午前6時の気温はプラス10度。
雨上がりのどんよりしたお天気でござる。
昨夜は一時バケツをひっくり返したような大雨となりました。
短時間に終わった雨でしたので、ホッとしましたけど、ここ数年、年に一度は「スコール」ってこんなの?みたいな雨が降るのでおちおち寝ておられません。
ニッポンも北海道も、昔とはずいぶん気候が違ってきておるようだと、しみじみいたします。
ところで、
きのう以下のように書いたら旧友からお叱りの電話が来た。
「燃料費高騰という都合により、電気料金が値上げされたわけだけど、燃料費が下がったのに『知らぬ顔の半兵衛』を決め込むってどうよ?」
「電気料金値下げの話などさっぱり聞こえてこない」
旧友によると、実は、北電には「燃料費調整制度」というのがあって、原油や海外炭などの「貿易統計価格」により毎月算定された平均燃料価格と基準燃料価格の差にもとづき、毎月電気料金を調整しておるのだそうな。
ようは燃料費が安くなれば、それなりに調整して値下げしておるのだという。
知りませんでした。
「知らぬ顔の半兵衛」は失礼でした。
北電さんにお詫びいたします。
ごめんなさい。
もっとも、こういうことは毎月いただく「電気ご使用量のお知らせ」に詳しく書いて、もっとアピールしてもいいね。
原料が何円安くなったので、今月の電気料金はいくら安くなりました、と書いてくれれば「企業の誠意」も感じるわけでだけど、どうだねそのあたり???
ほかに旧友からはヨーロッパの再生エネルギーが総電力量に占める割合について問い合わせがあった。
元経産官僚で、報道ステーションで物議をかもした古賀茂明さんは週刊現代5月30日号「官々諤々」で以下のように述べておる。
「2014年上半期の各国の総発電量に占める自然エネによる発電量の割合は、ドイツ30%、英国18%、スペイン50%、イタリア40%、フランス20%、デンマークは風力だけで41%だ」
これについては、ドイツ在住の環境ジャーナリスト村上敦さんにメールで問い合わせをいたしました。
今朝、早速返事をいただきましたです。
「欧州他国のことは、ご自分でお調べ下さい」とすげないお答えもありましたが、ドイツの事情についてはお教えいただいた。
これによると、ドイツにおける2014年実績の全電力消費量における自然エネルギーの割合は27.8%だそうな。
ま、古賀さんのいう30%は大雑把に正しい。
村上さんの著書「キロワットアワー・イズ・マネー」(2014年改訂版)によると、「ドイツ連邦経済・エネルギー省」の統計で2013年の再生可能エネルギーの発電割合は25.4%。
内訳は、陸上風力8.7%、バイオマス7.8%、太陽光5%、水力3.5%、洋上風力0.2%、地熱・坑道ガスその他で0.2%の計25.4%だという。
2013年から14年の1年間で、再生可能エネルギーは2.4%伸びて27.8%となったわけだ。
また、ドイツ政府の「エネルギーシフト構想」によると、2050年までに、全電力消費量に占める再生可能エネルギーの発電割合を80%にするという。
ようは電気の8割を再生可能エネルギーにするというのです。
国として、エネルギーの自立を目指しておるね。
これをドイツでは「エネルギーヴェンデ(エネルギーの大転換)」と呼んでおるそうな。
「再生可能エネルギーは不安定で使えない」ってのは、やっぱ我が経産省のプロパガンダって話だ。
いまドイツで起きておるこの大転換は、「エネルギー革命」と言ってよい。
もし我がニッポン国もエネルギーで自立すれば、ホルムズ海峡の機雷掃討に自衛隊をうんぬん、なんてな話も雲散霧消してしまう。
そういう意味では、「水素社会」を目指すというのも、あれこれ高いハードルはあるものの、ニッポンがエネルギー自立へ向かう手段としてはまことに結構なことなのでござる。
太平洋戦争以来、延々と続いておる我が国の大命題だった「原油確保」から解放されるということでもある。
ま、石油メジャーや産油国などは、そんなもん断固阻止したいのかも知らんけどね。
いずれにせよ、ヨーロッパ各国で起きているエネルギーの大転換、フクシマで心底痛い目をみて、その解決のめども立たないニッポンこそ推進すべきことだと思うけど、どうよそのあたり???