現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「広辞苑」の誤り 見っけ その2

2022-01-06 21:29:17 | 虚無僧って?

「広辞苑」最新の第7班で「虚無僧」を引くと

「室町時代の普化宗の僧朗庵が宗祖普化の風を学んで、薦の上に座して尺八を吹いたから、薦僧と呼んだという」と

 

???です。どこからこんな説が出てきたのか、まったく編纂者の勝手な推測です。

まず「普化宗の僧」など 室町時代には存在しません。

「朗庵が薦むしろに座して尺八を吹いたから“薦僧”と呼ばれた」と

虚無僧の元祖は朗庵ということになります。

「薦僧」というのは、朗庵の時代にすでにいたようです。そのことは

「大内氏壁書」で明らかです。当時山口県にまで薦僧はやってきたようで「薦僧の入国禁止」のお触れが出ています。

「薦僧」は自然発生的に生まれた地方巡業の旅芸人で、「朗庵」が

元祖ではありません。

 



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