【睡眠用BGM】ひぐらしの鳴き声と川のせせらぎ /
日本の夏の風物詩と言えば
スイカに花火にセミの鳴き声かな。
今年も私のカウンセリング・ルームの近くにある街路樹で
クマゼミ達の鳴き声が轟いています。
人為的な大音量は、ミソフォニア(音嫌悪症候群)の方に限らず
殆どの人にとって警察に対処を願うような大迷惑行為となりますが、
私にとって夏のセミの鳴き声は不快な音とはならず
祭りばやし的な感じがしてしまうのが不思議です。
でもまあ蝉が俳句の季語になっているくらいなので
私と同じ感覚の人が少なくないのかなと勝手に思っています。
日本国内で見られるセミは30種類位なのだそうで、
私は動画のヒグラシの泣き声がお気に入りなので
街路樹から降り注ぐ蝉の声がヒグラシであれば尚宜しです。
ところでドイツには蝉が生息していないようで
明治40年にドイツから日本に初めて生きたキリンとして
輸入された際に来日したハーゲンベック動物園の関係者が
「何かお礼を」の日本の関係者からの申し出に
「是非、あの鳴く木を譲って欲しい!」と言ったようです。
ハーゲンベック動物園のドイツ人が
本当に木が鳴いていると思ったとはとても思えないので、
初めて蝉の声と遭遇した際の驚きと興味深さの気持ち。
そして、「これまでの歓迎でお礼は十分にしてもらっていますよ。」
の気持ちをユニークな表現で見事に表したのだと思うのです。
とっさにそのような言い回しが出来る大人の人って
魅力的でかっこいいなあ。