心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

想像と現実

2010年10月18日 | 心理カウンセリング



成育歴の違いによって、

人のモノの見方や考え方には

二つのタイプに分けることが出来ます。



例えば、

右に行くか左に行くか判断が求められる時、

一つのタイプは、

行動を起こす前により最善の結果を得ようとして、

色々な情報を集めたり、色々な可能性を探った後、

行動を起こす。



一つのタイプは、

いくら情報を集めようと、結果を想像しようと

実際の結果などは完全に掴むことが出来ないと、

まず行動を起こす。



前者を思考派タイプ、後者を行動派タイプとした場合、

相談に来られる方には、

思考タイプの方が多いように思えます。



思考タイプの場合、

行動タイプの方よりも想像することが多くなりますが、

多くの場合において、

想像と実際が完全に一致することはありません。



しかし、脳で想像したことは

実際に経験していることとあまり違いがありません。



好きなあの人に告白しても失敗してしまうだろう(想像)

振られることは、自分には魅力が無いということだ。(想像)

この先、自分が魅力を感じる人には同じように、
拒否されるに違いない。(想像)

そして、鬱状態になる。(現実)



会社に認められるような結果を出さなくては、

評価が悪くなる。(想像)


評価が悪くなることは、

同僚や上司からの自分への態度が冷たくなる。(想像)


会社に入らない人間だと判断される。(想像)


会社に勤めることが出来なくなる。(想像)


幸せのレールから外れ、

不幸な人生が待っている。(想像)


過剰な怖れを感じる。(現実)


恐れを感じることで、

自分の実力が思うように出せなくなる。(現実)



自分は人に受け入れられ、

もとめられるような性格、性質ではない。(想像)


あの人達は、私のことを悪く言っているに違いない。

言われていたらどうしよう。(想像)


人と交流を持つことを不安に感じ、恐れを感じる。(現実)

交流を持つことが出来ない。深めることが出来ない。(現実)


幸運にもお互いが相思相愛であった。

しかし、互いに求めるものが違っていて

当たり前なのに、


好きであるなら、

こんな時には○○の言葉や態度のはずだ。(想像)


こんな時には、○○してくれるはずである。(想像)


違うと言うことは愛していない、

愛していなくなった。(想像)


愛していると言ったのは嘘である。(想像)


この人、あの人は悪い人だ。酷い人だ。(想像に対する判断)


悪い人、酷い人だから、本心は話すこと、

態度の裏側に本心がある。(想像)


信頼しなくなり関係が上手くいかなくなる。(現実)



ここで言いたいことは、

思考タイプだと

問題が多くなるということではありません。



行動タイプには行動タイプの上手くないやり方があります。

そして、思考タイプは想像の仕方によっては、

当然、行動タイプの人よりも良い感じを

多く持つことも出来ることにもなります。



『私達の悩みの大半は、想像によるものである。』

といった言葉があるように、

脳にとっては想像と現実と大差はありません。

そして、想像に合致した感情やある感じを持つことになります。



もし、あなたが今、

辛さや恐れによって自由な感じが奪われているとしたら、

もしかすると、それは現実ではなく

想像による幻のようなものかもしれません。



幻であるなら煙のように消し去ることが出来ます。

自分の想像によるものであるのなら、

今、自分が持てるものだけで

消し去ることが出来るのです。



悩みの状態から脱出するには、

まず、それは現実ではなく

幻であることに気が付くことが大切です。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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