おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ポツダム宣言とは…

2015年06月08日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス11度。

薄曇りのお天気でござる。

きょうは最高気温が22度まで上がるそうですから清々しい陽気となりそうでござる。

そんなことで今日も薪割りじゃ。

写真は、午前7時を過ぎてからお近くの農家の無人販売所で買ってきたレタス。

散歩がてらに野菜を買いに行ったのですが、時間が早くてまだ無人店舗には何も並んでおりませんでした。

そこへ農家のおばちゃんがやって来て「何かいるなら採ってくるよ~」ってことで、畑から採ってきたばかりのレタスを買い求めたのです。

無農薬で、採れ採れのレタスが100円でござる。

嬉しいなぁ~

さて、

今週号の週刊文春「池上彰のそこからですか?」はポツダム宣言とはなにかと、取り上げておる。

共産党志位委員長との党首討論で安倍総理は以下のように述べた。

「ポツダム宣言を受諾し、敗戦となった。つまびらかに読んでいないのでただちに論評することは差し控えたい。いずれにせよ、まさに先の大戦の痛切な反省によって、今日の歩みがある」

池上さん、まずはこの「いずれにせよ」という発言に噛みついておる。

こう発言するのは「これ以上話をしたくないので、やめにする」ってことだとしておりました。

そして安倍総理は「細かいところまで目を通していないと」居直った。

ポツダム宣言が、広島と長崎の原爆の10日以上前に通告されたことは先日書いた。

総理ご本人は原爆投下後にポツダム宣言が出されたと思っておるらしいけどね。

広島、長崎への原爆投下と、ソ連の参戦で、ニッポンはポツダム宣言をようやく受諾し敗戦となった。

そのポツダム宣言の第10条、当時の外務省は以下のように訳しておる。

「吾等ハ日本人ヲ民族トシテ奴隷化セントシ又ハ国民トシテ滅亡セシメントスルノ意図ヲ有スルモノニ非サルモ吾等ノ俘虜ヲ虐待セル者ヲ含ム一切ノ戦争犯罪人ニ対シテハ厳重ナル処罰加ヘラルヘシ日本国政府ハ日本国国民ノ間ニ於ケル民主主義的傾向ノ復活強化ニ対スル一切ノ障礙ヲ除去スヘシ言論、宗教及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルヘシ」

これではさっぱりわかりませんし、読みたくもない。

とはいえ、全部でわずか13条で、それぞれこんな長さの文章ですから、つまびらかに読むことは1時間もあれば充分だ。

ってことで安倍総理、たぶん読んだことがないのだろう。

そもそも大ウソつきなのでござる。

この10条、ウキペディアによると、こういうことらしい。

「我々の意志は日本人を民族として奴隷化しまた日本国民を滅亡させようとするものではないが、日本における捕虜虐待を含む一切の戦争犯罪人は処罰されるべきである。日本政府は日本国国民における民主主義的傾向の復活を強化し、これを妨げるあらゆる障碍(障害)は排除するべきであり、言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立されるべきである」

池上さんによると、10条は「間違った戦争で日本を滅亡の淵に引きずり込んだ戦争犯罪人は処罰すると宣言している」のだという。

つまりポツダム宣言を受諾したということは、連合軍の占領と、極東軍事裁判(東京裁判)で「戦争犯罪人」が処罰されることを受け入れたということ。

東京裁判は、「勝者による一方的な断罪」という右翼の皆さんの批判があるけれど、ポツダム宣言受諾は「裁判の結果も甘受することだったと池上さんは解説しておる。

「私たちは間違っていました、敗北を認めます。なお、責任ある立場の人には責任を取ってもらいます」ということだ。

これがポツダム宣言ですが、先の戦争が「間違った戦争」だったと認めたくないし、「戦争犯罪人の処罰は間違ってる」というのが安倍総理とその一派ってことになる。

無能な指導者のおかげで、300万人もの同胞が死んでしまったのが先の戦争だ。

しかも他国を侵略し、ちゃんと負けてしまって、このポツダム宣言を受諾したわけなのだ。

「戦後レジームからの脱却」がポツダム宣言を否定するなら、何言ってんだ!!ということになる。

こんなウンコタレをいつまでも総理にしておいては、我がニッポン国、この先危ういことになると申しておきましょう!!