今年の７月にインドのビハール州で
結婚式の最中に付近の畑に落ちた雷に
新郎のあまりの怯えっぷりに
新婦はドン引きして一瞬で気持ちが冷めてしまい
結婚式は、途中で中止になり、
結婚も取りやめることになったそうです。
かつての私は、恋愛と言うのは、
映画のような運命的で、ロマンチックで、
何か神聖なイメージを持っていたのですが、
ある番組の現場で、女性タレントが催眠暗示で、
それまで全く興味がなかった男性芸人に
一瞬で熱烈に恋してしまう様子を見て、
私の中で何かが崩壊した経験があります。
このような１８０度違う価値観を
直接的な催眠暗示を被験者に与えた場合には、
その催眠暗示に反応をしなかったり、
その反応を示したとしても、
その変化した気持ちや感情は、
長続きはしないのですが衝撃でした。
インドの女性が男性から心が離れたのは、
結婚式の近くの雷撃がきっかけとなり、
女性タレントが男性に一瞬で恋したのは、
催眠暗示がきっかけとなっています。
誰しもが、男性の雷に対する反応や
催眠暗示の通りに同じ反応をする訳ではありませんが、
それぞれの人には一撃で心変わりするような
ポイントがあるのは間違いがないようです。
これをウィークポイントだと、
否定的に捉えることも出来ますし、
個人の成長力や発展性、柔軟性や適応能力を
発揮させるポイントだと、
肯定的に捉えることも出来ます。
このようなポイントは、
恋愛に限ったものではなく
心の問題や悩みについても同様です。
心の問題や悩みの状態を解決、改善するには、
それまでの本人の人格を取り除き、
全くの別の人格をインストールするような
イメージを持つ人もいるようですが、
そのような大それたことは全く必要ではなく、
問題や悩みを維持させていることに関わる
ものの見方や考え方を変化させるだけで十分です。
水恐怖症の人は、
万人が持つ能力を有することを決断し、
泳げるようになることで恐怖症は改善されますし、
どうせ別れが来るのだから、
人を好きになることは残酷なことだと
自分に言い聞かせ、
失うことへの悲しさや辛さを
ことさらに遠ざけているような人は、
私達は、過去や未来に存在しているのではなく
現在に存在し生きているのですから、
過去や未来に送り出している自分の心を
現在の自分の元に戻すことを
決断をすることで解決、改善します。
施療者は、被験者と協力して
目的を達成するために取り組むことになります。
水恐怖症が、その人そのものではありませんし、
失うことを避けることが、その人そのものでもなく、
それらは、その人のほんの一部でしかありません。
