心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

雲隠れ

2021年04月09日 | 雑感・愚見

1999年 ナチス・ドイツによる

強制労働から逃れるために

57年間も自宅の屋根裏部屋に隠れていた

ウクライナの76歳の男性が

突然姿を表しました。

 

男性の母親は、息子は修道院入りしたと

周囲には話していたそうです。

 

 

ナチス・ドイツのユダヤ人狩りから

逃れるために屋根裏に隠れ住んだ際の

生活を綴ったとされるのがアンネの日記。

 

終戦後28年間もグアム島のジャングルの中で

一人戦っていたのが横井庄一さん

 

終戦後29年間もフィリピンのルバング島で

一人戦っていたのが小野田 寛郎さん

 

小野田寛郎の言葉

 

助け出された二人のボロボロの軍服の姿を見て

哀れだとか愚かだと評する人もいたとは思いますが、

私には凄いなんて言葉が陳腐に思える程に

二人は輝いて見えたんですよね。

 

あの二人の場合は、

信頼するに足りる終戦の情報が届かなかったので

そうなり得る可能性は大ですが、

 

ウクライナの男性、母親から終戦の情報を

伝えられていたとは思うのですが、

それでも屋根裏に54年って………。

 

強く激しい恐怖や危機感を覚えると

終戦したとの情報が伝えられたとしても

外の世界に参加する第一歩が

なかなか踏み出せなくなることがあります。

 

ウクライナの男性は、

外の世界は変化したことを頭で理解したものを

心が受け入れるまで屋根裏で57年間を要し、

年齢が75歳となっていました。

 

一歩踏み出してから

屋根裏で過ごした57年間を振り返ると

なんて無駄な時間を過ごしていたんだと

後悔の念に苛まれるかもしれません。

 

周りに人達からすると小さな一歩を踏み出さずに

人生を愚かに浪費したと思うかも知れませんが、

ウクライナの男性にとってのその一歩は、

とてつもない大きな一歩だったのでしょう。

 

現実は変化し終えて

後は心が現実を受け入れるだけ。

事実を知り理解し終えたら

後は心が事実を受け入れるだけ。

 

その一歩の決断が生まれるのを

自然に任せるのではなく

決断を早めるための取り組みを

行うことが出来るように思います。

 

だとしたら

いつやるのか、今かなと。

 

 

 

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