おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

40年を超えた高浜原発、再稼動もいきなり緊急停止のお粗末

2016年03月01日 | Weblog

 

午前8時の気温はマイナス4度。

外は大荒れでござる。

深夜から未明にかけて、強風が吹き荒れ、まんじりとしない夜を過ごしましたです。

予報では「何年かに1度の大荒れですから注意してください」みたいなこと言っておった。

だけど実際には、ここ数年体験した台風だってこんなに酷くはないってほどの大荒れ。

山の中にあって、風とはあんまり縁のない家ですけど、昨夜は家が飛んでいくんじゃないかとビビりましたわ。

おまけに風邪かインフルエンザか知らんけど、丸一日寝ておったおぢは、夜になって37.9度の熱が出た。

38度近い熱なんぞは、大人になってから出たことがないわけで、大荒れに高熱という散々な夜を過ごしたのでした。

いまは熱も下がりましたけど、依然として体調不良じゃ。

大荒れ天気は良化の気配でござる。

さて、

運転開始から40年を超えて老朽化しておる福井県の関西電力高浜原発が2月26日に再稼動した。

原発の運転期間は「原則40年」と言っておったのに、「さっそくの骨抜き」として大注目だった。

さぞかし立派な管理がされておるからこその再稼動、と世間は思う。

ところがギッチョン、発電と送電を開始した2月29日、報道陣が見守る中で、原発はありゃりゃの緊急停止だからびっくりポン。

29日午後2時1分、発電機と変圧器の故障を知らせる警報が鳴り、発電機が停止。

その1秒後に原子炉が自動で緊急停止し、核分裂反応を抑える制御棒が核燃料にすべて差し込まれたという。

3月下旬の「営業運転開始」をめざしていたが、遅れる可能性が出てきたという。

関電は放射能漏れはないとしているそうな。

しかしねぇ、再稼働を準備していた2月20日に原子炉補助建屋の配管で、放射性物質を含む水漏れが見つかったばかりだ。

40年を超えた老朽化原発が、水漏れに続いて、緊急停止なのよ。

ヤバくはないのか???

しかもこの高浜原発には、溜まりに溜まった使用済み核燃料がごっちゃり。

そこで「原発銀座」の異名を持つ福井県の西川知事は、関西電力に対して「使用済み燃料を一時的に置いておく中間貯蔵施設」の県外建設を「高浜原発再稼動の条件」としたそうな。

これに対して関電は昨年11月、中間貯蔵施設を「20年ごろに福井県外で場所を決め、30年ごろに操業する」と発表した。

ただし、関電の八木誠社長はその日の記者会見で、中間貯蔵施設の具体的な候補地について「お示しできる地点はない」と答えておる。

一時貯蔵とはいえ、そんなもんを受け入れる場所など、ニッポンのどこにあるというんだろ???

どっか他県に持って行くなら「再稼動はOK」と言う方も言う方なら、「ハイそうします」といって、実は双方ともその場所については全くあてがないってどうよ?

知事は「原発銀座」じゃまずいから、県民向けにポーズを取って、関電はそれに従いますからよろしく、って口裏合わせ。

これでシャンシャン、再稼動と相成ったわけだ。

こういうのを世間では「猿芝居」と申します。

原発を巡るこのわけわかんない状況、世間常識として、おかしいと思いませんか?