今回も水中生物の名前について書いてみたいと思います。
まずは『フリソデエビ』です、写真には大小2匹写っています。大きい方で体長4cm位の小型のエビですが、私達ダイバーには大人気なのです。
名前の由来であろう大きなハサミは、初詣に出かける振袖をイメージさせてくれます。これをユラユラさせながらいるのですが、伊豆近海では秋から冬に掛けて時折観察できます。
ただこのエビ見かけからは想像も出来ないくらい残虐なんです、何を食べるかと言うとヒトデの内臓なんです。大きなハサミで引きちぎって内臓を食べるらしいのですが、どうも私はスプラッター系は苦手です。
次は『アケボノハゼ』です、大きさは4~5cmの小さなハゼです。身体後半の色合いが曙色のようなイメージなのでしょう、美しく上品な名前ですよね。
ただこの名前を付けたのが学者ではなく、かの皇后陛下の美智子さまなんです。天皇陛下はハゼを研究されていますが、その過程で美智子さまが名前を付けたそうです。何となく神々しく見えてきませんか?
最後は『ミノカサゴ』です、大きさは20~30cmほどのカサゴの仲間になります。大きな鰭がミノをイメージさせますが、それより英名の方がカッコイイのです。名前を『ライオンフィッシュ』と呼び、大きな鰭はライオンのたてがみをイメージしたのでしょう。
所変われば見方も違いますが、この仲間外国人の方には大人気。以前外国で潜っていた時欧米系のダイバーの方は皆大喜びで写真を撮っていました、日本でも人気が無いわけではないですが・・・。
このように別の側面から魚の名前をみるのも面白いかも?
担当 石田