おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

9万年前?の「落ちない石」が落ちた熊本の地震

2016年04月28日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス4度。

あちこちに霜が降りておる。

寒いけど、今朝も良いお天気でござる。

少し風がありますがね

さて、

熊本で震度7の地震が起きてから、きょうで2週間になるそうだ。

避難しておる方は依然として3万7000人にものぼる。

活発な地震活動が続く中、被災地は断続的に雨のお天気だという。

地盤が緩んでおるゆえ、土砂災害も危惧される。

被災した住民の皆さんの気持ちを考えると、なんだかやるせないですわ。

地震に加えて土砂災害など起きないよう祈るばかりでござる。

写真は、

「落ちない石」として有名だった熊本県南阿蘇村の奇岩「免(めん)の石」のかつての姿。

高さ約40メートルの崖にある割れ目に、宙に浮いたように挟まった縦3メートル、横2メートル、重さ約5トンの巨石だった。

落ちそうで落ちないから、受験生の聖地になり、縁結びの縁もあるとかで若い女性にも人気があったという。

これが落ちちゃった。

「火山活動の過程で、偶然1つの石が岩壁に挟まった」ものだというから、そうとう昔からあったものだ。

阿蘇山の一番最後の大噴火は「約9万年前の破局噴火」だそうですから、石が飛んできてここに引っ掛かったのはどうやらその時らしい。

9万年もの長きにわたって引っかかっておったものが、今回落ちたわけだ。

異常事態が9万年ぶりに起きた。

しつこいようですが、

今回の熊本地震は最大加速度が1580ガルだった。

伊方原発が想定している最大加速度は650ガル。

川内原発が想定したのは最大加速度620ガルだ。

最大加速度は震度と同様、どれだけ強く地面が揺れたかを表すものだ。

両原発とも、今回の地震の2分の1のレベルしか揺れを想定しておらん。

9万年間引っかかっておった石が落ちる事態が発生しておるのに、「原発は大丈夫」などと言い切っていいのか???

そんな中、NHK籾井会長は「原発については、住民の不安をいたずらにかき立てないよう、公式発表をベースに伝えることを続けてほしい」と述べたそうな。

NHK会長は「公式発表」だけを報じろと言ったわけだ。

世界の潮流は調査報道というこの時代に、公式発表を伝えるだけなら広報と一緒。

そんなメディアはいりません。

かつての「大本営発表」を鵜呑みに報道したのと丸きり同じことだ。

籾井さんは公共放送のトップとしての資格はゼロってことでもある。

報道の自由度ランキングで72位にまで落ちた我がニッポン国、さらに批判を封じ込め「物言えば唇寒し」という世の中に再びしようということか。

どうにもこうにも気持ちが悪い。

9万年もの間ずーっと落ちなかった石が落ちるいま、「原発は安全だ」と言い切る政府や安全委員会、九州電力。

そこを批判しない報道機関では、ニッポン国の先行きは真っ暗闇と申しておきましょう。