2月24日にウクライナにロシアの大軍が
南、東、北方向から侵攻を開始してから
一ヶ月が経過しても停戦の雰囲気は微塵もありません。
ロシア軍は、先手必勝とばかりに
数えきれない巡行ミサイルを撃ち込み
レーダー施設を破壊し、戦闘機と攻撃ヘリの空爆と同時に
ウクライナ領内に群れをなした戦闘車両が雪崩れ込みました。
両国には圧倒的な戦力差があったことから
ロシア軍は、数週間で
ウクライナを制圧すると思われましたが、
ウクライナの正規軍と国民達が
自分達の大切な母国を護るために
圧倒的な戦力を投入してくるロシア軍を
一定の地域に押しとどめています。
その代償として街が壊滅的な被害を受け
市民の犠牲も増え続けていますが
愛する母国を護るために立ち向かい続ける
ウクライナの人々には敬意しかありません。
これほどの大規模な軍事侵攻について
盗人にも三分の理にあたる
あるはずのロシア側の理にも
耳を傾けようとしていたのですが
ロシア側から聞こえてくるのは、
あまりにも稚拙なプロパガンダのみ。
国連での発言でさえも国際社会に対して理解を求めたり、
国際社会の誘導を目的にしたものではなく
情報をコントロールできるロシア国民に対してのみに
向けられたものでしかないのでしょう。
つまりは、今回の大規模な侵攻に
国際社会が少しでも耳を傾けるだけの三分の理さえ
存在しないことをロシア側も分かっていると
考えるしかありません。
目的は、ウクライナを制圧し、侵略し、
完全に領土を奪い取りロシア領土とし
ウクライナと言う国を消滅させることか、
領土を奪い取るまでいかなくとも
ロシアの属国とすることなのかなと。
国を奪われた国民は、どのような境遇に置かれるのかは
チベットやウイグルの人達を見れば分かるし、
ウクライナ国民は、ソ連時代に
とんでもない苦しく辛い経験をさせられているので
何としても祖国防衛をと強く抵抗をしています。
どうせ負けるのだから無駄死にとか、
戦うことを止めて逃げなさいなんて
テレビでよくもまあ軽く言った人がいましたが
一度奪われた領土を取り戻すのは、
20年もすればなんて簡単なものじゃないことは
我が国の北方領土や竹島の問題を見るだけで
小学生でも分かるように思うんですけどね。
まさかと思いますが
ウクライナの人達に向けて発しているのではなくて
命は何よりも大切なものなので
日本が侵略を受けた際には、
戦わずに降伏しても良いと言う価値観の種を
日本国民に少しでも植え込み侵略者の侵略を
少しでも容易にすることを狙ってるのではと
疑ってしまう自分がいるのですが、
さすがにそこまで腐ってはいないと信じようかと。
中国総領事
『弱い者は絶対に強い者に喧嘩を売るような
愚かなことをしてはならない
仮に何処か他の強い者が後ろに立って
応援すると約束をしてくれてもだ。』
現在、ウクライナの人達が圧倒的な戦力差があっても
侵略を押しとどめている大きな要因の一つに
国際社会からの武器や支援物資があることかと思います。
ウクライナの人達が命を懸けて母国防衛のために
命を懸けて戦い続けている姿をみることで
国際社会は、ウクライナを助けなければと心が動くだろうし、
国際社会からの支援があることで
自分達は見放されてはいないと感じられることで
祖国防衛の為に戦う心が折れることなく
強く踏ん張り続けることが出来るのだとも思います。
そして、命を懸けて戦わずに逃げ出したり、
簡単に降伏したりでは
自国民が大切とは思わない領土や価値観や文化を
他国の人々が血を流して護り助けようなんて
気になるはずがないと思うんですよね。
我が母国日本が同じ様に侵略を受けた時に
自分が同じような気持ちで武器を手に持ち
ウクライナの国民のように
命を懸けて戦うことが出来るかどうかについて
平和な状態の現在では、
迷いなく答えを出せないのが情けない所です。
そのような事態が実際に起きた際には、
愛する母国を護るためなんて武器を手に
正義の勇者となれませんが
苦しみや恐れや悲しみを圧倒的に凌駕する
怒りが自分の中から湧き上がれば
戦えるような気もします。
ウクライナ国民とロシア国民にとって
不幸でしかない戦争が一日でも早く終わることを望みますし、
国際社会は、犯罪行為によって利益をもたらすような形で
終わせないことを望む次第です。
どうかこの世から戦争が無くなりますように。