午前6時の気温はプラス8度と4月並みの一桁でござる。
日中30度近い日があったと思えば、一桁の日もあったりで、たいしたややこしいお天気が続いておりまする。
今朝は雨上がり、終日曇りのお天気で、最高気温も13度程度と肌寒い一日になりそうでござる。
さて、
衆議院の憲法審査会が4日開かれ、憲法学者3人が出席し、集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案について「憲法違反」との認識を表明したという。
3人は、「自民・公明・次世代」が推薦する長谷部恭男早大教授と、「民主」推薦の小林節慶応大名誉教授、「維新」推薦の笹田栄司早大教授という憲法学者。
3人そろって憲法違反と断じたというから、安倍総理も菅官房長官もさぞかしがっかりしたかというと、そうではないとうからあ然呆然。
自民党ご推薦の長谷部教授は「(憲法9条に抵触する他国との)武力行使の一体化が生ずるおそれは極めて高くなる」。
民主推薦の小林教授は戦争への協力を銀行強盗を手伝うことに例えて「一体化そのもの。長谷部先生が銀行強盗して、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」
と極めてわかりやすいご意見でござった。
当の菅官房長官はこの日午後の記者会見で「『違憲じゃない』という憲法学者もいっぱいいる」として、「今後の審議に影響がない」とまで言い放ったのには呆れましたです。
ではありますが小林教授は審査会後に「日本の憲法学者は何百人もいるが、(違憲ではないと言うのは)2、3人。(違憲とみるのが)学説上の常識であり、歴史的常識だ」と言い切っておる。
そんなこんなではありますが、自民党元幹事長の野中広務さんは、5月24日のBS-TBSの「時事放談」で、以下のように話しておったと週刊現代「わき道をゆく」で魚住昭さんが書いておる。
野中さんは、
「ポツダム宣言も読んだことのないような総理がこの国をどんな方向に持って行くのか。わずかでも戦争に参加した経験のある私としては、死んでも死にきれない気持ちだ」と述べたそうな。
ポツダム宣言について安倍総理は「つまびらかに読んでいない」と先の党首討論で申しておったね。
そして、月刊誌「Voice」05年7月号で葛西敬之JR東海名誉会長との対談で以下のように述べておったそうな。
「ポツダム宣言というのは、アメリカが原子爆弾を二発も落して日本に大変な惨状を与えたあと、『どうだ』とばかりに叩きつけたものだ」
ハァ???って話だね。
一国の政治家として、呆れるのを通りこして、バカじゃなかろかと思うね。
シロウトのおぢでも知ってますけど、ポツダム宣言が通告されたのは、原爆投下の10日以上も前のことでござる。
その時点でポツダム宣言を受諾しておれば、広島と長崎の惨状はなかった。
原爆を市民に落すなんぞは、とんでもないアメリカの戦争犯罪ではあるけれど、広島と長崎で計40万にも及ぶ人々の犠牲のあとからポツダム宣言を受諾して降伏した内閣も、とんでもない戦争犯罪者なのでござる。
番組の最後に野中元幹事長は「あの戦争がどんな恐ろしいものだったか。現役の政治家の皆さんに真剣に歴史を勉強してもらいたい」と述べたそうな。
ついでながら、野中さんは終戦を知ったとき「桂浜の坂本竜馬像の前で自決しようとした。そしたら小隊長の大西という人が飛んできてバツーンと僕らを殴った」
「大西少尉は死ぬ勇気があるなら、故郷に帰って、できるなら国を誤らせた東条英機を殺せ。そして若いのだから日本の再興のためにがんばれ、若いんだから」と話した逸話を披歴したそうな。
ポツダム宣言もよく知らない無知な男を、これ以上総理にしておいて、憲法違反と学者が指摘する安保法案を、このまま通していいのかね!!