現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

のこぎりで音楽を

2016-01-18 05:03:20 | 虚無僧日記

 NHK「ラジオ深夜便」で、のこぎり演奏家の稲山 訓央(いなやま くにお、1968年 - )氏の

話を聞いた。稲山氏は北陸大学で経済(会計・簿記)を教える傍ら、

ノコギリを使った音楽演奏の普及活動を行っている。

そう、(ノコギリは英語で「Saw」) 、ソーを使って そうっと音を出す。

ノコギリといっても刃はついておらず、長三角形をした金属の薄い板を、

弓でこするかマレットで叩くと、音が出る。

さて、氏の話の中で興味深かった話。

難聴の聾唖者でもノコギリの音は聞こえる。音が音叉のように単純な

波形の「純音」だから、聞き取り易いのではと。

聾唖学校で、演奏を始める前に大きな声で話をしても、皆私の方を

見ない。手話通訳の方を見ている。それが演奏を始めると、皆

ノコギリに注目すると。

ノコギリ演奏は誰にでもカンタンにできるものではない。自分が

ノコギリ演奏できるのは、神様から与えられた使命ではないか。

これで、楽しんでくれる人、喜んでくれる人がいるならば、その

使命を果たしたい。「大学教授が片手間にやっている」とは

思われたくないので、演奏する時は100%真剣に心をこめて弾く。

それが伝わるのではとも。

「オシ(押し)でダメなら、引(弾)いてみな」と、各地の聾唖学校で

演奏活動を行っている。

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なるほど、私が尺八を吹けるのは、天から与えられた使命。

老人ホームなどで、喜んで聞いていただけるなら、真剣に誠意を

もって演奏することと感化された。

今日も春日井市のある町内会での集まりで尺八演奏をしてきた。

たくさんの拍手をいただけて、私もうれしい。

尺八はノコギリよりはカンタン。ありがたいことと感謝。