心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

自己認識

2015年04月25日 | 雑感・愚見

私は誰もが「私は、このような人間だ。」という

自己認識を持っています。



例えば

「私、はこれといった才能を持っていない人間だ。」

「私は、怠け者だ。」

「私は、リーダータイプの人間では無い。」

「私は、何をやっても続かない人間だ。」

と言ったような否定的で自分の可能性を制限するようなものもあれば、



「多くの人が出来ることは私にだって出来るに違いない。」

「私には何々が可能だと思える。」

「私は、根気と粘り強さが強みだ。」

「私は、卑怯な事が大嫌いな人間だ。」

「私は、チャレンジ精神が旺盛な人間だ。」

と言うような肯定的で自分の可能性を活かすことに繋がるものもあります。



そして、一人の人間には、このような複数の自己認識を数多く持ち

その状況の違いによって明るくなったり大人しくなったりと

優位になる自己認識が変化します。



また、色々な経験や体験を重ねることで

中学の時はあんな控え目で目立たなかったのに

久しぶりに会ったら全く逆の人間になっていたなんてことも

少なくありません。

これも本人の自己認識が変化したことによるものです。



そして、これらの自己認識は

当然のことながら持って生まれたものでは無く

何かの時に学び、自分に取り入れたもので、



否定的な自己認識は、おそらく酷くショックを受けた出来事から

自己防衛のために学び取ったものでしょうし、

肯定的な自己認識は、喜びや興奮の出来事から学び取ったものであって

真実では無く単なる思い込みにしかすぎません。



単なる思い込みにしか過ぎないと言っても

これらはとてつもないパワーを発揮して繰り返し、

あの時のような酷く不快なことを二度と体験しないようにその人を制御し、

あの喜びや興奮を何度も体験するようにと背中を押します。





この動画の方の実際の体験から語られる言葉には

説得力があり、気持ちが宿り、感動を呼び起こされる人も少なくないかもしれません。

そして、その感動は誰かの眠っていた力を起動するきっかけとなることもあります。



ところが、感動もしたし共感もし

異を唱えることは何処にもないけれども

その人の素晴らしい人間性であり、その人の話だとして、

自分の血や肉とすることが難しい人もいます。



そればかりか、

その人と自分を比べて自分を卑下したり責めたりする

材料としてしまう人もいます。



このような場合は、それらの刺激が

立ちはだかる大きくて頑丈な壁に

闇雲にぶち当たり打ち壊そうとして跳ね返され

自己認識を変えるに至っていないことが原因です。



力任せに何度もぶち当たることによって

やがて壁は砕け落ちることもありますが、

どんな壁にも脆い箇所があるもので

それを探してアタックすることは自己認識を変えるためには

より有効な手段となります。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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