グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

7時間ツアーと山頂ジオパーク展勉強会

2011年01月23日 | ツアー
昨日は7時間ツアーのリクエストで火山、森、海と回りました。

山へ行く道すがら、まず目についたのは、小清水の椿の大木でした。

樹齢250~300年と推定される大きな木が、真っ赤な椿の花を
枝いっぱいにつけていました。
その見事な姿に、思わず車を止めて観賞しました。


木の真下に立って見上げた、頭上高くを覆うヤブツバキの天井です。

ツアー開始から楽しくなってきました(^O^)

三原山も風が弱く、山頂口~火口一周~裏砂漠~樹海とフルコース回れる
絶好のコンデジション。

たまに雲が太陽を隠すと肌寒く感じましたが、その分
火口から立ち上る煙が雲に溶け込んでいく風景を楽しむことができました。

煙と雲の区別がつかない~(^O^)

ランチタイムは久々に、中央火口から飛んできた1滴のスベスベ溶岩の上で(^。^)

玄武岩の黒い岩は太陽の光を受け止めてホンワカとした暖かさです。

このコースで山を下ると右手に見える冬色のスコリア斜面。

ここに来ると、ついつい、秋にはススキの穂がキラキラ輝き、全山が光る山になることや、
春には赤いイタドリの新芽とすがすがしい緑の草が、山肌にモザイク模様を描き出す事等を、
熱く語ってしまいます(笑)。

ところで7時間という時間の余裕がある時に、私が紹介したな~と思うことの一つに
カルデラの中と外の森の雰囲気の違いがあります。

カルデラの中の森は、土の薄い栄養分の少ない場所で、根を横に張ってでも生きていける
とても強い植物達の世界です。

キビシイ環境の中で生きられる樹種が限られるため、数種類の樹木だけで成り立つ
かなり個性的な森が広がっています。

一方、カルデラの外の森は、様々な種類の植物が生きています。
多くの人を厳粛な気分にさせてくれる巨木たちも、この森の住人(?)です。

木漏れ日の差し込む濃い緑の森の、心が落ち着くような静かさ。

荒涼とした火山の景色と全く違う環境が、1時間も経たないうちに両方味わえるなんて
本当にすごいですよね。

さらに大島には、溶岩が流れこんでできた黒い岩場の海岸や砂浜だってあるのです!(^^)!

1日のツアーの最後に、海になじみがないとおっしゃるW様達に光る海を見ていただきたくて
西側の海岸に立ち寄りました。

キラキラ輝く銀色の帯が、海を照らしていました。

こういう景色を見ると「やっぱり大島は宝物のような島だよな~」って思います(^。^)

さて、楽しかったツアー報告はこれぐらいにして、少しだけ今日の報告です。

今日は観光協会で山頂ジオパーク展の勉強会を行いました。
先週の説明会の後、ボランティアガイド、ウォーキングクラブ、ネイチャーガイドクラブ、
ガイド部会から合計18名が、ガイドとして参加してくれる事になりました。

今日はジオパーク申請のころからアドバイザーとして関わってくださっている、
矢島道子先生の参加もあって、活発な意見交換が行われました。


皆さんからは、「こうしたらどうかしら?」という様々な意見が出され、
順番にガイドの練習も行いました。

「大島の魅力をできる限り伝えていこう。」という皆さんの心意気を感じて、
とても嬉しかったです。

パソコン操作に不慣れな方も、人前で話すのが得意ではないとおっしゃる方も、
とても前向きに参加してくれていました。

こんなふうに、今まで知りあうことのなかった方たちと協力して、
一つの事に取り組んでいけることは、すごく嬉しいです。

ジオパークは、とっても忙しくて大変なのですけど(笑)、
その分に見合うだけの価値のあるものを、与えてくれているのだな~と、
この日記をまとめながら、シミジミ感じています。

(カナ)

PS.昨日ツアーご参加いただいたW様へ
日記に載せられなかった写真、掲示板に貼っておきますのでご覧ください~。
http://9214.teacup.com/gscriku1966/bbs


コメント
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