浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

世界的格差

2014-01-21 19:17:15 | 日記
 共同配信の記事。

最富裕85人で35億人分資産 格差拡大とNGO報告書
2014年1月21日


 【ロンドン共同】国際非政府組織(NGO)オックスファムは20日、世界で貧富の差が拡大し、最富裕層85人の資産総額が下層の35億人分(世界人口の半分)に相当するほど悪化したとの報告書を発表、22日からの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)を前に、累進課税などの対策に取り組むよう政財界の指導者らに呼び掛けた。
 報告書は、人口の1%を占める最富裕層が世界の富の半分を握っていると分析。データを得た26カ国のうち日本を含む24カ国で、全国民の収入に占める上位1%の最富裕層の割合が約30年前に比べて増加したと指摘した。
 リーマン・ショックに見舞われた米国では、下層の90%は経済的に苦しくなったが、上位1%の最富裕層は危機後の2009~12年の成長による利益の95%をかき集めたという。
 オックスファムは格差を是正するため、累進課税のほか、租税回避の中止や、従業員の生活賃金の確保、持続可能で公平な成長に向けた市場の規制強化などを訴えた。
(共同通信)
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【本】上田誠吉『ある北大生の受難 国家秘密法の爪痕』(花伝社)

2014-01-21 16:10:22 | 読書
 朝日新聞社が発行している『Journalism』を購読している。ジャ-ナリズム精神をほぼ喪いかけている朝日新聞社がこういう雑誌を発行していること、これは「贖罪」なのかと思ってしまう。

 だが掲載された文には、読む価値があるものが多い。12月号は、その特集が「国家・報道・自由」である。巻頭には、外岡秀俊氏の「秘密保全の法律がいかに濫用されたか 現実を直視しよう」である。この文を読み、この本を知った。

 外岡氏は、もと朝日新聞記者。外岡氏はまさにジャーナリストとしてジャーナリズムの世界を生きてきた。つまり批判的な精神を失わずに、新聞界を生きてきた人である。

 さて本書の紹介に入る。

 1941年12月8日、北海道大の学生が逮捕された。軍機保護法違反の罪だ。彼は旅行が好きで、千島や樺太、「満州」などを歩いた。そして彼の先生であり、とても親しいクエーカー教徒の英語の先生夫妻(アメリカ人)がいた。日常的に行き来していた彼と、その先生夫妻が逮捕されたのだ。

 裁判の結果、北海道大学の学生・宮沢弘幸は懲役15年。そして先生・ハロルド・レーンも懲役15年、その妻ポーリンは懲役12年であった。軍機保護法違反であった。

 もちろん、全くのえん罪である。宮沢は、旅行の見聞をレーン夫妻に話した、いや話したという記憶もあるわけではない。特高がそのようにしたのだ。

 たとえば根室に海軍飛行場があるということ(「軍事機密」?)を話したという。だが、これはアメリカの有名な飛行家・リンドバーグが10年前にそこに着陸し、アメリカの新聞などにも書かれていた。そこに海軍飛行場があるということがなぜ「軍事機密」になるのか。だが特高はもちろん、検察も裁判所もそう認定した。

 「右軍事上の秘密は、法規若くは官報を以て公示せられ、或は海軍に於て公表されざる限り、依然保持せらるざるべからざる趣旨」であって「軍機保護法により保護せらるるもの」だというのである(「大審院判決」)。

 このえん罪事件に関わった者たちは、戦後最高裁判所の裁判官になるなど一切の咎めを受けていない。司法界に戦争責任追及の動きはなかった。

 この事件は、国家権力が、いずれ交換することを予想して、レーン夫妻を重罪とすることによって、在米の日本人スパイと交換できるようにでっちあげた公算が強いようだ。懲役15年というのは、ゾルゲ事件の次に位置するほどの重罪である。

 しかし、ただ単に旅行好きの学生と米国人教師夫妻が札幌にいて、彼らが交流しているという事実だけで、事件を創作してしまう。そして自らが創作した筋書き通りの証言を得るために、駆使されたのが拷問であった。

 宮沢弘幸は、戦後、獄中で結核となりやせ衰えて、27歳で亡くなった。レーン夫妻は、いったんはアメリカに送還されたが、戦後再び北海道大学にきて教鞭を執った。

 何が秘密かわからない、という秘密保護。日本は、「戦前」へと戻りつつあると思うのは、ボクだけだろうか。

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Let's noteの故障

2014-01-21 13:36:59 | 日記
 先週14日に修理に出したLet's noteについて、今日サービスセンターから連絡があった。無線LANの基板を交換する、部品代が14000円、修理技術料が14000円、計28000円+消費税というわけだ。

 Let's noteは、軽いので外出時に使用したりしていた。新しく軽いものを買うよりも安いと判断し、修理を依頼する。

 しかし、Let's noteはちょうど3年目のパソコン。それ以上使用しているパソコンがあるけれども、3年で無線LANがだめになる、というのは初めてだ。そのほか、sony、東芝を使用しているが、こうなったのはパナソニックのみ。

