勝ち組とは何か?
それは、幸福の使者が自分と共にいてくれている状態と
勝手に決めさせてもらうことにして、
そこで幸福の使者が何か考えると、
人それぞれなので一人一人に把握してもらうしかありません。
それでは丸投げになってしまう気がするので、
心理学における幸福の感じ方として、
ボトムアップ説とトップダウン説の
二種類について書かせてもらうことにします。
ボトムアップ説は、
良い出来事の総数が幸福度を決めて、
悪い出来事の総数が不幸度を決めるという説です。
宝くじ1等が1回当選より10回当選の方が、
幸福度が増すと言う感じですが、
まあ普通に考えれば、まあ自然かと思います。
健康診断で健康そのものと言われ、
仕事でも大きな契約をゲットした日に、
仕事終わりに大好きな女性から告白されたと思ったら、
その次の日にも3人の女性から告白されて、
有頂天になって飛び込んだお店が大盛り無料のうえに
白飯がおかわり自由だった。
こんなことが我が身に起きたら
もう幸福度MAXですね。
ボトムアップ説で大きな幸福度を追い求めると
経済、仕事、恋愛、健康、人間関係等々、
努力の継続、能力、行動が必要になります。
ざっくり言うと欲を全部満たしていこうで、
産めよ増やせよでしょうか。
とは言うものの、
人の欲は限りが無いので何かを手に入れたとしても、
また新たな欲が心の中から現れるので
まずゴールに到達することがありません。
トップダウン説は、
出来事そのものではなく個人のものの見方や考え方が
幸福度を決定するという説です。
幸福な思考をする人は、
どんな状況下においても幸福を感じるし、
不幸な思考をする人は、何を手にしても何を与えられても
不幸を感じるということです。
宝くじ当選の件ですが、
私なんか気が小さいので2回目の当選がきたら
何かとんでもない悪いことが起きるに違いないって
毎日心配してしまい不幸な日を過ごすに違いありません。
子供の頃、夕方に腹をすかして家に帰って来たら
準備されていたカレーを食べて「あ~最高に幸せ。」って
思っていたことがあることを思うと、
宝くじ1等当選とカレーを食べることとは、
幸福度のレベルが違うはずなのですが、
案外と心の中で弾けている幸福度は
同じなんじゃないかとさえ思ってしまいます。
トップダウン説で大きな幸福度を得るためには
ものの見方や考え方一つなので大きな行動は、
必ずしも必要ではありません。
これは、現在の自分を決定づけているのは
何かの出来事ではなくて
個人の心のルール(ものの見方や考え方)と同じです。
経済で、スポーツ界で、将棋で、恋愛で、芸能で、
トップを争う人達は、それまでの過程を歩んでいる時も
苦労や努力以上の面白さや幸福度を感じていたはずで、
過程が苦しさや辛さが満載だと
あれだけの努力は続けられないっしょっ!
何かの良い出来事は、幸福感を得る援軍になりますが、
本体である自分が◯◯でありさえすれば。◯◯でなかったら。
といった前提条件が絶対神のように心に鎮座していると、
自分と共にあるのは、常に不幸感か不満足感の使者であり、
幸福の使者は常に自分の前にいて、
その背中を眺め続けることになりそうです。
なのでトップダウン説の方がより現実的のように思えますが、
トップダウン説をざっくり言うと、
自分を煩悩から解き放ち、我唯足るを知るでしょうか。
こちらも完璧にこなすには悟りの境地的なものとなるので、
実はどちらも容易いものではありません。
私は、満たし切れていない欲があったり、
不安感や心配事が程よくあったりする方が、
実は、幸福なんじゃないかと思ったりしています。
なので自分の足らずの部分は、トップダウン説で
我唯足るを知るで観たり感じたりして、
自分の持てる部分は、アップダウン説で
欲が満たされた状態を観たり、喜びを感じながら、
前進、成長をしていくのが良いのかと思ったりします。
とにもかくにも幸福感は、栄養素のように
自分の外側のものを取り込むことで得られるのではなくて
自分の内側に有るもので生成されるような気がします。