おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

自民勉強会が「経団連に働きかけ、マスコミ懲らしめ」の異常

2015年06月26日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス13度。

あたりに霧が立ち込めております。

きょうは良い天気になる気配でござる。

写真はきのうコープさっぽろで買い求めた「葉酸米」だ。

ビタミンB1、B6、B12に葉酸が入っておるそうな。

3合のおコメに小さじ半分といいますから、炊飯時に1合のおコメにはわずか10数粒混ぜるだけだ。

これらビタミンB群は日本人に不足がちで、学校給食のご飯には同様の「ビタミンB1米」が添加されておるそうな。

どこぞの健康番組で放送しておったのです。

でもって、給食取らない世代はB1などが不足するというので、そそくさと買ってまいりました。

300円前後の値段で毎日使っても数カ月はOKってことで、まことにお安い健康食品でござる。

さて、

今朝の朝日新聞ネット版の記事に、おぢは衝撃を受けました。

「『経団連に働きかけ、マスコミ懲らしめ』自民勉強会」には、驚くばかりだ。

記事によると、

勉強会で「議員からは『マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい』『悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい』など、政権に批判的な報道を規制すべきだという意見が出た」という。

ようするに民主主義の基本である言論を「封じ込めろ!」と申しておるのです。

官邸からは加藤勝信官房副長官が出席し、講師役に首相と親しい作家の百田尚樹氏が招かれたそうな。

かつての自民党はまさに自由闊達で、右から左まで自由に発言しておりましたけど、「言論統制すべき」などと、民主主義の基本を覆す発言が堂々とされたのは、戦後70年で初めてのことではないのかね。

その勉強会名前は「文化芸術懇話会」というからそこにもビックリだ。

戦時中の独裁政権は、マスコミを統制し、大本営発表に一本化して情報操作を行った。

こうした反省から、自由闊達にものが言える世の中になったのではなかったのか?

戦後延々と培われてきた民主国家ニッポンを、根底から覆そうというのですから、心底怒りがこみ上げてくる。

そこへもってきて、

「自民、小林よしのり氏招く勉強会中止 党内の異論封じ」にも呆然といたしました。

25日に予定されていたリベラル系議員の勉強会に「時期が悪い」と注文をつけ、結局、中止になったというのです。

記事にはこうある。

「小林氏は、自衛隊を軍隊と位置づけるべきだとの立場から、改憲を主張する保守派の論客だ。憲法の解釈を変更して集団的自衛権を使えるようにした安倍晋三首相に批判的な立場だ」

小林さんの「自衛隊を軍隊と位置づける」にはおぢもどうかとは思うけど、それでも解釈改憲には批判的というから、そこは真っ当なお方でござる。

朝日新聞の取材に小林氏は「会合中止は国会が空転しているから、と説明されただけだ。執行部への抵抗勢力になるのが怖くなり、負けたんだと思う。自民は全体主義になっている」と語ったそうだ。

「自民党以内が全体主義」になっているとは空前絶後だ。

派閥政治に弊害はあったけど、全体主義は困ります。

おぢのように年がら年中政権批判をしておる輩は、そのうち逮捕されたり、拉致でもされるんじゃないかとビビりまくったりもするのです。

ここは16世紀のフランスの啓蒙主義者で哲学者、ベルテールの有名な言葉を「全体主義と化した自民党議員」の皆さんに進ぜましょう。

「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

いま我がニッポン国、民主主義の危機を迎えておると思います。

国民がボーッとしておっては、この先ヤバいことになると心しておいてくださいな。

また、7月4日号週刊現代のコラム「霞が関24時」にも驚いた。

人事の季節が近づいた霞が関では政権におもねる官僚が跋扈(ばっこ)しておるという。

安倍政権の発足以降「課長級ですら(人事に)官邸の意向が働く」として、政権にすり寄る官僚が続出しておるのだそうな。

そんな中、事件が起きたそうな。

ドイツの有力な新聞「フランクフルター・アルゲマイネ」が安倍総理を「歴史修正主義者」と批判的に報道したそうな。

その直後に在フランクフルトの坂本秀之日本総領事が同紙編集部を訪れて猛然と抗議したという。

この行為が国内外で「報道への圧力だ」と強い反発を招いてしまった。

安倍政権は中国や韓国の反日宣伝について、各国の報道に反論するよう指示を出しておるそうな。

そこで人事の季節に功を焦る坂本総領事は行き過ぎた抗議に及んだということらしい。

外務省関係者は「官邸の歓心を買おうと必要以上の言動をする『忖度(そんたく)官僚』が増えている」と嘆いておるそうな。

超タカ派の安倍政権が長期政権化することを見据え、外務省では若手の官僚にも右傾化発言が目立つという。

「総理が靖国神社に参拝して何が悪い」と言ってはばからない官僚もいるそうな。

外務省幹部の中にはまともな方もいて「国際社会の安倍政権に対する厳しい視線を感じ、最初にいさめるべきは我々なのに」と嘆いておるそうな。

70年間延々と築き上げてきた「平和国家ニッポン」は、このまま過去の歴史となり、彼方に行ってしまうのか?

そこだけは、命を懸けてでも守りたいと思う、今朝のおぢでござる!!