 対応はきちんとしていたが、もう二度とLet's noteは買わない。なぜなら、ネットで調べると、Let's noteの無線LANの故障に関する記事が多いからだ。

 今度故障したら、捨てる。そしてLet's noteは絶対に買わない。以上。

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食中毒のこと

2014-01-21 07:34:35 | 日記
 浜松の小学校などで起きたノロウイルスによる集団感染事件。私の地元でもたいへんなことになっている。特に小学校の先生は、消毒したり家庭訪問をするなど、大忙しである。

 この事件については、おそらく悪意を持った人々による「抗議電話」などが殺到しているだろうから、あまり言及したくない。というのも、最近書き記したが、この事件にかんする2チャンネルを見たら、排外主義的な書き込みや悪意に基づく投稿が多いことに気づいた。たとえば、この事件は「韓国産のウイルス」だとか、「ウイルスをつけたのは韓国人」だとか。ネットの「住人」のレベルの低さと排外主義的な対応に唖然とした次第だ。となると、事件を起こしたパン製造会社にも相当数の「抗議」が彼らによってなされていると思い、この事件については言及するのはやめた。

 しかしこの事件についての感想を求められたので、いくつか思いつくことだけを書くことにした。

 まずすでにできあがっていた食パンにウイルスがついた、ということについては、製造会社の責任は重大であり、この点についての対応と、今後こうした事故を起こさない手当をきちんとすべきことはいうまでもない。

 原因は、そこで検品作業をしていた労働者にウイルスの陽性者がいたというところに落ち着くようだ。もちろんそうであっても、会社側に責任があるということだ。

 中ノ町小学校では、先週火曜日欠席者が多かったことから、原因は給食であることが想像された。学校や給食関係者は大きなショックを受け、欠席者が多いことを教育委員会に連絡したところ、同小学校だけではないことがわかり、その点では少し安堵したようだ。

 浜松市の学校給食は、このように各校が行っている。いわゆる自校方式である。今回の感染源が食パンであったことから学校をこえた集団食中毒となってしまったが、センター方式(給食センターがつくって各校に配る)よりも自校方式のほうが、こうした集団感染を防ぐにはよいということである。

 浜松市議会でも、センター方式にすべきだと主張する会派もあるが、それは間違いであることを指摘しておきたいと思う。

 次に、なぜヤタローパンではなく、宝福なのかということだ。これについての疑問は報道されていない。宝福がヤタローパンの子会社という場合、その関係についての報道はない。

 同時に、パン製造工場で働いている労働者の待遇などはどうなのかということだ。職場の衛生環境、たとえばトイレ、手洗いの現場の状況など、保健所の記者会見をそのまま報道するだけでいいのだろうか。

 そしてヤタローのHPをみると、外国人が研修生として働いているらしいが、そこはどうなのだろうか。

 またパンを製造している他社は、衛生管理にどのような対策をしているのか。比較を試みたメディアはないのだろうか。なぜ「宝福」にでて、他社はでないのか、

 さらに、こういう事件が起きると、教員の多忙化がさらに増す。中ノ町小学校では、子どもの状況を把握するために全員の家庭を訪問すると聞いた。そうした実態は知られていない。

 以上、気がついた点を書き連ねた。
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人間としての怒り

2014-01-20 23:11:28 | 政治
 名護市長選に関する『毎日新聞』の記事。

 今回の選挙、当然稲嶺さんが勝つと思っていた。というのも、政府自民党のやりかたが、あまりに人を馬鹿にしているからだ。自らの価値観、「すべてはカネだ」を、名護市民に示しながら、それによって勝とうとしたからだ。名護市民は、「我々は政府自民党や仲井真知事のように、品性下劣ではありません」と、明確に宣言した。まさに今回の結果は、「人間としての怒り」が招いたものだ。品性下劣な者どもに鉄槌を!


名護市長選:稲嶺市長、移設反対派では過去最高の得票数

毎日新聞 2014年01月20日 20時42分(最終更新 01月20日 22時07分)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を争点に、今回で5回目となった同県名護市長選を制した稲嶺進市長(68)は、移設反対派の候補としては過去最高の得票数・得票率で再選した。移設を巡り政府や政権与党と対立した候補が当選したのも初めて。逆に、自民推薦で敗れた末松文信氏(65)は移設推進・容認派として過去最低の得票数・得票率となった。それだけ政府・自民党に対する有権者の反発が強かったといえる。

 移設問題を争点とした市長選は1998年から始まり、移設容認派が3連勝。反対派が勝ったのは前回10年の稲嶺氏が初めて。この際、稲嶺氏は1万7950票(得票率52.3%)を獲得。それまでの反対派候補の中で最も票を集めたが、今回はさらに上回る1万9839票(同55.8%)を得て、末松氏に4155票の大差をつけた。

 また、容認派が当選した3回の選挙は、政府・自民党と候補者が連携。前回の市長選は「最低でも県外」を掲げた民主党政権下で実施され、稲嶺氏と政権の方針は一致し、同党も稲嶺氏に推薦を出した。今回は「辺野古推進」の自民党政権下で、移設を巡る稲嶺氏と政権のスタンスは真っ向から対立した。

 関係者によると、稲嶺氏は革新系政党の推薦を受けたが、保守系の企業や商店主の他、女性や若年層などからも幅広く支持を獲得。「市民をカネでつろうとする高慢な政府・自民党への反発があり、保革の共闘態勢となった」と分析する。

