午前8時の気温はマイナス3度。ちらちら雪の舞う朝でござる。デッキが久々に白く染まっておりまする。
雪解けも順調で、春の足音もどんどこ近づいてくる印象。なんかよろしい。パウダースノーはなくなりますけど、心がうきうきしてまいります。
ではありますが、昨夜のおぢ、突然、身体のあちこちが痒くなり、薬箱の抗ヒスタミン剤を飲みましたです。
じんましん、忘れたころに時々やってくるのでござる。冬の疲れがドッと出てきておるのかしらん。
で、昨夜は午後8時半に就寝、今朝は6時半の起床、ってことで10時間、ぐっすり寝ましたです。これで疲れがとれたとは思いませぬが、意外にすっきりいたしました。
3.11を迎えたきのうのニッポン国、鎮魂の一日でござった。大地震と津波、そして原発事故が、いまもなお東北の皆さんを苦しめておる。
そんな夕方、日テレでは原発事故の「再現ドラマ」を放送しておった。東電社員の証言で作られたそうで、ちょいと眉唾で見ておったです。
そんなことなもんだから、途中でチャンネルを変えて、また終盤に戻ったのですが、気になったのが例の「ベント」でござる。
カン元総理が自ら指示まで出したのがベント。ようは燃料棒が入った容器の爆発を避けるため、放射能を含んだ水素などを抜く弁でござる。
圧力容器に取り付けられた排気弁(ベンチレーション)ということらしい。
このベントで排気して圧力容器の圧力を下げるわけですが、フクシマ原発は、このベントが電気で動く。全電源喪失でこれが使えない。
だから放射能汚染の危険を冒して手動で動かした。たいそう時間のかかる、危険な作業でござる。しかもマニュアルがない。
これはそもそも、安全神話に支えられた「原発の致命的欠陥」でござる。
件の再現ドラマの最後に、どこぞの専門家がスイスの原発について解説しておった。
スイスの原発のベントは、手動で動かすことが可能で、しかも2系統ある。つまり1系統がダメになってももう1系統を使って排気し、爆発を避けるのだそうな。
加えて建屋の外にある。で、中の圧力をゆっくり少量づつ抜くことも可能だそうな。なんと常識的で分かりやすい設備でござろうか。
電動のほかに、手動があり、しかも2系統あるというのじゃ。最悪の事態である爆発を避けるためには、まことに納得できる仕様になっておる。
翻って我がニッポンの原発でござる。世間はフクシマ原発の場合、ベントがどこのあるのか、事故後のTvや新聞、当該番組などで、初めて知りましたです。
ようは建屋の中にあって、手動で動かした経験はもちろんなく、どうやら1系統しかない。しかもマニュアルなし。
さて、全国のほかの原発では、ベントがどこにあって、どうやって作動させることが可能なの? おぢはもとより、全国各地の原発周辺に住む住民はそれ、知ってます?
つまり、ベントは、しようと思ったとき、簡単にできなければ、今回のような爆発事故は、どこの原発でも起こるって話じゃ。
ご当地の泊原発のベントはどこにあって、手動で簡単に開けられるものなのか? そこが知りたいので、ぜひともお教え願いたい。
もし爆発したら、30キロ圏内の我が家は住むことができませぬ。しかも風は、冬場は当然ながら、泊方向からわが町方向に吹いてくる。
で、その風に乗って大雪がご当地に降る。つまりは放射性物質も一緒に落ちてくるホットスポット。
ベントが電源なしでも動かせて、格納容器から離れた場所にあれば、多少放射性物質は漏れても、爆発事故は避けられまする。
それなら、おぢは数年の避難で我が家に帰ってくることも可能かもしらん。
「原発は安全」というなら、少なくとも、ベントから説明していただかないことには、どもこもならん。
きのう、野田どじょうは、まことに不謹慎なことに地元に理解を前提に原発再稼働を匂わせた発言をしておる。
事故原因も解明されぬまま、いまも1500本を超える使用済み燃料が、危険にさらされているというのにじゃ。
でもって、どうだい、現在、我がニッポン国ではわずか2機しか原発が稼働していないのに、停電もなければ、電気不足もありませぬ。
それでもなお再稼働という野田総理、あんたは自民党総理とどこが違う? どうにも許せんです。
カン総理が騒ぎ立てたベント、どこにあって、どう動くのか、そこを教えていただいて、まずはそこからではないのか。
素人にも分かりやすく爆発を避ける方策を示してから、さて、「再稼働はどうする」って話ではないのか???