかに振舞っていたが、
夜は自室で独り酒を飲みながら、深夜遅くまで尺八を吹いていた。

敷地500坪、部屋数50以上もある豪邸だから、近所迷惑にならない。
夏などは窓を開け放って吹くのだが、「200メートル先の〇〇さん
宅まで聞こえるそうだ」と豪語していた。それほど豪快な尺八だった。

ある晩、すばらしい尺八の音が一階の居間にいる私たちにまで
聞こえてきた。すぐ鳴り止んだが、「また叔父さんが吹いている」と
思っていたら、叔父が居間にはいってきて言う。

「今の伸ちゃんかい?」と、みんな「ぎょっ!」と顔を見合わせた。
叔父は風呂に入っていて、風呂場まで聞こえてきたと言う。
私は一階の居間にいた。住込みのお手伝いさんたちの部屋に行って
「今尺八聞こえた?」と聴くと、皆「聞いた聴いた」という。

二階の叔父の部屋には誰もいなかった。ラジオもテープもかかって
いない。屋敷全館に鳴り響いたあの音は何だったのか、今もって
不思議でならない。

あの天から響き渡るような尺八の音を私は今でも鮮明に記憶している。
あの音に近づきたいと、今でも思って努力している。