現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

Yutube 「千本桜」のアクセス400万件突破

2014-05-18 19:01:09 | 虚無僧日記

和楽器バンド『千本桜』のアクセスが 400万件を越えた。
一週間で100万件。驚異的な伸び。

六兆年と一夜物語 』が250万件、
天樂 Tengaku』で230万件。

尺八界のプリンス「藤原道山」の『武士の一分』が13万件。

師の「山本邦山」の『Take Five』4万件をはるかに しのいでます。
その中で、
「真玉和司」氏の『虚空』がアクセス数 158,550件。
同じものが、他からもアップされており、そちらも
4万件を越えているから、合わせると20万件になる。
尺八の古典本曲で20万件はダントツ。すごいことだ。

横山勝也」師の『産谷』でさえ27,000件。真玉氏は
師の横山氏の門下。私と同世代。これまであまり世に出てこず、知名度は
低かったが、ネットの中では師を越えた。

かく言う私「牧原一路」は、まだ3桁。
鶴の巣籠り ひらの のりこ』で検索してちょ。747件とは チョー悲しい。


実は、私の名前は出てきませんが、アメリカ人が私の虚無僧姿を
ビデオ録画して、Yutubeにアップしてくれています。
Komuso Zen Priest Playing Shakuhachi』で検索すると、
なんと 78,800件。

世界は広い。[虚無僧尺八」への関心は、高いようです。



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5/19 桶狭間の日「琵琶と尺八」

2014-05-18 16:50:44 | 虚無僧日記
5/19(月)は「桶狭間の合戦」があった日。
毎年恒例、鳴海の「中島砦(とりで)」で慰霊祭が行われ、
夜6時からは、すぐ隣りの「近清商店」さんの敷地内で、
「琵琶と尺八の演奏」。

薩摩琵琶:糸井藍水 尺八:牧原一路 鳴り物:林鈴花

他一路会(長縄、加藤、渡辺、立松)による尺八演奏


織田信長は、清洲から熱田を経て、鳴海まで来、家臣の
制止も聞かず、今川方の敵陣深く、中島砦まで馬首を進め、
ここで「桶狭間への号令」を発した。

最近の説では、旧暦5月19日は、新暦でいえば6月半ば。
炎暑で、今川義元方の大軍は、隊列ぐ城を
落として「大高城」に向かう途゛き中だった。

そこへ、織田信長の意を汲んだ蜂須賀小六らが 神官や僧侶、
村人に変装して、勝利の祝い酒や肴を献じ、休息を勧めた。

今川方の将兵は甲冑を脱ぎ、槍や刀を置いて、祝宴となった。
また、1万を越える軍列は何㌔にも伸びきっており、
先頭の雑兵共は 付近の村々に略奪しに出払っていた。

そんな折、一天にわかに かき曇り、篠つく雷雨となった。
そこへ、斥候が今川義元の居場所を知らせに来、信長は
好機到来、「今こそ、目指すは義元の首ひとつ」と
桶狭間への進撃の大号令を発したのでした。


信長勝利の最大の要因は「情報戦」にあった。今川義元の
動きを 逐一探り、標的とする陣所を確認した上での、一点
集中攻撃だった。

こうして、桶狭間の勝敗は、奇襲でも天運でもなく、
近代戦術の信長が、中世の在地豪族の集合体である
義元に勝つべくした勝った戦いだった。


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女性指揮者「田中祐子」さん

2014-05-17 20:56:15 | 虚無僧日記
5/17 名古屋市民管弦楽団の第71回定期演奏会を聴いてきました。
場所は愛知県芸術劇場コンサートホール。 チケット1,500円。

シュトラウスの『ドン・ファン』と、チャイコフスキー
『白鳥の湖』、ドヴォルザーク『新世界より』の3曲。
素人受けする、よく知られた曲。

指揮は、新進気鋭の女性指揮者「田中祐子」さん。
なんと名古屋出身とのこと。チラシの顔写真からして
ワクワクするキュートな美人。それならばと、楽団員の
背後の席の最前列センターに座る。指揮者と向かい合わせ
の席だから、お顔をしっかり拝める。

