「今日は何の日 徒然日記」というサイトに、こんな記事を発見。転載させていただきます。
1月19日 今日は何の日 江戸時代 「ニセ虚無僧・禁止令」が出された。
延享元年(1744年)1月19日、江戸幕府が「偽虚無僧の取締令」を発布しました。
こういう法令が出る時は、それによる被害や もめ事が多発したためであって、
ニセ虚無僧が大勢出没していたって事ですね。
本物の虚無僧というのは、剃髪せずに尺八による「音声説経」をしながら
諸国を回る普化宗(ふけしゅう・禅宗の一派)の僧の事。
その普化宗では、尺八は法器とされ、仏教的に尊いもの。その音は、単なる
音楽の音とは違うわけで、その尺八の音を借りて説法をするというわけです。
とは言え、多くの場合、深い編傘をかぶり、腰には刀を差し・・・という 怪しさ満載のそのお姿で、無言のまま尺八を吹く・・・
最近の大阪では、とんとお見かけする事がなくなりましたが、子供の頃には、
遊びに行こうと 引き戸を開けると、ド~~ンと立っていはったり、外出から帰ると
家の前で尺八を吹いていはったり・・・と、大人には理解できても、子供には
トラウマになりそうな事が何度もあったもんです。
夜遅くまで騒いでいると、「はよ寝な、虚無僧来るで!」と怒られてました。
(←マジメな虚無僧さん、スンマセン)
で そんな中で、江戸時代 やがて登場するのが 偽虚無僧です。
僧なら、お経の一つも唱えなければ托鉢もできませんが、虚無僧なら、
尺八が吹けさえすれば何とかなりますから、「ちょいと練習してやってみよう」って
輩が出て来るのも、もっともかも知れません。
本物の虚無僧なら、店の前や家の前に立って何も貰えなかったとしても、
それは修業の一環ですから、何も言わずに、ただ立ち去るだけですが、
ニセ者は違います。
「なんで、金を出さないんだ!」と店前で暴れてみたり、脅したり・・・
一般人とのトラブルが絶えない状態となり、とうとう、延享元年(1744年)
1月19日、幕府が 『偽虚無僧の取締令』を出したわけです。
やがて、明治の廃仏の嵐に飲み込まれて、一旦は、廃止となった虚無僧ですが、
ご存じのように、「宗教の自由」が保証された現在になって、再び普化宗が
よみがえり、虚無僧も復活しました。
なので、現在の虚無僧さんは、全員、本物の虚無僧・・・。安心して、
思いっきり「音声説経」をやってもらっちゃってください。
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いやはや、判りやすい。当サイトの管理人は、ハンドル・ネーム「羽柴茶々」さん。
どうやら「歴女(歴史好きな女性)」らしい。ありがとうございます。
『名古屋叢書』 第18巻 随筆編 (1)
P.257 「塩尻拾遺」 巻49
或る貴人、家人をして 伊勢・八幡へ代参加の事ありし。
かの家人、日蓮宗なりしが、使いを勤め、帰りて同僚に曰く。
「このたびほど、心の憂き事はべらず。忌々(いまいま)しくも
邪神へ参りて、身も穢(けが)れる心地し、そこそこに代参を
勤めて帰りし」とかや。
ああ、二所(伊勢神宮と岩清水八幡宮)の宗廟をも「邪神」と
ののしり、主人の代参をも疎略にせし。天罪といひ、不忠といひ、
人の賊なり。これ己が邪宗に執して、かくあさましき所存と
なる事、云ふにたらず。その者一両年のうちに癲を煩ひて、
久しく悩みありしが、元禄の末に死して、子も亦ほどなく顛狂して、
跡絶にき。神罰のほども いと おそろし。
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今日、伊勢神宮にお参りしてまいりました。すごい人。
老いも若きも「お伊勢参り」。なんと新人深い人が多いことか。
ところが、今朝、こんな話も。
伊勢には行ったが、お参りはせず、おかげ横丁で飲み食いして
遊んで帰ってきたら、帰りに ころんで、「腰を痛めた」。
「足を骨折した」という人が二人も。
『名古屋叢書』 第21巻 随筆編(4) p.126
「感興漫筆」 23 安政6年(1859) 10月
天野某 横浜にて 異人の牛を殺すを見る。
まず、牛の四足を四本の柱に縛りつけ、動かぬようにして、
前足の一部を切り、そこに管を差して、異人交代で血を吸う。
他の足にも順に、管を差して、同様にする。
紀州の人、アメリカより来る売妓を買ふ。臥褥に入りて、まず
男子の身をねぶるなり。惣身を余地なくねぶり おわらざれば、
交接を許さず。
右の二事をもって推し考ふるに、夷人の獣性を帯びたるを知るべし。
謝罪の時は、手足を地に着けて四つんばいになり、或ひは、
土足にて席に上るなど、皆、人間の礼なし。器用の製等は精巧を
尽くすといへども、仁義忠孝の道は絶えて、其の心に入らざる者なり。
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安政6年は、明治になる10年前。アメリカからの船には 売女が
乗っていたようである。船は女性厳禁というのは日本だけ?