神戸・相楽園は、
神戸市の都市公園で唯一の日本庭園で、
広い敷地の中にある池泉回遊式日本庭園には、
27基の石灯籠、
自然石を使った大きな石橋や飛石、
石を組み合わせて造った洞窟もあります。
そして、
茶室『浣心亭』と『川御座船』が
庭園の景観と調和して
美しい景観を生み出しています。
相楽園 日本庭園入り口
鹿威し
先ほどの旧小寺家厩舎内で、
大正琴の愛好家のグループなんでしょうか、
お披露目のようなものがあるようで、
本番前に練習する大正琴の心地よい音色が
鹿威しの音と共に相楽園に流れています。
飛石
石橋
相楽園の正門を入ってすぐの所でも見られましたが、
ツツジは、園内一円に植えられています。
船屋形(重要文化財)
日本庭園にある船屋形は、江戸時代に姫路城藩主が、
河川での遊覧に使っていた『川御座船』(かわござぶね)の
屋形部分だけが陸揚げされたもので、
昭和55年に保存のために移築されました。
建造年代は、1682年~1704年の間だそうです。
木造二階建て、切妻造檜皮葺(きりづまづくりひわだぶき)で
内部は1階2階とも3室に分かれていて
前方より『床机の間』『上段の間』『次の間』となっています。
茶室 浣心亭
船屋形と浣心亭
飛石
滝
石を組み合わせた洞窟
船屋形
船屋形は、内外とも全てを春慶塗(しゅんけいぬり)と
黒漆喰に塗り分け、金箔を施した飾り金具を打ち、
華麗で繊細な造りとなっていて、
現存する川御座船としては、国内唯一のものです。
この船屋形が相楽園の日本庭園に
独特の景観を生み出していて、
船屋形の有る無しで
相楽園の日本庭園の輝きは、
全く違ってくると思います。
大きな箱型の建造物を乗せた船としては、
『安宅船』と呼ばれる軍船のことしか
頭に浮かびませんでしたが、
『川御座船』と呼ばれる遊覧船もあったことを
相楽園でこの船を見て知りました。
このような現物の船を目の辺りにすると、
この船を川に浮かべて、
お殿様が優雅に遊覧している様子も
リアルに想像することが出来ます。
石灯籠と池
露地
滝
あずまや
船屋形
芝生広場
大クスノキ
樹齢約500年と伝えられる大クスノキ。
神戸市の『市民の木』に選ばれた
樹齢約500年と伝えられる大ククスノキは、
幹周4,6m、樹高27m。
相楽園 正門
何年かぶりに訪れた相楽園は、
ハッサム住宅の内部を観覧できるという
幸運にも恵まれました。
相楽園の日本庭園は、
京都の数ある日本庭園と比べても
遜色のない庭園だと思いますので
神戸に来られた時には、
訪れてみてはどうでしょうか。