 稲嶺氏は20日の記者会見で「1996年の普天間返還合意以来、今回ほど争点がはっきりした市長選はなかった。推進、反対とはっきり分かれたので有権者にとってわかりやすかった」と指摘し、「市長の権限をきちんと行使したい」と改めて移設阻止の決意を語った。【井本義親、佐藤敬一】
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「連合」という組織

2014-01-20 21:12:28 | 政治
 昔「総評」という労働組合の全国組織があった。そのほか「中立労連」、「同盟」があった。何時の頃からか「労戦の統一」という声があがってきた。「労働戦線の統一」、すなわち「労働組合の闘いを一元化すべき」という声であった。

 労働組合の全国組織が分裂しているから、労働組合の力が弱いのだという理屈であった。その声に、労働組合はどんどん押し流されていった。

 その結果が「連合」の成立だ。その結果が「総評」などの解体だ。

 ボクは、この流れに抗する立場にいた。しかし、我が国では、ひとたび一つの方向に大きな流れができると、それに抗することはとても難しい。

 「労働戦線の統一」を訴えたのは、労働組合でも、「御用組合」といわれる組合であった。会社の人事異動の一環で労働組合幹部が決められるという、労働者の権利を守るためのものではなく、会社側と仲良くする親睦団体であった。

 また各県には、「県評」という組織があった。「総評」の県単位の組織であった。それも、「連合」の成立とともに、解体していった。

 この流れの先頭に立っていたのは、電力労連であった。東電、中電などの電力会社の労働組合が、「総評」や「県評」解体の先頭にいた。

 結局、「労働戦線の統一」は、「労働組合の統一」ができはしたが、そこから「戦線」はみごとになくなった。労働組合は、闘わなくなった。

 そして今度の都知事選。「連合」は、自民党とともに桝添氏を推すという。なるほどわかりやすい構図だ。まさに「連合」の本質が見えた。

 これに関する植草氏の主張は、下記。読んで欲しい。



http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-7f94.html
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辺野古に米軍基地はつくらせない

2014-01-20 08:19:24 | 政治


 沖縄本島の北部には、米軍基地となっているところを除き、素晴らしい自然がある。その自然は、人類の宝である。もし米軍基地が新設されれば、未来永劫、辺野古の自然はこの世から消え去る。

 日本政府は、札束をみせながら、名護市民に屈服を迫った。しかし名護市民は、札束ではなく、人間としての良心、沖縄の自然を選んだ。その背景にあるのは、沖縄への差別と、本土の日本人の心ない行動だ。

 稲嶺氏が当選したというニュースへのコメントをみると、正確な認識に基づく意見もあるが、「ネット民」の意見には、バカさ加減と、思いやりや優しさのなさ、人間性の貧しさ、を感じざるをえない。そのコメントと、票数をコピーした。biglobeのニュースサイトからだ。

