現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

魅せる詩吟をめざして

2018-01-26 20:47:42 | 虚無僧日記

平成28年2月21日 「つるの恩がえし」 名古屋能楽堂

 

写真は 昨年2月に能楽堂で開催された『つるの恩返し』。

主催は、一路会の女性グルーブで結成された「姫ローズ」。

語りと詩吟に 筝、三絃、鳴り物、笛などの演奏が加わる。

単なる伴奏ではなく、それぞれが それぞれの場所で主役となる。

来聴者は40代50代の方が数百名。子供連れの若いママさんも。

「詩吟も邦楽も初めて」という方がほとんど。

全国コンクール優勝の肩書をもつ澤田千鶴香の語りと詩吟は圧巻。

敬遠されがちな詩吟だが、「初めて聞いたけれど、すばらしい」

「詩吟がこんなにすばらしいものとは思わなかった」

「ぜひ、次回は友達を誘って来ます」との絶賛の声。

詩吟や邦楽の衰退に歯止めとなるか。

ご要望に応えて、今年10月14日、能楽堂公演。乞うご期待。

 


詩吟の未来

2018-01-26 20:45:11 | 虚無僧日記

平成28年4月17日 「詩吟・詩舞・剣舞 奉納演奏」奏

 泰洲流 吟剣詩舞道大会

写真は伊勢神宮・参集殿での奉納吟詠。

こういうシチュエーションでは詩吟や剣舞もぴったり。

一般参詣の方も足を止めて、しばし見入っていました。

「観る人の心にはいる」。それが芸能公演の第一。

観客の期待に応えられない独りよがりの公演では

観客が集まらないのも当然。 

「詩吟や尺八」というと「いやいや、結構。興味ない」

と言われるような公演を続けてきた尺八家、吟者の

責任は大きい。私の師堀井小二朗は、50年も前に

「尺八は尺八家によって、詩吟は吟者によって滅びる」と

予告した。「音楽以前の低レベルでは、一般人の心を

打たない。これでは廃れて当然」と。