心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

自宅で保管

2024年06月19日 | 雑感・愚見

 

1985年 インドのある男性が

亡くなった母親を愛するあまりに埋葬を拒絶して

遺体に化学処置を行い自宅で保管しました。

 

2005年 60歳で亡くなった男性は

母親と一緒に埋葬されました。

 

 

この男性は、母親から余りある愛情を受けていのでしょう。

時に厳しい言葉で自分を奮い立たせ、

時に優しさで包み、どんな場合でも自分を信じてくれ、

自分を世界で一番愛してくれた母親だったのでしょう。

 

〇〇ちゃんは、間違っていない。

〇〇ちゃんにはやれる。お前は優しい子だねえ。

〇〇、お前凄いねえ。○○、お前には良い所が一杯ある。

〇〇大丈夫だよ。安心して。〇〇、良かったね。

 

〇〇、これ手伝って。○○、お使いをしてきて。

〇〇、どう美味しい?そうか良かった。

〇〇、ありがとうね。お母さん嬉しいよ。

お前がいてくれてお母さん随分と助けられたよ。

 

何か大きなことだけじゃなくて

特に意識しないような何気ない言葉によって

毎日、毎日優しさと愛が無意識に届けられることで

とても大切な自己肯定感が育まれ、

意識することなく母親への愛情と感謝が膨らんでいった。

 

男性は、母親を埋葬して大地に返し、

母親と別れることを決心すること、

どうしても踏ん切りがつかなかったんでしょうね。

 

死と言うものを頭では理解しているけれども

化学処理してまで遺体を保管したのは

物理的な繋がりまでも失いたくなかったのかな。

 

インドの男の行動に賛同する男性は多くないかも知れないけれど、

基本、男はマザコンだと言われたりしているので

その気持ちについては、少なくない男性が理解できるような気もします。

 

以前、死亡届を提出せずに年金を搾取していたとして

逮捕されたと言うニュースを聞くことがありましたが

ルール違反であり悪い事には間違いはないのですが

 

公の機関から定期的に振り込まれるお金があることで

母親が消えてしまうことに僅かでも抵抗したい………

そんな気持ちの方が強かったりする人がいても

不思議ではないのかなと思ったりするのです。

 

 

 

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