 こういう悪意をもった無理解な人々がいることも忘れないでおこう。

514点 沖縄は相変わらずだな…考え方については共感はできんね。
509点 本土の税金を名護市に与えるな!貧乏暮しでもしてくれ!
481点 散々反対して中国からの有事に遭ったら政府のせいにする気か!
441点 名護市に地方交付税を給付するな。
352点 沖縄から基地取ったら何も残らないじゃん。
314点 中国の沖縄侵略が現実になるぞー。自分たちで守ろうね
261点 移設せず今の場所で使えばいいのでは?
231点 沖縄だけに負担させて民主主義はないだろが!
192点 節操も品もない隣国につけ入る隙をまた与えた愚か者たちよ
163点 政府は徹底的に沖縄振興予算を減らすべき、こいつらは分らずや
147点 本土人、大和人って日本を別視してるのは沖縄人じゃん。
141点 はぁ・・・民主主義は時間がかかるな〜
134点 鳩山が引っ繰り返す前は容認していた事はどう説明するんだ?
121点 これが民主主義に沿った沖縄の民意だ
119点 田母神さん、東京より沖縄県知事になってくれないかな。
117点 中国領になれば辺野古の海なんか真っ先に汚染されまくるのに…
112点 ノー天気な本土人!犠牲を金で買えない事が解りましたか?
107点 沖縄の人達は交付金・助成金なしでやっていくつもりですね?
107点 普天間固定に繋がりかねないというのに身勝手な市民だな
103点 安倍!なんでも自分の思う通りになると考えるな。美しい国は解消
100点 冷静に考えてみ!自民のやる事は交付金で釣って我慢しろと言う事
96点 国の思い通りにはならないと言う市民の声です。
95点 金では心までは買えなかったってことね。基地よりも産業を、
93点 東京に移設せよ
90点 市長の意見はどーでもいーから早急に基地移設しろ!!
84点 宜野湾市の人の声が聞きたい
81点 市民意思を先ず尊重しよう。地方あっての国。国は地方の集まり
79点 巨額なお金をあてにしないで・・・嘘、結局またお金をの繰り返し
78点 良かった良かった交付金停止継続!交付金もらえない自治体へ!
79点 沖縄おめでとう!恐怖に煽られ易く人に厳しい本土民を気にせずに
77点 移設反対派のみなさん、本当に国に頼らず生きるんですね?
77点 当然の選択。驕りの安倍自民に鉄槌。
73点 札束で顔を引っ叩くような自民の行為がこの結果!!
66点 沖縄の人々に、敬意を表したい、次は、東京で「反安部」です。
65点 名護市の有権者数って4万5千人位なんでしょう?
63点 市長に裁量権ないのに移設反対が争点か。投票率も低いし。
59点 国の政策に反対したってしょうがないのにねえ。
60点 自、公、また、また、負けました、世の流れ、
59点 沖縄に米軍は必要だけど自民の思い通りにさせたくないな。
58点 沖縄の 反対する 大きな輪 にはウンザリです。
58点 普天間基地そのままで周辺住民が宜野湾市へ引っ越しだね
58点 こいつの目つきが気に入らねえ
59点 おめでとう。 政治家として沖縄をどうするべきか良く考え下さい
57点 移設反対じゃないと当選するわけないじゃん。当然の結果
55点 一度、中国に支配されれば、自分たちの愚かさが分かるだろう。
55点 選挙前に、反対派が多数移住したと考えられる。
51点 鳩山か沖縄県民を騙したから、だよ
51点 予想通り。尖閣にでも造ったらいかが。
50点 がっかり  力が抜けるわ    
50点 沖縄だけ??座間や福生にも米軍基地はありますけどー
50点 ここで結果を批判している奴は民主主義を無視するのか。
50点 少しは沖縄を見直した!今度は自民を追い出しなさい
47点 普天間に基地があることを容認ですね。
46点 原発事故もそうだが他人事コメが多いのは日本人が腐った証拠!
41点 一市長の言動で国家を危機に陥れることがあってはならない!
39点 沖縄・名護の勝利!米軍基地は日本から出て行くべきです
37点 世界一危険な普天間をそのままで良いなら何も良いじゃない
36点 名護市長は決断を誤ると大変な事に為る事は十分承知ですよね!
36点 倍以上の大差がついているらしいね。石垣市長選への影響必至。
35点 中国に侵略されるたら政府の責任かよ!少数派の為に日本危機だな
34点 ならば危険な普天間をそのまま使うしかない。移設断念は残念だ!
34点 かなり税金が投入されてるが、約束を反故にするなら、返却を
35点 良かったね 税金で買収去れなくて 沖縄の人はお金じゃなかった
34点 法律変えればいいやん
33点 稲嶺氏は竹やりで有事に備えるんでしょうかねえ。
34点 安倍や仲井真が血税をバラマイテモ、市民の心は買えなかった!
33点 反対派の当確は報道が早いね
32点 取り返しのつかない民主政権の残した傷の後遺症のひとつだ!
32点 名護市を応援します。
30点 自民政権が積み上げてきたものを民主政権が一瞬で壊したから
29点 知事選挙も大変そうだな
29点 自民の言いなりにはならない
26点 大変残念であり、遺憾!!
26点 残念!マスコミが強すぎる本土の人助けてくれ!分断される!
26点 戦後民主主義を踊った知識人の勝利だが、明日は知らないよ。
25点 韓国と大して変わらんな沖縄の事しか考えとらん
21点 尖閣に基地を作れば解決するんでないの?
19点 有事の時には 沖縄市民は 自分の土地は自分で守って ください
19点 負けたのでは、名護市民の民意ととられても仕方ない。
19点 西岸(市街地)と東岸(辺野古)の票の出方を分析する必要あり。
20点 「レジャー」ではなく「基地」の現状を見に行けばわかる!
17点 中国と仲良くさえすれば殆ど解決基地不要に米に振り回されない
17点 得票差がポイント、半人前の日本の外交は米軍抑制力次第、
16点 反対するならたの都道府県でお前ら探して来い!沖縄県人!!
16点 沖縄に限らず国民の望むイイ事発言で当選後、何も変わらず・・
13点 宜野湾市民の声は戦後70年基地負担したので今度は本土の番です
13点 言いたいことはわかるが、市民が決めたことだ
13点 史上最低は責任を取れ!
12点 行きつ戻りつが、敗戦国にはお似合いです。それで平和は守れる。
11点 反対もわかるが、ここまでになるとごり押しに見えてくるな。
11点 沖縄の西に国税で防衛拠点建設を沖縄の若者を本土へ
10点 国の決定に一市が反対だろうが安保上、辺野古に移転させる
10点 どっちにしても嫌な日本になったね、この責任取らない大人のせい
10点 陸上からダメなら、海上から埋め立て工事をしては??
9点 写真は、「万歳」ではなく「降参」なのだが?
9点 アメさんは日本に嫌われたいみたいだね・・・
8点 馬鹿だね!
8点 手と足は場所が違い役割も違うと言う事、県外で役に立つのか?
7点 ★沖縄に対する政府助成金を全て廃止すればいいじゃん?節税で
7点 今さら言われてもヤッパ困るよね。軍略的価値が過大すぎる
7点 米軍基地がどのくらいあればいいんですか?教えてちょ。
6点 今後ホントの闘いは、沖縄県知事VS名護市長ではありませんか?
6点 無人島は繁華街がなく米が反対とか再度考慮すべき美海守れた
6点 誤報でしょ。。。。。。。。エゴイストを作ったのアメリカだもの
6点 普天間にミサイルをセットしておけば、基地騒音なくなるのかな?
5点 最後は安倍に札束で頬を張られて終わりfだよ。
5点 日本に米軍はいらない。憲法に帰ろう!!
3点 ・・・チベットみたいに中国人に弾圧されても知らんぞ。
3点 全ては鳩山と民主党のせい
3点 戦争の犠牲者は沖縄だけではありません。
3点 沖縄振興で国税数十億だす。島んチューの思いは届かないんだね。
1点 開票は19日午後9時からでは?
0点 沖縄に税金を送金を中止市長に利益をもたらす仕事を考えて
0点 まだまだ金が欲しいのか?もう米国に返還するか。
0点 ならばオスプレー訓練12旅団訓練反対です。全て沖縄で
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名護市長選勝利

