おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

大津地裁・山本善彦裁判長の英断

2016年03月10日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス7度。

4~5センチの粉雪が積もっておりまする。

きのうは朝から忙しく、当ブログは更新しませんでした。

数少ない読者の皆さん、ごめんなさい。

そんなことではありますが、おぢは今朝もスカッとした気持ちのいい朝を迎えておる。

しっかり健康で、困ったこともなく、それなりの幸せを毎日実感しておる今日この頃でござる。

きのう体重を量ったら58キロだった。

この冬初めて風邪を引いてしまったおぢ、体重が2キロ減ったのでした。

小柄なおぢはこのへんの体重がほぼ理想的でござる。

これまでの人生で一番重かったのは、26~27歳の頃で、63キロもあった。

20代の前半は53キロでしたから一気に太った時期だった。

このころは、ほぼ毎日酒をガブガブ呑んでおったし、運動もしてませんでしたし、タバコも1日40本は吸っておった。

毎朝のように二日酔いで、元気もあったし、楽しかったけど、まことに不健康な毎日を過ごしておりましたわ。

その後、36歳の時から毎週ジムに通い始め、その後の20年は55~58キロの間で推移した。

タバコを止めてからというもの、また60キロに定着しておりましたが、ようやく50キロ台に戻ったのです。

軽快に体が動く50キロ台がいいような気がします。

ま、どうでもいいような話でスマンこってす!!

写真は先日札幌の「オリーブオイル・ソムリエ」のいる店で買い求めたちゃんとしたオリーブオイル。

料理用と生食用で、どちらもクセのない旨さでござる。

さて、

きょうは3月11日だ。

5年前のあの日、我が家もぐらぐら揺れた。

で、NHKのヘリからの中継を食い入るように見ておったです。

ヘリからの映像は、呑みこまれる人や車を避けるようにしながら、津波が広がる様子を我が家のテレビに映し出した。

映画なら、流されていく車を画面の片隅でもしっかり映すでしょうけど、目の前の起きておるのは現実世界だった。

車が呑みこまれるということは、即、乗車しておる皆さんの死でもござった。

そして、「けっして起きるはずがない」と電力各会社が申しておった「原発の過酷事故」がちゃんと起きた。

当時の菅総理をはじめとする、民主党政権の事故対応も、酷いもんでした。

そしてついこの間、メルトダウンがあっという間に起きておったことを東電が明らかにした。

東京電力にはマニュアルがあって、それによると事故から3日目でメルトダウンが確認できていたという。

当時東電は「メルトダウンの定義がない」と申しておったのですぞ!!

酷い話だ。

この間、どんだけの人々が被ばくしたことか…

そしてこの3月9日、

大津地裁の山本善彦裁判長は高浜原発3・4号機の運転停止を命じる仮処分を決定した。

決してお安くない、しかも危険なプルサーマル(高浜3号機には1本9億円計24本入ってる)発電をしておるのが高浜原発で、しかも稼働して40年を経過し老朽化。

フクシマの事故の後、原発は「40年で廃炉」としたけど、その「骨抜き第1号」がこの関西電力高浜原発3・4号機だった。

しかも再稼動した2月29日には、報道陣の見守る前で緊急停止するというお粗末。

裁判長が「住民の生命や財産が脅かされるおそれが高いのに、関西電力は安全性の確保について説明を尽くしていない」としたのもムリはない。

決定はさらに、

「福島の事故の大きさに真摯に向き合って同じような事故を防ぐためには、原因の究明を徹底的に行うことが不可欠だが、この点についての会社の説明は不十分だ」

「もし会社などが原因究明を重視しないという姿勢であれば非常に不安を覚える」とキッパリ述べておる。

これについて裁判長は具体的な事例を示しておる。

「1586年の天正地震で高浜原発のある若狭地方が大津波に襲われたとする古文書」があり、関電の地震・津波対策に疑問を示したのです。

福島第一原発事故では、西暦869年に実際に起きた巨大地震「貞観地震」による大津波を東電は無視、それが今回の事故に繋がった。

裁判所は、具体的な安全策を関西電力に問うて、そして高浜原発3・4号機の停止を命じたのでした。

NHKニュースは「稼働中の原発にストップを命じた今回の決定は、各地の今後の審理に影響を与えることも予想されます」としておる。

高価な建設費、しかも一旦事故が起きたら地域社会が崩壊する原発。

いまや国民のために存在するとは到底思えない、ほぼ無用の長物じゃ。

100歩譲って、過去には大きな役割は果たしたか知らんけど、もう時代遅れ、周回遅れのシロモノと100回でも200回でも申しておきまする。