おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

是枝監督を批判する、トンチンカンなネトウヨの皆さんに口あんぐり!!

2018年06月15日 | Weblog

寝坊いたしました。

午前7時の気温はプラス7度。

空は久々にスカッと晴れ渡っておって清々しい。

少し風があるようですけどね。

おぢの体調は今朝もイマイチ。

ではありますが、昨夜は午後8時に就寝でしたから、11時間も寝てしまった。

これで風邪っぴきも回復するのではと期待しておるところです。

ところで、

カンヌでパルムドール賞を受賞する快挙をとげた映画「万引き家族」の是枝裕和監督です。

文科省が是枝監督を顕彰すると申しましたけど、監督は祝意を辞退した。

これにネトウヨが噛みついたのです。

曰く「国から助成金を貰ったのに、公権力から潔く距離を保つ」とはなんだ。

「助成金を受け取ったんだから、国の言うことを聞け」ってことらしい。

ア・ホ・か!!

是枝監督はこう述べておる。

<映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています>

「右とも左とも距離を保つ」ってことで、まことにごもっともだ。

この国は中国や旧ソ連、ナチスドイツ、近いところでは「旧日本帝国」みたいな全体主義国家ではございません。

そもそも、映画製作に貰ったというカネは、「芸術文化振興会による助成金」で、国のカネではない。

まずはそこから大間違いですわ。

仮に助成金が国のカネであったとしても、「国民の税金」ですから、もちろん安倍晋三のカネではないし、時の政府のカネでもない。

助成金をもらったとしても、安倍政権におもねる必要など、まったくない。

「政権批判をする人間は政府から助成金を受け取るべきではない」というのは、どうにもこうにもトンチンカンなのだ。

右だろうが左だろうが、基準を満たしていれば助成金を受けられて当たり前。

世界の民主主義国家では、こうした形で芸術作品が製作されるのが、ごくフツーのことだ。

ニッポンも民主主義国家で、自由にモノが言えて、自由に創作活動ができる国なのだ。

芸術が国の意向に沿ったものになって、どうよ?

政府の意向に沿って作られる、都合のいい映画「国策映画」を国民は観て楽しめるか?

そんなクソみたいなもん、面白いわけがありません。

アホンダラが大暴走して300万人もの犠牲者を出した太平洋戦争のあと、ニッポン人は、自由に発言し、自由に創作活動のできる社会を、とにもかくにも勝ち得たのです。

戦争で犠牲になった皆さんのためにも、これを守り抜かんでどうする!! と思う昨今のおぢでござる。