2014-01-19 21:17:37 | 日記
 ボクは沖縄の名護市を訪ねたことがある。自然がいっぱいで、素晴らしいところであった。そんなところに米軍基地が計画されていることに怒りをもった。

 今回の辺野古への新基地建設は、沖縄に対する差別であり、沖縄県民への攻撃であった。

 沖縄県民は、名護市民は、カネではなく、人権や民主主義、自然保護の道を選んだ。稲嶺進市長の当選を心から祝福する。万歳!
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【本】森達也『クラウド 増殖する悪意』(dZERO)

2014-01-19 16:36:02 | 読書
 実を言うと、彼のドキュメンタリー作品は見たことがない。おそらくドキュメンタリーこそが彼の主要な仕事なのだろうが、ボクは見たことはない。ボクは、彼の発言ばかり読んでいる。

 彼の発言はクリアだ。そして本質をずばりと衝いている。この本も、遊びはない。おそらく直球ばかりだ。だからこそ、小気味が良い。

 読んでいて、学ぶところがある。同感するところが多い。彼もボクも、今の社会を憂えているからだ。

 さてこの本、たくさんのテーマを扱っている。どのテーマについても、ボクが見るところ、まっとうな視点からの記述となっている。

 まず彼は水俣を訪れている。ボクも未だ訪れたことがない。7月に九州に行くことになっているから、そのときには必ず寄るつもりだ。彼は石牟礼道子さんに会っている。そして『苦海浄土』に言及し、これだけを引用している。良い文だから、ボクも引用する。

 昔の言葉は織物のように生地目があって、触れば指先で感じることができたのに、今の言葉は包装紙のようにガサガサとうるさくて生地目がないの。

 これは知らなかったのだが、1980年代以降、確定死刑囚の再審に裁判所は耳を傾けなくなっている、という事実。彼の指摘ではじめて気づいた。免田事件や島田事件で、えん罪が明らかにされたことから、「組織防衛」のために、再審を認めなくなっているというのだ。そういわれてみれば、名張葡萄酒事件や袴田事件も、最終的に裁判所は常に再審を却下している。司法機関の国家意思を感じる。となると、袴田事件も・・・日本の国家は反省をしない。反省しなくても、国民が抗議しないから、それが可能となる。

 また彼が教える学生たちは、笑うときに必ず顔の前で手をたたく、という。ボクはそういう場面をテレビで見たことはあるが、それ以外では知らない。彼は、学生たちのそうした所業は、メディアから「感染」したという。バラエティ番組からの「感染」という事態をもとに、日本人の集団への同調性を指摘する。そうかもしれない。多数派への同調性は、とても強い、そういう国民だ。

 「在特会」について、「(そこに)集まる若者たちに特定の政治性やイデオロギーはほとんどない」(104頁)と指摘する。その通りだと思う。この文の題は、「悪意や憎悪が正義や善意の鎧をまとう」。彼らに何らかの憎悪があるのだろうとは感じる。その憎悪を彼らは排出する。排出するものをみると、そこには何もない。きちんとした理性的な検証もなにもない。あるのは、ネットで知った根拠ない事実である。その事実をもとに悪罵を書き付ける。

 今浜松で起きている小学生たちがノロウィルスに感染する事態が起きている。ボクもこれについてはメディアなどに報じられていない事実をつかんでいるが、公表するのはやめた。なぜか。この事件に関する2チャンネルを読んだら、「ノロウイルスは韓国起源」など、根拠なき悪罵がいっぱい記されている。きっと当該会社には、攻撃的な電話がたくさんかかったいるのだろうと思う。通常の会話ではでてこないようなことばが記され、そこには「悪意」しかない。まさに「悪意」が「正義」の弊衣を身にまとっているとしかいいようがない。ネットは、人々の奥深い「悪意」や「憎悪」をおもてに出すツールとなっている。

 このほか、個々で紹介したい論点は無数にあるが、長くなるので一つだけ。以前ノルウェイで、島にきていた若者77人を殺害するという事件が起きた。その事件にノルウェイの人々がどう対処したのか(「なぜノルウェーは77人殺害犯許せたのか」)を読んだとき、彼我の人間理解に関する「差」を感じた。ノルウェイの高官が語ったことをここに記しておく。

