雪の三原山にツアーに行ってきました!
3日前の夜に降った雪は、かなり溶けていましたが、
逆に黒い溶岩と白い雪の織りなす景色は、壮大な絵のようでした。
三原山の火口壁に描き出された、この複雑な模様をご覧ください。
まるで台風の雲を上空から撮影した写真のように見えるのは、私だけでしょうか?
雪と風と太陽が共同で作り上げた、1回限りの芸術作品です。
雪景色の山の間には、伊豆諸島がクッキリ見えていました。
これだって、黒と白と青の絵の具だけで塗り分けた日本画のようです。
今日は青空の下、三原山に描かれた世界でただ一枚の作品を鑑賞しながら、
ほとんど風を感じずに歩けるという、最高に恵まれたコンデジションでした!
もちろん遠くの景色だけではなく、足元の小さな発見も色々楽しみました。
たとえばコレ。
雪に囲まれた小さな若葉です。
降り積もった溶岩の壁のほんのわずかな隙間から、
これと同じ形、同じサイズの若葉がいくつも伸びていました。
どうやらハチジョウイヌツゲのようなのですが、いったいなぜこんな場所に?
ほぼ垂直な壁の凸凹に、鳥が糞をたくさん落としたのでしょうか??
不思議に思って壁に張り付いて観察していたら、さらにすごい物を見つけました。
氷に閉じ込められた葉っぱです!!
こんなの、生まれて初めて見ました!
全身を氷に包まれて、光を反射してキラキラ輝いていました。
しばらくずっと見ていたくなるような美しさでした。
(たぶん葉っぱは、とても困っているでしょうが・笑)
氷の芸術を楽しんだ後は、自分達で作品作りにチャレンジです。
周囲に残った雪を集めて、何やら制作中。
出来上がった全員の作品を展示してみました。
右から2番目の、かなり動物っぽいのが私の作品です(^_^;)
目をつける時、ギュッと握ったら崩れました(-_-;)
展示会場の背景が、1986年の割れ目噴火の溶岩流…というところがすごいでしょう?
一番左の子が寂しそうなので、正面から撮ってみました。
雲の帽子をかぶっています(^。^)
ところで、今まで何度も見ている景色の中から、お客様に別の視点で
新しい物を発見していただくことは良くあるのですが、今回もそうでした!
見つけていただいたのは“お祈りする犬”です。
皆さんも、この画面の中で探してみてください!(^^)!
見つからなかった方のために、アンチョコです。
いかがでしょう~?
ちゃんと、尻尾まであったんですよ~(^。^)
さて、様々な発見をしながらの楽しいツアー。
その中でも今日一番感動したのが、下山後に三原山を振り返った時の風景です。
青空に浮かぶ太陽の光が、白い山の斜面に反射して、山全体が光っていました!
「うわ~!ススキじゃなくても山が丸ごとキラキラすることってあるんだ~!」
「太陽が大きい~!」
皆で思い思いの感想を語りながら、黒いゴツゴツした溶岩の奥に浮かび上がる
雪化粧の三原山の景色を、目いっぱい楽しみました。
TVでは、鹿児島の新燃岳噴火のニュースが報道されています。
圧倒的な力を見せつける、火山の噴火。
そんなパワーを内に秘めていることが信じられないような、
静かにたたずむ三原山でした。
(カナ)