現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「兄妹心中」と「女虚無僧」

2022-01-06 21:32:26 | 虚無僧って?

山崎ハコの「きょうだい心中」

2’55”のところで、私の写真が使われてました。

https://youtu.be/vGq4d5QXKNM

 

 

 

 

 

明治の中ごろ、京都で「兄妹心中」という事件があった。
それを受けてか、こんな俗謡が 和歌山県の港町で流行った。

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「私の夫は虚無僧吹きよ、歳は19で、その名は正夫。
夫 殺してくだしゃんしたら、添うてあげます 一夜二夜でも                                                 三夜でも。言うてお清はひとまに下がり、
さあさこれから支度にかかる。(中略)深い編み笠 
面手にかぶり、一尺五寸の尺八笛を 瀬田の唐橋 
笛吹いて渡る」
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お清の夫は「虚無僧」とは驚き。歳が19というのは若い。                                                  尺八が一尺五寸というのも不思議。

さて、そのお清、兄に関係を迫られる。許されぬ兄妹近親相姦。
そこでお清は「私には夫がいる。夫への貞節を貫くために、                                                虚無僧の夫を殺してくれ」と頼む。そして自らが虚無僧に変装して、                                                    兄に討たれるという話なのだ。


「袈裟御前」の話と類似している。ただ「顔がわからぬよう                                                  虚無僧」に変装しているというのが特異。

大津絵に描かれる「女虚無僧」は、この話からイメージして
作られたものかと思える。


虚無僧が流しの曲として吹く曲に『恋慕流し』という曲がある。
江戸時代、女物の着物を着た派手な「伊達虚無僧」というのも流行った。
「女虚無僧」はホントに居たとは思えないのだが、
江戸時代の浮世絵にはいくつか描かれている。

虚無僧には、どこか「艶っぽい色気」が漂うのだ。


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