とにかく感動。キビキビしていている。小走りに、サッと
登場してきて式台に上がると、もう数秒で演奏が始まる。

もったいつけて、演奏者を見回し、しばらく呼吸を整える
というようなことはしない。すぐ、演奏の空気を作って
しまう。指揮は、身体全体を揺り動かし、躍動感あふれ、
笑顔を絶やさず、歌手のように大きく口を開け、音の上を
泳いでいるよう。

とかく堅苦しいクラシック・オーケストラ。目をつぶり、
耳を澄まして聴くといったイメージを払拭し、実に楽しく
目でも鑑賞して楽しい。

もう何十年も前、女性初の指揮者として登場してきた
○○女史は、「男性演奏者のいやがらせ、いじめと闘わ
なければならない」と語っていた。リハーサルの時、
演奏者が わざと間違えるのだそうだ。「それを即座に
指摘し、注意しないと、なめられて、収集がつかなくなる」と。

そんな演奏者と指揮者が はりあうような関係では、
“音を楽しむ音楽”どころか、トゲとげしい“音が苦”の
演奏だ。

あれからウン十年。今や管楽器の奏者も大半が女性。
指揮者も女性。女性がリードする世の中となった。
伸びのびと軽やかで、華やかな、まさに 女性ならではの
“音を楽しむ音楽会”でした。


「田中祐子」さんは、つい先日 5/9 にも、「セントラル
愛知交響楽団」の定期演奏会で棒を振っている。これからは
あちこち引っ張り凧の超売れっ子になりそう。



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母の日に

2014-05-12 09:28:09 | 虚無僧日記
拙僧は節操のない虚無僧でござる。今日は「天台真盛宗」の
お寺の「法華千部会(え)」に行って参りました。
そこで聞いてきた「法話」から。

「毎日500円ずつ増えていく不思議な財布があったとします。
この財布は、“一度しか開けられない”、としたらどうします。
1年たちました。182,500円です。開けますか? 開けたら
それでおしまいです。500円玉一個7gですから、2kgです。
10年たちました。182万円です。さあ、どうします?。
まだまだ・・・?。50年たちました。912万です。
127kg。もう持ち歩けません。そのうち、命の方が
無くなってしまいました。

さぁ、貯めたお金、あの世に持っていけるでしょうか。
お金を貯めるばかりの人は「守銭奴」と呼ばれ、地獄で
「有財(うざい)餓鬼(がき)」の苦しみを受けます。
飲むことも食べることもできずに 常に飢えに苦しむと
言われます」。

(これは いいことを聞いた。今日は“母の日”。帰って
母に話す べい) と思った私。

「お母さん、今日お寺さんで 有り難いお話を聞いてきたで。
お金を貯めるばかりで使わない人は 地獄で責めを受けるらしい。
お金は貯めないで、世のため、人のため、ボクのため
どんどん使ってちょ」

「貯金なんか もう ありゃせん。借金だけや」

「・・・・・う~ん。それだけ 世のため 人のため尽くしたならば、
天国に行けるとちゃう?」

「もうさんざん 金 使ったから、欲しいもの何もないで。
金 無くなったから、早くお迎え来てほしいねぇ。それより
お前、私より先に死なんといてよ。葬式代も無いんだから」



「金太郎」って?

2014-05-11 23:18:54 | 虚無僧日記
老人施設などでのボランティア演奏では、歌詞無しで
誰でも口ずさめる“童謡”で“どうよォ”。

「はい、次は“太郎シリーズ”です」と言って「浦島太郎」。
「桃太郎」は 結構 うけます。「三番目は?“金太郎”」。

若い世代に「キンタロウ」と言えば、前田敦子のモノマネの
キンタロー」でしょうが、ご年配の方はほとんど知りません。

でも、高齢者でも「まさかり かついで金太郎。熊にまたがり
お馬のけいこ」の歌は知っていても、「金太郎」について
知っている人は少ないようです。

「金太郎」は神奈川県の足柄(あしがら)山に住んでいたという
「坂田の金時」で、後に「源頼光」の家来になり、丹波の国、
大江山(現在京都府福知山市)に住む「酒呑(しゅてん)童子を
退治したという物語です。

あるアンケート調査で、「坂田の金時」について、正確に
答えられたのは 4700人中 67人で、わずか 1.4% だったとか。

ちなみに、「桃太郎」は、「川でおばあさんが桃を拾い、
その桃から生まれ、サル・キジ・イヌを仲間にして鬼退治を
した物語」と答えられたのが 91%。

「浦島太郎」は、「カメを助けた浦島太郎が竜宮城に招待され、
乙姫さまに玉手箱をもらって、その玉手箱を開けたら、
おじいさんになってしまった物語」と答えられた人は 73%。
とのこと。(トリビアの種No.063)。

もう、保育園や幼稚園では「○○太郎」も「一休さん」も
知らないとのこと。

ついでに「○○太郎」の続きで「走れコータロー」を
やりましたが、誰も知らず、どっちらけでした。

浄土真宗の“他力本願”とは?

