グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

小学校での講義と大きなヤブツバキ

2011年01月30日 | 火山・ジオパーク
昨日、さくら小学校の道徳授業地区公開講座で講演を行いました。  

講演テーマは「子どもたちに伝えたい大島の自然」&「ジオパーク」です。

実はこのテーマをいただいた時、紹介したい素材が多すぎて、資料作りがなかなか
進みませんでした(^_^;)

58枚のプレゼン資料を作ったのですが「何だか理屈っぽくて面白くできないな~」と思って、
いつも私の資料に対して的確な意見をくれる方に見てもらったところ、
「お勉強になってて、ワクワク感がないですよ。全体的にもっとやさしい言葉にしましょう」
というアドバイスをもらいました。

「やっぱり…(^_^;)」

…で、前日夜中まで資料とにらめっこをしながら、「私が伝えたいことって何だろう?」と考えました。

それは難しい理屈ではなくて、目の前の様々な景色や生き物たちの姿が伝えてくれる、
すごくシンプルなことのはずなのです。

スケールの大きな火山の風景は「地球が生きている」ということを素直に感じさせてくれます。

噴火の度に一粒のタネから森を再生する植物たちの姿や、環境に合わせて形を変える動植物の
暮らしぶりを見ると「生命ってたくましいなぁ、すごいなぁ」と、毎回思います。

そして「火山、森、海という様々な環境がギュッと詰まった大島の自然は宝物のようだな~」とも…。

それらを、説明するのではなく、私が感じたままの言葉で表現することにしました。

…で、昨日の講演風景です。

皆さん、熱心に話を聞いてくださいました(^O^)

終了後に私の所に来て「自然以外にも人間の暮らしとの関わりを、取り入れた方が良いのでは?」と
アドバイスくださった方もいました。

じつは人間の暮らしと自然との関わりを取り入れていくことは、私の今後の課題なのです。

このようなアドバイスをいただけるということは、講演での話を受け止めて
真剣に考えてくださったことの証ですから、とても嬉しかったです。

また今回は“教員の方向けの講演”ということもあって、全国で子どもたちに向けて行われている
取り組みを紹介しました。

その中のひとつ、“地震火山こどもサマースクール”は、
ジオパーク誕生前から行われている年1回の準恒例行事です。

火山学会、地震学会、地質学会、各地教員などの有志の方々が、専門家を軸に
室内での楽しい実験やフィールドワークを通して、子どもたちが楽しみながら
火山や地震について学べるように工夫を重ねています。

興味をもたれた方は、下記ページをご覧ください。
http://www.kodomoss.jp/
素晴らしい自然も、時として人に災害をもたらすことがある…。

火山の島で暮らす私たちは、自然の素晴らしさから様々なことを学ぶと同時に、
いざという時の災害を最小限にして火山と共に生きる方法も、学んでいかなければならないのですね。

ジオパーク、関われば関わるほど奥が深いです。

ぜひ多くの方にそれぞれの得意分野で参加していただいて、
伊豆大島ジオパークを中身のある、皆が誇れるようなものに育てていきたいです。

さて、今日は文章が多かったので(笑)、最後に満開のヤブツバキの写真を紹介します。

先週の日記でも登場した小清水のヤブツバキの大木です。
大きい木ってやっぱりそれだけで、多くの人を引き付けるものがありますよね。

人間と大きさを比べてみてください。

でっかいですよね~!(^^)! 
9倍ぐらい??

根っこもすごい迫力だし…


真下に立って見上げた時の、枝の張り方もすごいです!!

昨日から始まった“椿祭”にふさわしい咲きっぷり、ですよね(^O^)

メジロも何羽もやって来ます。…写ってないけど(^_^;)

皆さん機会があったらぜひ、小清水のヤブツバキをご鑑賞ください~(^O^)

(カナ)
コメント (2)
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