午前6時の気温はプラス15度。
曇り空で少し風もありますが、穏やかな朝でござる。
窓を開けたらウグイスがきれいな声で「ホーホケキョ!」と鳴いておりました。
我が家のそばで暮らすウグイス、短期間ですっかり鳴き上手になってます。
少し寒いけど、初夏を迎え、山暮らしはたいした爽やかなのでござる。
そんな今日は、昼から雨の予報ってことで、午前中にこの夏2度目の草刈りでもしようかしらん。
いやいや、まだ終わるまで半分に満たない薪割り作業の続行だろう。
…などとあれこれ思案する朝なのでござる。
さて、
ベースロード電源というのをご存知か?
2014年4月に閣議決定された「第4次エネルギー基本計画」で明記された言葉でござる。
「発電コストが安く、安定的に発電することができ、昼夜を問わず継続的に稼働できる電源」がベースロード電源だと政府は申しております。
しかし、
関西大学システム理工学部電気電子情報工学科准教授の安田陽さんはこのベースロード電源が「今後21世紀の電力系統の設計と運用を考えて行く際に果たして本当にふさわしいかものか」と疑問を投げかけておる。
念のため申しておきますが、安田准教授は原発を否定しておるわけではない。
第4次エネルギー基本計画による政府の電源構成(エネルギーミックス)によると、2030年度のニッポンの電気は、原発が20~22%、再生可能エネルギーが22~24%となっておる。
ヨーロッパに比べて、再生可能エネルギーの割合がすいぶんと少ない我がニッポン国ですが、原発はというと2割を超える割合だ。
この原発や石炭などの火力発電を指してベースロード電源というらしい。
ところが安田陽准教授によると「欧州諸国ではベースロード電源は既に消え去りつつあり」「ベースロード電源はもう世界では時代遅れになりつつある」というのです。
さらにニッポン国民は「『ベースロード電源』以外の選択肢がないかのように思い込まされてしまっています」というから穏やかでない。
理工系に疎いおぢゆえ、うまく説明できないので詳しい説明は安田准教授の論文を読んでいただきたい。
ではありますが、安田さんはこうも申しております。
「日本では石炭火力発電や原子力発電はできるだけ一定出力を保ち、ベースロード電源として運転することがいわば常識のように考えられていますが、ヨーロッパではその前提は既に現時点で崩れつつあることが各国の実運用データからわかります」なのだそうな。
理由は「再生可能エネルギーの大量導入」だそうな。
つまりは再生可能エネルギーを中心に電気を考えるか、原発や化石燃料を先に考えるか、ってことらしい。
実際、デンマークとポルトガルのように風力発電を大量導入し、原発のない両国では、風が強くかつ需要が少ない時間帯は、石炭火力発電は出力を絞って運転しておるのだそうな。
常に一定の発電をする我がニッポン国とはかなり違う。
必要のない時間帯は化石燃料の消費を減らすのです。
一般庶民としては、ごくフツーな感じがするけどね。
しかしニッポンのベースロード電源という考え方だと、化石燃料も原発も、常に一定に運転するってことらしい。
資源小国ニッポンですから、こりゃ拙い考え方ではないのかね?
再生可能エネルギーを真っ先に考え、化石燃料は出来るだけ少なくする、原発なんぞは無くするのが正しいのではないのかね。
経産省や政府が言うことは、眉に唾つけて見ておかないと「国民こぞって騙される」恐れがあるってのが、今日の結論でござる。