2014-05-11 18:33:33 | 虚無僧日記
先日、浄土真宗のお寺で聞いた「勅使(てし)映照」師の「お話し」。

浄土真宗では「法話」ではなく「聞法(もんぽう)」と
いうのだそうだ。「聞法」は「法を聞く」ではなく
「法に(生き方を)聞くのだ」とも。

そもそも「浄土真宗」は、世間一般が 思っている仏教の
常識を覆す宗派だ。「お盆」も「お彼岸」も「水子供養」
も「般若心経」も“必要ない”と切り捨てる。「霊」の
存在も否定する。死ねば 誰でも即「成仏」するのだから、
「亡くなった人の霊が、まだ成仏できずにさまよって
いるので、○○しなさい」というような「霊感商法」を
非難する。「お墓の方位」だの「墓石」の色形にも
こだわらない。だいたい、お坊さんなのに髪を剃らない。

そうしてみると虚無僧と同じだ。

「浄土真宗」は、「阿弥陀の本願・他力」に救いを求める。
「他力」は「他人任せ」とか「念仏を唱えれば、救われる」
と思われているが、「それは違う」という。

その誤解をどう説明するかが、難しい。

「勅使(てし)映照」師は、「神社やお寺で、手を合わせて
“お願いごと”をして、宝クジ当たりましたか?、戦争に
勝てましたか?」と具体的に 面白おかしく話した後、
「青は青。赤は赤、白は白で、それぞれ美しく輝けばいい。
他と比較するな。起きてしまったことの原因や責任を
他に求めるな。すべては“自分のこと”として、本分を
全うせよ」。「弥陀の本願(=誰でも救う)を信じて、
オンリーワンの尊い命を真剣に生き切ることだ」と。

雑事(=神や他の宗教を信じる迷い事)を捨て、ひたすら
「阿弥陀様の本願を信じ」「自力更生」を説くのだから、
「自力本願」の虚無僧とも共通するものがある。







一休さん、木刀をさして

2014-05-11 18:11:47 | 一休と虚無僧
「一休とんち話」は、ほとんどが後世の人の創作。
なのだが・・・・。ネットに「アニメの一休さんと、
実在の一休宗純を混同している人がいますが、全く
別人です」というのがあった。
そこまで言われると、ウ~ん、ちょっと待って である。

「一休とんち話」は、事実ではないが、実によく一休の
本質を表しているのである。一休を知り尽くした上で
「一休さんなら・・したであろう」という内容に
なっているところが すごい。

実在した「一休宗純(1394-1481)」の行状については、
一休の没後まもなく弟子たちによって編纂された
『一休和尚年譜』によって知れる。

「一休とんち話」は、その『年譜』には ほとんど
出てこないが、逆に『年譜』にはあって「とんち話」に
無いのが「木刀」の話である。

一休 42歳、堺に居た頃、刀を差して市中を闊歩し、
刀の柄を叩いては、見る人を挑発した。人々は、
「刀は人を殺す道具。それを坊さんが腰に差すとは
どういうわけか」と問いただすと、一休は「わからんか?
今、そこらにいる贋坊主どもは、寺にいる時は 真剣の
ように見えるが、一歩外に出れば、ほれこの通り」と
抜いてみせ、「木刀にすぎない。木刀では人を殺すことも
活かすこともできん」と。人々はどっと笑った。

この逸話から、「一休・朱太刀像」というのが何点も
描かれている。椅子に腰掛ける一休の横には、杖の
代わりに、朱鞘の長い刀が描かれている。

「朱太刀」は一休のシンボルなのだが、なぜか、
江戸時代に書かれた「一休咄」には出てこない。


「贋坊主」とは、一休の兄弟子「養隻(ようそう)」の
ことを差す。「養隻」は、堺の商人たちに禅のを広め、
「公案」を売って、大徳寺に 冨と繁栄をもたらした。
一休は、それが気にいらない。「禅を金で売るもの」
として厳しく非難した。