 ほとんどの犯罪には三つの欠落が関係しています。まずは幼年期の愛情の欠落、次に成長期の教育の欠落、そして現在の貧困。つまり金銭的余裕の欠落。このうちどれか、場合によっては複数が、犯罪の背景にはほぼ必ず存在しています。ならば犯罪者に対して社会が行うべきは苦しみを与えることではなく、その欠落を補うことなのです。だってこれまで彼らは十分に苦しんできたのですから、苦しみを与えることに意味はないのです。 

 この本、是非読んで欲しい。参考になるところが、ほんとうに多い。


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NHKという会社

2014-01-19 09:33:55 | メディア
 「公共放送」という名のNHK。その会社がどういうニュースを流しているか。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140118-00031681/
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浜松の不思議

2014-01-19 08:58:47 | 日記
 浜松のパン製造会社がつくった食パンを給食で食べた多くの小学生が嘔吐、下痢に。原因はノロウィルスであった。なぜ食パンノロウィルスがついたのか。

 しかしそのパン製造会社の名が、浜松市民がほとんど知らない「宝福」だというのは驚きだ。市民は、あそこのパンはヤタローであると認識している。

 最近配られた電話帳(『タウンページ』)で、「パン製造」の欄をみると、「宝福」なんていう会社はない。「ヤタロー(株)」はある。住所は「丸塚169番地」である。

 こういう不祥事を出した会社は「宝福」、メディアではこの「宝福」という名が使われている。しかしこの会社名、ボクは初めて知った。

 浜松の別のパン製造会社には、ほかにマルト神戸屋がある。ここで販売しているのは「神戸屋パン」。山崎製パンが発売しているのは、「ヤマザキパン」。ヤタローだけ、「宝福」が製造している「ヤタローパン」。

 「宝福」は当然操業停止。しかしヤタロー(株)は、おとがめなし。ヤタローのパンと「宝福」の食パンは別々の工場で製造されているのか?あり得ない!!

 こういう事態が起きたときの対応を事前に打ち合わせしていたのではないかと、疑ってしまう。

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会議は非公開

2014-01-18 11:17:25 | 政治
 『東京新聞』の記事。何が秘密か分からないまま、その秘密にアクセスしたとして犯罪者とされるような法が成立してしまった。特定秘密保護法である。その「有識者会議」の第1回が開かれた。議事録全文は降下されないようだ。秘密に関わるものは、すべて秘密。

 渡辺恒雄読売新聞会長などほとんどが賛成派。弁護士の清水勉氏は反対派であるが、いずれ取り込まれてしまうのではないかと心配する。政府の審議会に参加した多くの学者が、とりこまれてきた事実があるからだ。


秘密保護法の諮問会議始動 議事全文は非公開

2014年1月18日

 政府は十七日、特定秘密保護法に関し、特定秘密の指定や解除の統一基準を議論する有識者会議「情報保全諮問会議」(座長・渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長)の初会合を首相官邸で開いた。政府は今秋に統一基準や関連政令を閣議決定する方針だが、メンバーの意見が反映される保証はなく、会議の実効性に疑問符が付いた。「機密性の高い事柄を議論する場合もある」として、発言者が分かる議事録全文の非公開も決めた。 (城島建治)

 座長の渡辺氏は会合で「最終的に首相に判断してもらえば結構だ」と述べた。政府によると、現時点で諮問会議が報告書などをまとめる予定はなく、メンバーの発言が言いっぱなしになる可能性は否定できない。

 諮問会議は国民の知る権利が侵害されないように、秘密保護法に関する基準を決めるのが目的。だが、政府の判断で議事要旨は公表するものの、議事録全文は機密性を理由に、あっさり非公開が決まった。国にとって都合の悪い情報が特定秘密に指定されるとの批判が強い中、外部有識者の議論さえ「秘密」にされる。

 政府は七人のメンバーのうち、大半を容認派でそろえた。渡辺氏は初会合で「多少の条件はあるが賛成だ」と明言した。読売新聞は昨年十二月の同法成立時、「国家安保戦略の深化につなげよ」と題する社説を掲載した。

 会議は米国の秘密保護法制や行政法、情報公開法などの専門家七人で構成。(1)各省庁など行政機関の長が指定する特定秘密の指定や解除の統一基準(2)特定秘密を扱うのに適切な人物かどうかを調べる適性評価の実施に関する運用基準-を議論し、政府が策定する基準に反映させるよう求める。

 諮問会議は秘密保護法の運用状況について、首相から毎年報告を受ける役割もあるが、特定秘密の中身を見て妥当性を検証する権限はない。特定秘密の内容を知らない有識者が、基準づくりに関与することの限界を指摘する声もある。

 同法は昨年十二月に成立し公布され、一年以内に施行される。
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労働者を大切にしない時代

2014-01-18 11:01:39 | 日記
 労働者を大切にしない会社がブラック企業といわれて久しい。その代表はユニクロである。ボクはそう言われてから買わないようにしているが、最近その前を通ったらかなりの客がいた。繁盛しているのだ。働く人という意識より、消費者としての意識がまさっている。

 労働者を大切にしない、ということは、超長時間労働や過酷な労働というだけではなく、賃金の問題もある。たとえばいわゆる研修生というかたちで、外国人を安く雇用するとか、残業代を出さないとか。問題を起こす企業というのは、必ず労働者を大切にしていない。

