午前5時30分の気温はプラス9度。
きのうから激しく降り続いた雨ですが、いまはしとしと小降りになりました。
予報によると、きょうは曇りのち雨だそうで、天気の回復はあす以降に持ち越しのようです。
農家にとっては恵みの雨なのかもしれません。
そんなきのうは、お隣赤井川村を経由して小樽へ。
先月から写真のおコメを農家から直接購入しております。
赤井川の若い農業経営者、「石川隼人さん」が生産するおコメなのです。
以前、村の道の駅で購入したことがあったのが縁です。
先月から、前の日に電話して精米していただき、買い求めております。
これまでは、地名を冠したブランド米として知られる「らんこし米」を町内のお店で購入しておった。
このお店は、農家が自由に値段を付けて販売できるシステムで、いくつかの農家から選んでコメが買えるので重宝しておった。
ところが、肥料関係の会社が経営するこの「うまいもの農園」はなぜか突如閉店。
たいした困ったわけですが、そういえば!! と思い出したのがこの農家さんなのだ。
蘭越町で毎年開催される「米ー1グランプリ」で準優勝した経験のあるコメ農家。
「米ー1グランプリ」は全国規模で開かれるおコメのナンバーワンを決める大会で、ここで準グランプリですから、石川さんは優秀なコメ作りのプロだ。
さらに、これまでのらんこし米「ゆめぴりか」は、ブランド米ってことで、5キロが2600円ほどと少々高かった。
「高級ブランド」ゆえ、これはこれでしょうがない。
石川さんのゆめぴりかはというと、自宅まで買い求めに行けば、5キロ2050円とお安く買えるのも嬉しい。
これからはミニトマトや各種野菜も採れ出すそうで、これらを農家から直接買うことができそうなので、そこもなんだか嬉しくなる。
いまどき農家といえば、おぢくらいの年齢が若い部類に入るほどの高齢化だ。
30代40代の若い農家とのお付き合いなら、この先も長く美味しいおコメをいただけるわけで、たいした楽しみでもござる。
石川さんのおコメは、現在、道の駅では買うことができませぬが、お取り寄せもできるとか。
近隣でも送料700円ほどがかかるそうですが、読者の皆さんにお勧めなのでござる。
ウキウキ気分でおコメを買い求めた後は小樽へ。
例によって、朝食用の魚を買い求めました。
その後、是枝監督の映画「万引き家族」を観てきましたぞぉ~
これ、傑作です。
花火大会のシーンがありました。
ドンドンと花火が打ち上がる音は聞こえますが、光も花火はまるきりないという映像です。
家の軒下を高い位置から俯瞰して、家族の顔が空を見上げるのです。
ひょいひょい顔を出す家族の映像、まことにユニークでした。
また、家族が深夜に夜逃げするシーンだ。
家を出た家族に、いきなりライトが当たる。
警察官もパトカーも出演しない逮捕シーンなのだ。
うまい!!
万引きした子どもが、追い詰められて、道から飛び降りるシーンもそうでした。
なんで、延々とオレンジなのかみかんなのかを抱いて走って逃げておるのか、不思議でした。
捨てりゃぁ、もっと早く逃げられる。
そしたら、飛び降りたあとにコロコロみかんが転がり、子どもが落下してケガした様子が表現されます。
コロコロ散らばる感じがとてもいい。
「海街DIARY」では両脇にサクラの咲き乱れる道を、広瀬すずさんが自転車で駆け抜けるシーンが美しかた。
今回凄かったのは、なんといっても安藤サクラさんが涙ボロボロで泣くシーンでしょうか。
安藤さん、渾身の演技でした。
この女優さん、凄いです。
凄いといえば、樹木希林さんも入れ歯を外してご出演で、女優って、凄まじいものなのだと感服もいたしました。
映画「万引き家族」は、「家族とは何か」を世界に問いかける是枝監督の傑作でござる。
黒澤明とか小津安二郎とか、溝口健二、近いところでは大島渚、深作欣二、北野武などなど、キラ星のようなニッポン映画の巨匠たち。
彼らと並ぶ、世界に誇ってよい映画監督が是枝裕和さんなのだとしみじみさせられました。
「万引き家族」はいま必見の名画と申せましょう。
チョーお勧めでござる!!