心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

京都迎賓館

2018年10月20日 | 名所めぐり(京都)

京都御苑にある京都迎賓館の観覧が

自由観覧方式で19名以下の個人は、

事前予約不要の当日受付でも可能になりました。


当日受付の場合には、

その日の観覧者の人数が多いと

観覧できない可能性があるのが心配ですが、

まあ大丈夫でしょうと判断をして

迎賓館の参観です。

 

京都御苑内に立ち入るのは、

何年か前に京都御所参観のバスツアーに参加して以来です。


京都御苑は、今更ながらですが広い。

苑内の木々の中を歩いていると、

どっちが北でどっちが南か分からなくなります。


おっちらえっちらと歩いて迎賓館に到着しましたが、

私は、東京赤坂のような感じかなと

勝手にイメージしていたので

入り口の前に観覧案内のテントが出ていなければ

通り過ぎていたかもしれません。


京都迎賓館

京都迎賓館は、2005年(平成17年)4月17日に開館しました。

私達一般参観者は、南門から敷地内へ案内してもらえます。


迎賓館の建物内に入る前に、スロープを下って、

広々とした地下空間へと通され、

身分証明の提示や金属探知機等の厳重な、もとい。

厳重よりはちょっと緩い感じの

セキュリティ・チェックを受けます。

(広い地下全域は、撮影禁止となっています。)


生まれて此の方、公共の施設に対して

悪巧みをしてやろうなんて気持ちを

素粒子ほども持ったことがないので

何ならすっぽんぽんになっても良い位です。


煩わしさを感じる人もいるかもしれませんが、

私は、何か特別の場所に

今から入る感じがして好きです。

海外の賓客の方は、

京都御苑でよく見かける御門のような正門がバーンと開いて

そこから敷地内へと入ります。


建物内へは、賓客の方も一般参観の私達も

写真の同じ正面玄関から中へとなります。


日本政府の紋章「五七の桐」



生け花の花器

接遇時には、賓客の好みや国の特徴によって、

花器、屏風、花材を決め、いけばなをしつらえるそうです。

 

この職人の技が光る花器だけでも

しばらく見て楽しめます。(毎日拭いて綺麗にするのが大変そう。)

 

聚楽の間

聚楽の間は、ロビーとして位置付される空間で、

晩餐会や大臣会合等が行われる際に、随行員の待合とするなど

多目的に利用されているそうです。

(椅子の生地は、西陣織。)


神楽鈴


夕映えの間の回廊

回廊には座って庭園を眺めることが出来るように

素敵な椅子が用意されています。


夕映えの間

天井の照明を暗くした際に、

星空が現れるような仕掛けがしてあるそうです。

 

愛宕夕照

東西の壁は、西陣織物で装飾されています。

写真は、愛宕夕照(あたごゆうしょう)という作品、

反対側の壁には、比叡月映(ひえいげつえい)という作品。

織り込まれている山は、比叡山。


飾り台

飾り台の「蒔絵(まきえ)」・「螺鈿(らでん)」は、

山紫水明(さんしすいめい)をテーマに、

人間国宝の北村昭斎氏と息子の北村繁氏によるもの。

 

茶道具


夕映えの間からの庭園

水田をイメージして作庭されているそうです。

池の中には、稲をイメージした

1年中緑色をしている「ネビキグサ」が植えています。


円柱の石は、聞いたのに忘れたのですが、

どこかで使われていた橋の礎石だそうです。


藤の間の回廊

藤野間ではありません。藤の間です。はい。

 

藤の間

正面の壁には、藤の花をモチーフとして

四季の39種類の花が織り込まれています。

大きさは、幅16.6m、高さ3.1m。(西陣織)


床のカーペットに織物で描かれた藤の花びらは、

藤の花びらが舞い散った様子を表現していて、

壁と床を使った立体的な表現となっています。


丸い部分は、月を描いているのかなと近づいたら

満開の桜が織り込まれていました。


天井照明

本美濃紙と京指物の伝統的技能が使われた

格子光天井になっていて、

天井の照明は、上下して高さが調節でき、

そのパターンは、15種類に及ぶそうです。


奥に見えるのが、舞や能、箏(こと)や雅楽の演奏が

披露される舞台です。

 

藤の間は、京都迎賓館で最も大きな部屋で、

洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用されているそうです。


長方形のテーブルを使うと約60名、

円卓を使うと約120名までの会食が可能だそうです。


安倍総理が、壁の藤の織物をバックにして

写真を撮ったと聞いたので

私も総理大臣になれるようにと、同じ位置でパチリ。

 

藤の間からの庭園


 

桐の間

桐の間は、和風にデザインされた部屋になっています。

天井板は、12mの杉から作られた一枚板で、

中央の座卓も12mの漆の一枚仕上げ。

座卓の下は、掘りごたつになっています。


漆の鏡面仕上げの座卓には、天井の照明が映っています。

(写真の座卓の白い模様のようなものが天井の照明)

 

黒光りする漆仕上げの座卓と座椅子が

もう高級感に満ち溢れていて、

これはもう実用品ではなく美術品ですね。


貧乏性の私なんか、

仮に、知人の家に招かれて「どうぞ。」と言われても

こんなのを目にしたら座ることに躊躇するし、

座っても休めない気がします。

 

座椅子に描かれている五七の桐の紋章は、

一つ一つ違った色合いで描かれています。

そして、埃一つ確認できませんでした。(驚愕!)

 

桐の間からの庭園

ガラスが有るように見えなかったので、

手を伸ばしたらガラスに手がコツと。。。

 

ガラスに汚れ、くもりが無く、殆ど透明で、

ガラスが特殊なのか、毎日の掃除の仕方が凄すぎるのか、

目の前のガラスの有無が分からなかったなんてのは

過去に記憶がありません。

 

 

東西の建物を繋ぐ廊橋

廊橋を境に池の水深が変わっているそうで、

右側が「海」をイメージした池と、

左側が「水田」をイメージした池となります。


水田の池


海の池

 

和船

海外からの賓客に、和舟に乗って

日本の文化「舟遊び」を

楽しんでもらえるように用意されています。


実際に「幸せの国ブータン」の国王と王妃が

船に乗って楽しまれたそうで、

来賓が舟遊びを希望された場合には、

プロの船頭が操船するそうです。


京都迎賓館 正面入り口

大満足の迎賓館の観覧を終えて、正面玄関で記念撮影。


今日、私達が観覧してきた部分は、

迎賓館全体の3分の1だそうです。


国賓をおもてなしするための施設なんていうものは、

一般人の私からすると異次元の空間なので、

これまでの名所巡りとは違った感じを堪能できました。

 

係員も気さくに質問に答えてくれますし、

一日の参観者数の制限があるはずなのですが、

先へと進むように急かされることも一切なく、

ゆったりと観覧させてもらえるのが嬉しいですね。


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