2008年に閉園した小豆島孔雀園は、
約3,000羽の孔雀を放し飼いにし、
音楽に合わせて高さ10mの高台から40羽の孔雀を羽ばたかせる
飛行ショーが1時間に一度、多い時には複数回開催されていて、
年間に50万人も訪れる人気の園だったのですが、
2002年あたりから飛行ショーで
園内を囲む高さ5mの柵を越えて飛び去る孔雀が続出して
約3000羽いた孔雀が500羽へと激減。
その影響なのか孔雀園を訪れる人も次第に減少し、
2008年に38年続いた孔雀園は閉園となりました。
柵を飛び越える孔雀が続出したのは、
本来、飛ぶことが得意ではない孔雀達が、
飛行ショーを何度も繰り返す内に
飛行することが上手くなったことが原因のようです。
私は、人間に飼われている動物は危険が一杯の中で生きる
野生の動物よりも運動能力が低下するものだと思っていました。
ところが、小豆島孔雀園で飼育されていた孔雀の飛行能力が
野生のままの孔雀よりも向上したと言うのですから
人間が無理やりと言うか、飛ぶことを促す鬼コーチの人間の存在が、
孔雀のポテンシャルを引き上げたことになります。
この出来事って、才能や能力や環境の所為にする前に、
何か一つの物事に真剣に打ち込めば、
誰もがその分野で自分が思う以上の実力、能力を持てるって
孔雀が教えてくれてんじゃねえの。
って思ったりするんですよね。