午前5時を回ったところです。
スカッと快晴のお天気ですが気温はプラス1度しかない。
寒い朝を迎えております。
写真はご近所のサクラだ。
今年はまだ咲いてます。
さて、
新型コロナウイルス感染症に対応する「緊急事態宣言」の対象に、北海道、岡山、広島の3道県が急きょ加わることがきのう決まった。
政府は当初、群馬などを含む5県に「まん延防止等重点措置」を適用するよう諮問したけど、専門家がこれに反発した結果だった。
そもそも、「基本的対処方針分科会」とか「政府の諮問機関」とかいうのは、官僚が作った「諮問案」に単にイエスかノーか答えるもの。
なので諮問案という名の「政府案」を、事実上追認するのが「基本的対処方針分科会」とか「政府の諮問機関」なのだ。
だから専門家の皆さんは、ほぼ政府案にイエスと答え、せいぜい「これが前提ですよ」と追加意見を述べるしかない。
かみ砕いていえば「儀式」ですわ。
政府つくったシナリオ通りに淡々と進むのがニッポンにおける専門家会議なのだ。
これにノーと言うことは、いわば「ちゃぶ台返し」だ。
それでも、たまには専門家や政府委員から、異論が出て、政府側のシナリオが崩れることがある。
諮問案にたてついた、その張本人の専門家は、二度と「政府委員」には選ばれないことになる。
政府の言う通り、ワンコのように「ウン、ウン」と肯くのが、専門家であり政府委員なのだ。
ニッポンではなんでもかんでも官僚の書いたシナリオ通りに進むから、国の政策はおかしなことになる。
ところが、14日は専門家の皆さんがこぞってこのシナリオに反対したため、急きょ3道県が緊急事態宣言の対象になった。
「専門家の意見を尊重する」という、至極当たり前のことが、コロナがまん延し始めてようやく、初めて通った瞬間だった。
先日も書いたけど、どこぞのお医者さんが申した通り、「専門家の意見を重視した国では、いち早くコロナが収束に向かっている」ということ。
ところがニッポン国では誤った「政治判断」で、何から何まで後手後手。
この先、専門家の意見を中心にコロナ対策が進むなら、ようやく他の先進国並みの対策が取れるようになるってことでもある。
なにせ専門家の皆さんは「検査とワクチン」と申しておるのだ。
ところが政府はこと「検査」に関しては、毛頭やる気がない。
つまりは政府のシナリオに書かれていないのだから議題に上らんわけ。
これでようやく「専門家の意見重視」に大転換したのだと思いたいけど、そこはどうでしょう???
ついでながら、
あちこちの町長らが、住民に先んじてワクチンを接種した問題で、橋下徹さんは杉村太蔵さんを「濃い口評論家」と絶賛した。
なんでも、「知事、市長、町長などのトップは先にワクチンを接種する必要があるとの見解を示した」からだ。
確かに市町村のトップが感染しては市町村の行政に支障をきたす可能性もある。
だからといって、住民のあずかり知らんところで、抜け駆けのように勝手に接種するのはいかがなものか?
住民が知らんうちに勝手に接種するのでは職権の乱用といわれも、せんないことだ。
こっそり「ダマテン」でやるから反発を買ったのだ。
市町村議会の承認を得ておくとか、「もしワクチンが余ったら首長が接種することもあります」とでも住民に知らせておけば問題なかったかしらん。
中には住民の接種も始まっていないのに、役場職員の半分近くが接種を終わった自治体もあるという。
役場職員は「公僕」、つまりは住民のために働く存在だ。
決して住民の上に立つ「特権階級」などではない。
ここは先行接種するにしても、住民へのしっかりした説明など「手続き」こそが大事なのだ。
民主主義とは面倒な手続きのことだ。
これをすっ飛ばしてはダメってことです。
そんなこんなゆえ、ここは橋下徹さんも杉村太蔵さんも、市町村長の独断専行を許す「薄口にして軽薄な評論家」なのだと申しておきましょう。