グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

筆島火山

2011年01月03日 | 火山・ジオパーク
大島は成層火山なのでいたるところに水平の地層が見られています。
しかし、

場所によってはこんなに縦長の地層を見る事が出来ます。(水もしみ出て流れています)

ここは筆島の崖

筆島は大島三原より古い時代に有った筆島火山の名残です。筆島火山の半分は海に削られ、半分は大島三原火山にのみ込まれてしまいました。今ある筆島は火孔に残ったマグマの残骸なのです。

下に降りてみましょう


初めは黒い玄武岩質です。よく見ると写真の中央に下から細かい岩石で新しいマグマが入っています。
新しいマグマは蛸の足のように沢山見られます。


少し歩くともう岩質が変わってきました。真ん中にあるのは筆島火山に分け入った新しいマグマ。


上の方は山体崩落の跡でしょうか。


水がしみ出ています。近くには簡易水道の水源として利用されているところがあります。


穴があります。前はもっと大きかったような気がしましたが…自然の姿はよく変わりますから





3色層
ベージュ=カキハラ・トウシキにも同じような色の岩石があります(豆石が出来たのはこんな色の砂)
赤=玄武岩質が酸化すると赤くなります
岩石=古い筆島火山を分け入った新しいマグマ


先に見えるのが黒崎です


見える所だけですが砂の中10メートル50メートル中の断面はどうなっているのか想像するとちょっとおもしろい! でも誰か解説してくれないかな…    (しま)
コメント (1)
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