一休は「木刀」を差したパフォーマンスで、堺市民の
喝采を浴び、人気を取りつけたのだった。

後に、82歳で、大徳寺の住持となり、応仁の乱で
焼失した大徳寺の再建にあたったときには、一休は
堺の豪商たちから、莫大な資金の提供を受けている
のである。







一休骸骨

2014-05-10 21:08:03 | 一休と虚無僧
「一休」さんの話で、「この橋渡るべからず」「屏風の虎」と
ともに、よく知られているのが「正月骸骨」。

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皆が正月を祝っているのに、一休さんときたら、
こともあろうに、髑髏を杖の先につけて

「門松や、冥土の旅の一里塚、目でたくもあり、
  めでたくもなし。ご用心、ご用心」と触れ歩く。

「よしてくださいよ。正月早々縁起でもない」

「何、これは めでたい代物じゃ。ホレ、目が出て
るから“目出たい”のだ」。

(一休さんの「シャレこうべ」です)

一休は云う。

「見よ、骨になってしまえば、男か女か、尊いお方か
遊女かもわからんではないか。この皮肌一枚に、目を 
くらまされていませんかな。心の目でしっかり真実を
見なされ」と。


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この有名な「一休とんち話」も、『一休年譜』には書かれて
いません。江戸時代に刊行された『一休咄』に出てきます。

おそらく、一休作と伝えられる『一休骸骨』という書から、
江戸時代の戯作者が思いついた創り話でしょう。

薪村の「酬恩庵・一休寺」の宝物館には、「一休の髑髏」と
いうものが展示されています。茶褐色でこぶし大の 木の彫り物です。
後世の贋作と決め付けるのは 野暮というもの。

「一休とんち話」は、一休の真実を 実によく わかりやすく
示してくれているのです。

ところで、最近、若い女性の間で「髑髏」のデザインの入った
服やバッグ、小物が流行っているようです。背中やジーンズに大きく
刺繍したものもあります。これも一休さんに通じるではないですか。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。





地獄・極楽

2014-05-10 09:45:40 | 一休と虚無僧
「一休さん、教えてください。地獄・極楽ってどんな所ですか?」
「あぁ、簡単じゃ、一言で云うとじゃな」
「一言でぇー?」
「あぁ、地獄・極楽を一言で云えばナ、あのヨーォ」
「あのヨォ?」
「そうじゃ、地獄・極楽は“あの世”じゃ」

「一休さん、またオラたちをバカにして」
と、村人たちが一休さんを棒で叩きます。石を投げます。
「あいたたた、いて!痛い痛い。おおこれが地獄じゃよ」
村人たちは、「さすが一休さん、身を挺して私たちに
“地獄”を教えてくれたのじゃ。すまんことした」と、
一休さんに食事を勧めます。
「いやぁ、ありがたい幸せ、これが極楽、極楽」

さて、素朴な疑問。
「わが宗(会)を信ずる者だけが極楽に行ける」と
いうのなら、今まで亡くなった何百億と云う人は
一人も極楽に行けてないことになる。

日蓮宗は、創価学会と日蓮正宗と顕正会、三つ巴で
お互いを「地獄に落ちろ!」と責めているのだが、
「責め心の人は、極楽往生できぬ」という矛盾をいかに。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

夢の「3Dプリンター」

2014-05-09 20:53:09 | 社会問題
“3Dプリンター銃”初摘発 「夢の機械」に負の側面(産経新聞) - goo ニュース


「3D(3次元)プリンターで、拳銃を製造」まさに
危惧されていたことが 現実となった。

「これで、私もピストルを持つことができる」と考えるのは
早計。まず、本物が無ければコピーはできない。
そして、ピストルはできても「弾」が手に入らない。

容疑者は、海外のインターネットサイトから拳銃の設計図を
入手し、ネジや撃針は旋盤を使うなどして自作したらしい。

それでも、写真で見る限り、プラスチックのオモチャの
ようだ。

さて、ピストルはダメでも「尺八」ならカンタンに作れそうだ。
よく鳴る名器を、次々とコピーできる。これで製管師は
失業に追いこまれますな。

STAP細胞はできないのじゃろか?