おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「集団的自衛権行使容認」を争点に「もう一度選挙」しろよ!!

2015年06月18日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス15度。

ウグイスが我が家の近くに住みついたらしいです。

きれいな鳴き声が起き抜けのボーッとしたウニ頭にスコーンと入ってきて、なんとも清々しい気分になるのです。

「リラクゼーション専門CD」でも聞いておるようです。

書いてて言うのもなんですが、そんな言い方ちょっと変だね。

いずれにせよ、窓を開けると、透き通ったウグイスの鳴き声が家じゅうに響き渡り、おぢもハニーさんもたいした癒されることだけは間違いないようだ。

ここんとこ毎朝繰り返されるお楽しみなのでござる。

さて、

6月27日号の週刊現代「大丈夫か自衛隊員『心の病』なんと3万人」がショックです。

元海上自衛隊の隊員は取材に答えて「いじめは日常的で、私の知ってるケースだと監視用の双眼鏡をのぞいているところを思い切り殴られたり、巨大な金属製の懐中電灯で頭を殴られ血を流した隊員もいました」だそうな。

防衛庁関係者によると「全隊員の25万人のうち1割以上、3万人近くが何らかの形で心に問題を抱えている可能性がある」というかがビックリだ。

01~08年の陸上自衛隊における10万人あたりの自殺者数を示す「自殺率」は37.0だそうで、14年の日本の成人の自殺率の約1.85倍だそうな。

なかでもイラク派遣隊員の自殺率は311.5と日本国民全体の15倍強にもなるというから愕然とする。

イラクから帰ってきて、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する隊員も多いそうな。

また「非戦闘地域」であっても、自衛隊員は「フレンドリー・ファイア」を恐れておったそうな。

戦場ジャーナリストによると「経験の浅い他国の兵士がちょっとした動きに驚いて誤射することがあるのです。米兵が英兵を誤射してしまったこともあった。自衛隊員も、敵だと間違われないように気をつけていました。そうした恐怖がPTSDにつながるのでしょう」

味方から撃たれる可能性もあるってこと。

そりゃオシッコちびるほど怖いに違いない。

映画「プライベートライアン」だったか定かではないですが、ビビった新米兵士が豪の中から外を見ないまま銃を乱射。

味方の兵士をうしろからバタバタ打ち殺す。

見かねた古参兵が、この新米兵士を射殺するシーンがあったけど、実際の戦場とはこんなものだろう。

アフガン、イラク戦に派遣された米兵のうち、約5%がPTSD、約5%が抑うつ状態になり、約9%が両方の症状に苦しむという。

防衛省関係者によると「アメリカという戦争慣れした軍隊であってもこういう状況。自衛隊が同じ状況になったら、20%では済まない可能性」があるという。

くどいようですが憲法とは国家権力を縛るための国の最高法規。

内角も総理大臣もこれに束縛されるのだ。

これが基本であり根本だということ。

これを勝手に解釈し、自衛隊員をアメリカのテロ戦争に巻き込んでいいわけがない。

今回の安保法制は多くの憲法学者が「違憲」と申しておる。

どうしても集団的自衛権を行使したいなら、憲法9条を変えてからだろう、と思うのが世間常識だ。

そして、憲法9条の解釈がここまで勝手に変えられるなら、以前も書いたけど、徴兵制のハードルなんかはグンと低くなる。

徴兵制は、「憲法18条」にある「何人もその意に反する苦役に服させられない」ことから、「憲法違反」とされておったけど、憲法解釈がここまで捻じ曲げられるのなら、いくらでも解釈の変更が可能となる。

「国を守るのは苦役ではないので、徴兵制は違憲ではない」なんて解釈は、自民党の石破茂幹事長が2010年に国会で発言し、自身のブログでも書いておる。

いくらでも解釈改憲は可能だね。

安倍政権は「アベノミクス」を争点に先の選挙に勝ったわけで、「集団的自衛権行使容認」を争点にして勝ったわけではない。

だから憲法違反の安保法制を、どうしてもやりたいというなら「集団的自衛権行使容認」を争点に、「もう一度選挙」してはどうだね安倍総理!!

それで選挙に勝ったら、そりゃ民主主義の国だから、中には「安保法制は違憲でもしょうがないと」いう声も出るかしらん。

おぢはそれでも許さんけど、せめてそこからだろ、この法案は!!