心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

とんでもなく催眠的な

2010年10月22日 | 催眠療法



私の施療のその多くは、

その場しのぎ的な施療を行うことはなく、

ネガティブ感情を引き起こす原因となる心の規則を特定し、

それを現在に適応するものへと

書き換えることに取り組みます。



しかし、

ネガティブ感情が激しく、かつ、

緊急避難的な手法が功を奏しそうだと判断した時には、

緊急避難的に催眠の特性を大いに生かす時があります。



以前、私が取り組んだケースは、

1年前から治まらずに続く悲しみの感情や孤独感を何とかしたいと、

相談を受けたことがあります。



その原因、きっかけは3年付き合った彼氏との別れとのことでした。

初めて会った時は、仕事は何とか続けていたものの、

仕事だけではなく何事にも熱意が持てなくなっていました。



その方を催眠に誘導し、

身体のどこでネガティブ感情を感じているのかを確かめ、

その感情に形があるとすると?

その質感は?鉄のような感じ、石のような感じ、煙のような感じ?

重さは?

と、感情を物質化してもらいました。



そして、物質化した感情を胸から取り出して手に取ってもらって、

その感情を手放す準備は出来ているかどうかを確認してから、

その時、部屋にあった箱に入れてもらい本人に蓋を閉じてもらいました。

それで施療は終了です。



あれほど本人を悩ましていたネガティブな感情は、

本人がキョトンとするほど消え失せてしまいました。



もちろん、

長く、強くネガティブ感情を生み出した原因となる

心の規則の書き換えについては

直接何も取り組んでいませんから、

その状態が維持するかどうかを確かめるためにも、

一週間後、1ケ月後、連絡を入れてもらうことを約束して施療は終了。



その後、本人からスッキリとした心の状態が続き、

仕事にも励めるようになっているとの連絡を頂きました。



今回のようなケースに対する、今回のようなアプローチは、

心の規則の書き換えを施療では特に行っていません。



しかし、

上手く行けば本人の心が今回の経験から何かを学び、

自らが心の規則を書き換えてしまうことがあります。



書き換えることが出来たのかどうか、

それが本当に分かるのが、

その後、同じような体験をした時に分かります。



同じ体験をすることが無く、

ゴールし、幸せを手にすることがベストなのでしょうが、

ですから、もし、そうではなく、

『同じようにネガティブ感情に圧倒されたとしたら、

その時には、心の規則の書き換えに取り組みましょう。』と、

確認をして施療を終了しました。



このような、とんでもなく催眠的なアプローチは、

効果があるかもと判断出来たであるとか、

あるいは激しく混乱している心の負担を、

緊急避難的に軽減する必要があると

判断したときのみ行うようにしています。



15年の東京の施療で、

想いが詰まった箱が私の施療の部屋に何個か並んでいました。



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