三原山をガイドしていて時々お客様から「あの山は何ですか?」と聞かれるのが
濃紺の伊豆半島のシルエットの中で一つだけ目立つ、お椀を伏せたような茶色の山
大室山の風景です。
毎年野焼きが行われ、ススキ野原で覆われているはずの大室山。
かれこれ30年以上前に行ったことがあるはずなのですが、
「ススキがいっぱいだった。」という記憶ぐらいしか残っていません。
いつか対岸の風景を臨場感を持って語るために行ってみなければ…なんて思っていました。
で、今回無理やり時間を作って、友人と大室山周辺を訪ねてみました。
下から見上げる大室山は降り積もったスコリアの上にススキが密集して生える茶色い山です。
木も何も生えていないこの不思議な山は、もう700年もの間、野焼きによってこの風景が保たれてきたのだそうです。
そんな昔から、この山はこの地方のシンボルだったのでしょうか?
大室山は約4000年前の噴火でできたスコリア丘です。
リフトで山頂へ上がってみました。
眼下に広がるこの平坦な土地は皆、大室山のふもとから流れ出た溶岩が造ったものなのだそうです。
4000年前の噴火はふもとの2か所から大量の溶岩を流し、谷間や盆地を埋めて、
なだらかな伊豆高原や城が崎海岸を造り出しました。
今はその溶岩流の上に、一体何人の人間が暮らしているのでしょう?
地球の長~いサイクルの時間に比べて人間の時間のサイクルって短いですね~。
彼らもそんなことを感じながら、静かに海や山の織りなす風景を眺めていたのではないでしょうか?
伊豆高原の先の海には私達が暮らす伊豆大島が浮かんでいました。
1500年前の巨大水蒸気爆発で、山のトップ3分の1ぐらいが無くなっているので
ちょっと左右不対象の平べったい形をしています。
こうやって普段暮らしている場所を遠くから眺めるのって何だか特別な気分がするものですね。
今まで自分とはあまり関係のない、風景の一部として存在した大室山が、
次からは何だか少し、親しい存在として語れるような気がしたのでした。
ところで、話しは全く変わりますが、大島では2月11日~3月21日の椿祭りの期間中、三原山山頂でジオパーク展を行います。
展示会場にはガイドが常駐し、大島の火山を中心とした風景写真の説明、バーチャルツアーの説明、
室内から眺められる景色の案内、等を行う予定です。
今回のジオパーク展は、この室内ガイドをできるだけ多くのメンバーで行い、
大島のジオの魅力を皆で共有し、島を訪れる方たちに伝えていこう!という事を目標にしています。
今日はそのガイド内容についての説明会が、18時から19時30分まで行われました。
長い年月ボランティアで定点に立ち続けたボランティアガイドの方達、
13年間もツーデーマーチを続けてきた大島ウォーキングクラブの方達、
そして仕事としてツアーを行う私達ネイチャーガイド、
ジオパーク推進委員会のガイド部会のメンバー、
計25名以上の参加者があり(スミマセン、話すのに夢中になって正確な人数は数え忘れました(^_^;))
役場大会議室のテーブルが後ろまで埋まる盛況ぶりでした。
皆が説明しやすいバーチャルツアーはどういう形式のものなのか、などについても様々な意見が出されました(^。^)
それぞれの立場の違いを超えて
「大島の自然の魅力をできるだけ楽しくきちんと、より多くの人に伝えよう」という思いで
皆が同じ方向を向いて歩き始める事ができたら最高です。
この日記の読者の方で、大島在住の方は、ぜひ期間中に山頂ジオパーク展をお訪ねください。
そして、会場で行われるバーチャルツアーも是非ご覧ください。(開催時間はまたご案内します)
ツアーに対するご意見、ご感想もお待ちしています。
そしてその場にいるガイドと一緒に、大島の自然(ジオ)の魅力探しを楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです。
(カナ)
濃紺の伊豆半島のシルエットの中で一つだけ目立つ、お椀を伏せたような茶色の山
大室山の風景です。
毎年野焼きが行われ、ススキ野原で覆われているはずの大室山。
かれこれ30年以上前に行ったことがあるはずなのですが、
「ススキがいっぱいだった。」という記憶ぐらいしか残っていません。
いつか対岸の風景を臨場感を持って語るために行ってみなければ…なんて思っていました。
で、今回無理やり時間を作って、友人と大室山周辺を訪ねてみました。
下から見上げる大室山は降り積もったスコリアの上にススキが密集して生える茶色い山です。
木も何も生えていないこの不思議な山は、もう700年もの間、野焼きによってこの風景が保たれてきたのだそうです。
そんな昔から、この山はこの地方のシンボルだったのでしょうか?
大室山は約4000年前の噴火でできたスコリア丘です。
リフトで山頂へ上がってみました。
眼下に広がるこの平坦な土地は皆、大室山のふもとから流れ出た溶岩が造ったものなのだそうです。
4000年前の噴火はふもとの2か所から大量の溶岩を流し、谷間や盆地を埋めて、
なだらかな伊豆高原や城が崎海岸を造り出しました。
今はその溶岩流の上に、一体何人の人間が暮らしているのでしょう?
地球の長~いサイクルの時間に比べて人間の時間のサイクルって短いですね~。
彼らもそんなことを感じながら、静かに海や山の織りなす風景を眺めていたのではないでしょうか?
伊豆高原の先の海には私達が暮らす伊豆大島が浮かんでいました。
1500年前の巨大水蒸気爆発で、山のトップ3分の1ぐらいが無くなっているので
ちょっと左右不対象の平べったい形をしています。
こうやって普段暮らしている場所を遠くから眺めるのって何だか特別な気分がするものですね。
今まで自分とはあまり関係のない、風景の一部として存在した大室山が、
次からは何だか少し、親しい存在として語れるような気がしたのでした。
ところで、話しは全く変わりますが、大島では2月11日~3月21日の椿祭りの期間中、三原山山頂でジオパーク展を行います。
展示会場にはガイドが常駐し、大島の火山を中心とした風景写真の説明、バーチャルツアーの説明、
室内から眺められる景色の案内、等を行う予定です。
今回のジオパーク展は、この室内ガイドをできるだけ多くのメンバーで行い、
大島のジオの魅力を皆で共有し、島を訪れる方たちに伝えていこう!という事を目標にしています。
今日はそのガイド内容についての説明会が、18時から19時30分まで行われました。
長い年月ボランティアで定点に立ち続けたボランティアガイドの方達、
13年間もツーデーマーチを続けてきた大島ウォーキングクラブの方達、
そして仕事としてツアーを行う私達ネイチャーガイド、
ジオパーク推進委員会のガイド部会のメンバー、
計25名以上の参加者があり(スミマセン、話すのに夢中になって正確な人数は数え忘れました(^_^;))
役場大会議室のテーブルが後ろまで埋まる盛況ぶりでした。
皆が説明しやすいバーチャルツアーはどういう形式のものなのか、などについても様々な意見が出されました(^。^)
それぞれの立場の違いを超えて
「大島の自然の魅力をできるだけ楽しくきちんと、より多くの人に伝えよう」という思いで
皆が同じ方向を向いて歩き始める事ができたら最高です。
この日記の読者の方で、大島在住の方は、ぜひ期間中に山頂ジオパーク展をお訪ねください。
そして、会場で行われるバーチャルツアーも是非ご覧ください。(開催時間はまたご案内します)
ツアーに対するご意見、ご感想もお待ちしています。
そしてその場にいるガイドと一緒に、大島の自然(ジオ)の魅力探しを楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです。
(カナ)