 労働時間や賃金だけではなく、職場環境も重要だ。繊維産業が盛んだった頃の工場を見学したことがあるが、職場には無数の綿ぼこりが舞っているにもかかわらず、マスクをつけないで働いている人々をみて驚いたことがある。あるいは同じ繊維産業ではあっても、食事にも大きな違いがあった。某社の食事は、社員食堂があり、そこではできたばかりのものを、働く人が何を食べるか選ぶことができていた。あるいは某工場では、昼も夜も弁当をとっていて、冬の夜などは冷たくなったものを急いで食べる姿が見られた。

 そこで働いている人々が、どういう食事をとっているかは、とても重要なことだ。特に24時間操業の工場などでは、どうしても会社で食べざるを得ないから、どういう食事が供されているかはとても大切だ。

 またトイレも重要だ。きれいなトイレなのか、そうでないのか。

 働く人々の状態をみつめるということは、労働時間や賃金だけではなく、職場環境を子細にみることが肝要だと思う。

 労働者を大切にしない時代が続き、さらにそれがよりひどくなってきている。働く人を大切にしないということは、人間を大切にしないということだ。

 人間を大切にしないで、カネばかりを追求する時代になってきている。

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基地かカネか

2014-01-17 21:42:21 | 政治
 名護市長選の動向を見てみた。

 市民の選択肢を「基地かカネか」と決め、「基地」を受け入れたらふんだんにカネをばらまくぞ、というのが、末松候補をはじめとした自民党系の人たちだ。カネをばらまけば、市民が末松候補を支持するとみているようだ。

 沖縄県知事も、辺野古埋め立てについて政府からのカネのばらまきで承認したようだが、カネが人々の意思を変えるというのは、人間に対する冒涜であるとボクは思う。その意味では、知事は人間の醜さを露呈した。

 石破自民党幹事長も、沖縄にきてカネの話しをしていた。カネの話ししか、末松陣営はしないようだ。この人たちは、カネこそ最大の価値あるものだと考えているのだろう。だがボクらはそうではないことを知っている。

 生きていくためにはカネは必要だ。しかし生きていくことができれば、たくさんのカネなんかいらない。とりわけ何かとひき替えにするような汚いカネには手を出さないし、カネによりみずからの良心を譲り渡すようなことはしない。

 そういう人間としてのプライドを、ぜひ見たいと思う。

 以下は『沖縄タイムス』の社説である。


社説[石破氏発言]民主主義をわきまえよ


2014年1月17日 05:30

 16日に名護市で演説した自民党の石破茂幹事長は、同市の地域振興に向けて、500億円規模の基金を立ち上げる意向を明らかにした。

 有力政治家が告示後になって巨額の予算を提示し、特定候補への投票を呼び掛ける。事実であれば、札束で有権者の頬を殴るような露骨な利益誘導だ。

 が、そもそも与党幹事長に予算配分の権限はない。国会や政府、省庁を飛び越えて、自民党幹事長が国の予算権限を全て取り仕切っているかのような物言いは言語道断だ。

 石破氏は演説後、記者団の質問に対して「一括交付金をベースに国、県、市が分担する形」に言及した。

 記者会見で問われた菅義偉官房長官は「資金の新設について、政府として答える立場にない」「それは県や関係者が調整を図って実現していくということ」と要領の得にくい回答に終始した。

 どうやら国として新たな予算の創設や上積みを企図するものではなさそうだ。演説を聴いた人々は、そう受け止めただろうか。中央政治家が権威を盾に、あたかも予算の大盤振る舞いを約束したかのような印象を与えたのではないか。選挙に勝つために、金権をアピールする姿は地元有権者にどう映るだろうか。

 名護市長選をめぐって石破氏は12日にも、「基地の場所は政府が決めるものだ」と発言し、物議を醸した。

 市長選の結果にかかわらず政府、自民党が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設作業を推進する、との姿勢をアピールするものだ。

    ■    ■

 一方、菅官房長官は14日、名護市長選の結果に左右されることなく辺野古移設を「粛々と進めていきたい」との意向を示した。

 こうした政府、与党の対応は、同じ国策事業である核処理施設や原発の立地と比べても異様さが際立つ。

 高レベル放射性廃棄物最終処分場のケースでは、2007年1月に高知県東洋町が候補地選定に向けた文献調査に全国で初めて応募した。が、町民の反対で町長が辞職。出直し町長選で反対派が当選したため応募を撤回、候補地選定は振り出しに戻った。

 東北電力が新潟県に計画した巻原発計画は、1981年に国の電源開発基本計画に組み入れられた。が、96年に当選した町長が、全国初の住民投票を実施し建設反対が約61%に上ったことから、状況は一変。司法判断などを経て、2003年に東北電力は計画断念を発表した。

    ■    ■

 名護市辺野古での普天間代替施設建設事業は、1997年の市民投票で条件付きを合わせた反対票が52・8%と過半を占めた。

 前回市長選で「海にも陸にも新しい基地を造らせない」と唱える現市長が誕生しても移設計画は無くならず、政府は手続きを進めている。

 民主主義の原則に立つならば、地元市長が反対しても押し切るべきだ、という論理は成立し得ないはずだ。

 政府、与党の対応は、民主主義の手続きの正当性をゆがめる行為に自らが手を染めているのに等しい。
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社会の中に生きていくということ

