おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「かっ炭」から水素

2015年06月12日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス12度。

朝霧に覆われておるので、今日は久々に晴れのお天気となりそうです。

小鳥もさえずりもあちこちから聞こえて、たいした清々しい。

そんなことで、幸せ感いっぱいで目覚めたおぢなのでござる。

とはいえ、世間はクラクラするような嫌な話ばかり、少々うんざりしてる今日この頃でもあるのです。

そんなことで、きょうは明るい希望のお話でござる。

NEDO(産業技術総合開発機構)、いわゆる独立行政法人(独法)なわけですが、ここが海外で水素を生産、貯蔵し、日本へ輸送、国内で利用するという「実証実験」を世界に先駆けてスタートさせるそうな。

まずはオーストラリアでの水素の生産ですが、石炭から水素をつくるのではどもこもならんほどコスト高となる。

石炭はそのまま使った方が安いに決まっておる。

水素をつくるのは、「かっ炭」と呼ばれる安くて、若い石炭だ

これは世界に大量に分布しておって、ほぼ「未利用の資源」なのでござる。

水分が50~60%もあって、乾燥すると自然発火するので輸送が困難、現地の発電にしか利用されなかったので、たいした安いのだそうな。

このかっ炭はオーストラリアのラトロブバレーというところで生産されておって、地表から深さ250メートルの層があり、その下にも層があるそうで、日本の発電量にして250年分の埋蔵量があるそうな。

これを使って水素をつくり、ニッポンに輸送する。

輸送するには千代田化工建設が世界に先駆けて開発した「常温、常圧、液体の水素」(スペラ水素)とか、川崎重工が開発中の液化水素の長距離大量輸送技術を使うのだとか。

千代田化工建設の開発したスペラ水素は、一般的なペットボトルでも水素が運べるというので大注目だね。

そしてこれをニッポンに運び来んで、水素を燃料とする「発電」や、燃料電池車の「燃料」に使おうというわけ。

まだまだ実証実験のレベルですが、実用化に向けてスタートしたということなのです。

 川崎重工の「CO2 フリー水素チェーン実現への取り組み」(2014)によると、燃料電池車用に「30 円という船上コストに国内の揚荷基地、水素ステーション、配送のコストなどを上乗せして、60円の原価で水素ステーションに卸すと試算」しておるそうな。

へぇ~って話だけど、水素を実際に燃料とするには、現状はまだまだ実証実験の段階だ。

とはいえ、夢があってよろしいね。

ホルムズ海峡を通らなくても、将来はニッポンを支えるエネルギーが確保できることになるのです。

「ホルムズ海峡が封鎖」、だからどうした?

海峡封鎖なんぞ、ニッポンに関係ないじゃん、って時代が来るって話なのだ。

そうなりゃ、自衛隊も機雷掃海に行かなくて済むし、原油値上げに右往左往することもない、そんな時代は悪くはないと思うけど、どうよ???