おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

連日のぽかぽか陽気

2012年03月30日 | Weblog

午前7時の気温は、プラス5度。曇り空で、少し風がありますがきょうも穏やかな朝でござる。

きのう、おとといと、日中の気温は10度を超えるぽかぽか陽気でござる。町に買い物に行けば、あちらこちらで、玄関前や家の周辺で氷割りをしておる姿が見られます。

つるはしなどで、コツコツ地面の氷を割ると、こんな気温ですので夕方までに融けてしまうのじゃ。

とはいえ、スキー場も羊蹄山も、やたらに雪が多い。ご当地の積雪量は、きのう現在で165センチもありまする

いまなら、この冬大雪で大騒ぎした岩見沢市を凌駕する積雪量でござる。豪雪・倶知安町、恐るべし!!

ま、こんな年もあるのです。パウダースノーに限ってみれば、たいそういいシーズンでござった。除雪は大変でしたけどね。

さて、きのう10年ぶりか20年ぶりか「朝日ジャーナル臨時増刊号」を購入いたしましたです。まだあったのね、朝日ジャーナル!!

「私たちと原発」という大見出しに、ついつい買ってもうたのじゃ。あざといのぉ、編集者とは…

でもって、アーニー・ガンダーセンという、アメリカの原子力技術者の話が興味深かったです。

福島第一原発事故の3週間前、妻と交わした何気ない会話「スリーマイルのような事故が起きるとしたらどこだと思う」。

「どこかわからないけど、GE社のマーク1型で起こるだろうね」

ってことで、フクシマ第一原発は、水素爆発しちゃったのだそうな。専門家は知っておったのです。あの原発は、どもこもならんと。

で、今も彼が心配しておるのは、やはり大量の使用済み燃料が保管されておる4号機でござる。

「事故後、東電はプールを補強したため、危機的状況に陥ることは考えにくくなりました。しかし、ひとたび大地震が起これば、倒壊する可能性が4つの中では最も高い。東京の友人には4号機が崩れたら即座に逃げるようにアドバイスしています」

いはやは怖いです。でもって、こう続けておる。「使用済み核燃料プールで起きる火災を消し止める方法など、誰も研究すらしたことはありません」だそうだ。

ぽかぽか陽気の中、ずいぶんと涼しくなる話ではござりませんか。4号機の使用済核燃料プールが大地震で壊れたら、首都東京はアジャパー。

ニッポンの政治・経済の中心地から、トットと逃げ出さないとヤバイというのじゃ。

そんなこんなで、フクシマ原発事故は収束でも何でもござりませんです。今も危機が続いておるわけで、福島県周辺で巨大地震が来ないことを神にでも祈るほかないということでござる。

とりあえず、ニッポン国民、とりわけ首都圏にお住まいの皆さんは、ナマンダー、ナマンダーとでも唱えましょう。

さらに、メルトダウンしたスリーマイル事故について「核燃料を取り出す技術を開発するのに10年かかりました。80年代の物価で1400億円が必要でした。これは核燃料を取り出すだけのコストです」

いやはや、原発1機の核燃料取り出すのに1400億円もかかったという。じゃぁ、フクシマはどうか。

「1~3号機の原子炉だけでも約257トンのウランを回収しなければなりません。格納容器の蓋から底までの高さは35メートルもあります。ロボットを遠隔操作して、その中で動かし、溶融して金属と混じった核燃料を取り出さなくてはいけないのです」

放射線量はとんでもない上に、コンクリートと核燃料を引きはがす水中ロボットが必要だそうな。高さ35メートルで、とんでもない放射線量で、コンクリートと核燃料を引きはがす、しかも水中作業のロボットが必要だそうな。

理系に強くても、強くなくても、想像を絶する強力なロボットが必要だというのでござる。そんなもん、この先100年以内に出来るのかね???

「しかも、核燃料を取り出したところで、それをどのように処理し、どこへ保管するのかも決まっていないのです」

いやはや、アジャパーなことでござる。東電には国民の血税3兆5000億円がつぎ込まれておる。でもって、世界に冠たる大公害企業にもかかわらず、経営者の逮捕もなくて厚顔にも値上げだそうな。

浮世離れした電力会社を、世間並みの会社にするには、発送電分離で、電力業界に新規参入できるようにしないとダメってこと。

「選択の自由」を奪われて、地域独占企業からしか電気を買えないニッポン国。

これでは、にっちもさっちもいかない共産国家と似たりゴンベ。我が家は3割、5割高くても、再生可能エネルギーの電気、使いたいで~す!!