グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ここにもいる!

2011年01月11日 | 今日の大島
今日は泉津のほうへ行く用事があり、そこでふと、いつも目にしながらじっくり見た事のない場所へ立ち寄りました。
それは「上のカァ」です。

カァ、というのは水を汲む場所の事を言うそうで、観光でいらしたお客様の目にもふれやすいのが、元町、観光協会のはす向かいあたりにある「ハマンカァ」かな。

こちら、泉津は「上」と「下」というカァがあり、下は不浄の家の者が使う、上は普通の人が使う、というように普段から使う人をわけていたのだそうです。
上のカァのすぐ下の民宿の亭主さんに話をお聞きしました。
いつもはこんな風に簡単に入れるわけではなくて、草が茂っているのですって。
お正月には、やはりそういった役割の方がちゃんと儀式をしに来るのだそうです。

昔から大事な、神様のいる場所だったのですね。
だから普段はあんまり立ち寄ってみようとそそられなかったわけですね。
今日は入りやすくなって奥の水の雰囲気が分かったから私も反応したのでしょう。


ここは山から湧き出た水を池の中に貯めるような形に出来るよう、壁が削られ、水の落ちる場所は
30センチほどえぐられた池を作っていたようです。
でも、まわりの土がどんどん浸食していくので、今日見た時には数センチのくぼ地、ぐらいでした。
そこからあふれ出た水は、道路に行ってすぐに排水溝に吸収されてしまい、海へと帰っていくようです。
充分取水出来るほどいつも流れているそうです。
なんだかもったいない感じでしたっ。
さすが泉の町ですね!

ここでもやはりあの生物はいるのだそうです^^
そう、つい先日、レッドデータの調査のお話で登場したサワガニさんです!
今度改めて調査していただきたいなぁ、と思いました^^

ところで、今日はと~~~~っても寒くなりました。
夜になって外の気温を見たらマイナスになっていました!!

そんな状況で、カァから出てくる水は凍らないのでしょうか?
山ではツララになるのにね・・?!
と素朴な疑問を抱き、ご主人に聞いてみました。
そしたら、意外な答えが帰ってきました。
なんと、「泉津は大島の中でも暖かいほうなので凍りませんよ」との事!
島の最北部~東に位置するエリアなので、陽が暮れるのも早いし、絶対寒い地域なんだと思っていました。

そうなんだ!!
新しい発見でありました^^
さすが、水の貴重な時代は一番栄えたというのも納得ですね!


さぁさ、この寒い数日で、実は山に雪が積もっているのです!
これは見にいくしかないでしょう!
という事で、山を見てきました^^

じゃん♪
あぁ~嬉しい(ToT)
今年もまたこのシーンに会えました!!
やはり、無条件に素敵な風景ですね。

今日はね、曇っている事と、雪のおかげでもしかしたらB火口がよくわかるかな?と
思って撮影してみました。

画面中央部、ぽっかりこちらを向いて空いている感じがわかりますか?
これがB3と呼ばれるあたりです。
すぐ下にはB4がありますが、ちょっと分かりづらいかな・・?

あまりに寒いもので、直接山の雪に触れに行くことは断念しましたが、
足元にも雪の名残が残って待っていてくれました^^


今年はまだまだ雪を見るチャンスがありそうです^^
皆さまも大島で雪見風呂なんていう贅沢をしに来てみませんか?!
(温泉ホテルさんの露天風呂から、雪化粧をした三原山が見られるのです!!)
その為にはブログでお天気もチェックしていてください♪

(友)
コメント
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