2014-01-17 16:53:50 | メディア
 『東京新聞』の記事、コメントは必要ないだろう。読んで欲しい。


世界の今伝えたい 藤原紀香 阪神大震災が原点

2014年1月17日 朝刊


 17日で19年となる阪神大震災が、女優・藤原紀香を生んだと言っても過言ではない。アフガニスタン、東ティモール、カンボジアなどで行ってきた国際的な社会貢献活動の原点にあるのも、この震災、そして9・11の米中枢同時テロである。「私の中で芸能活動と社会貢献に分け隔てはない」と明かす思いの丈を聴いた。 (安田信博)

 昨年十二月、東日本大震災の被災三県の子供と保護者計三十人が、阪神大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」を見学し、夜空を彩る光のページェントに歓声を上げた。日本赤十字社の広報特使として、自らの体験を踏まえて実現に奔走した招待企画の一コマである。

      ◇

 モデルの仕事を終え、帰国の途に就く機中で阪神大震災(一九九五年一月十七日)の発生を知った。関西空港に到着後、電車を乗り継ぎ、ボストンバッグを引きずり、線路伝いを歩いて兵庫県西宮市の自宅にたどり着いた。道すがら、戦争で空襲に遭ったような惨状に言葉を失い、「おねえちゃん、これ飲んでや」と中年男性からペットボトルの水をもらって人の心の温かさにも触れた。

 翌日から仲間たちと避難所でボランティア活動を始め、駆けつけた芸能人らが住民と交流する姿を目の当たりにした。「その場に花が咲いたような、温かく、明るい雰囲気」を実感、自らの決意と重ね合わせた。

 震災で「生かされた命を、悔いなく生きる」との思いを深め、父親の猛反対に遭っていた女優への道を目指して上京。「何かあったら、現地に入って社会貢献を行う女優」を目標に掲げた。

 九五年暮れに初めて開かれた「神戸ルミナリエ」を東京から戻って見学した。「私はそこに鎮魂と再生の光を確かに感じたんです。だから、その感動を東日本大震災の被災者の方々にも伝えたかったんですよ」

      ◇

 東京ではオーディションに次々に落ちる日々が続く。仕事が入るようになってからは、忙しさに追われて気がつけば六年の歳月が経過。「私、(社会貢献は)何もできてないじゃない」。そんな思いを抱いたころ起きたのが二〇〇一年の米中枢同時テロだった。

 語学留学で世話になったホームステイ先の家族が心配になりニューヨークに飛んだ。あれだけ優しかったおばあさんが「アフガニスタンには爆弾を落として当然よ」と人が変わったようにまくしたてるのを聞き、複雑な思いにとらわれた。

 憎しみの連鎖は悲劇を募らせるだけではないか。空爆を受けたアフガニスタンの子供たちの存在も気にかかり、入国を決意した。対人地雷で膝から下を失った子供から「僕の足を治して」と手を握り締められ、無力感に襲われ涙に暮れた。しかし、将来の夢を明るく語ったり、何時間もかけてくみにいった貴重な水を分けてくれたりする子供たちのけなげな姿に接して、考えを変えた。「私にできるのは、ここの子供たちのありのままの姿を、多くの人々に伝えることだと思い至ったんです」

 帰国後、ニューヨークをはじめ各地で写真展を開いた。学校での講演も行った。

 最初はがやがや騒いでいた子供たちが、最後には「僕たちにできることは何だろう」と真剣に話し合う姿を見て、現実を知ることは人間の想像力を刺激するとの思いを深めた。

 チャリティーの写真展や講演会などでの原資で、海外で学校を建設する運動にも尽力。現在、アフガニスタンで一校、カンボジアで二校が開校している。

 最近、NHKの番組取材で、父方の祖父一家の壮絶な生きざまを知った。満蒙(まんもう)開拓団員として旧満州(現・中国東北部)に入植。酷寒の地で懸命に田を耕し、匪賊(ひぞく)の襲撃で死線もさまよった。終戦後はすぐに帰国を許されず、粗末な小屋で使用人として暮らしたという。四六年九月、一家四人のうち帰国したのは祖父と当時四歳の父・一馬さん。祖母は「感染症にかかった娘を残してはおけない」と周囲の説得を振り切り、胸に抱いて帰国途上、感染して娘ともども亡くなった。

 「祖父の不屈の開拓精神、祖母の命がけの行為、命の連鎖の奇跡を知り、与えられた命をもっと大切に精いっぱい生きなければとの思いに駆られました」

 今、あらためてかみしめている言葉がある。マザー・テレサの「愛の反対は憎しみでなく無関心」。疑問点や分からないことがあれば、積極的に声を上げていくことが健全な社会につながると確信している。今後も、自ら知ったことは、世の中にどんどん発信していくつもりだ。

 女優として今後、大好きなアクションやコメディーに挑戦したいと思っている。「メッセージを発するという点で、芸能活動と社会貢献は私の中ですべてつながっています。まったく分け隔てはありません」

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