心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

畜妾届

2024年02月08日 | 雑感・愚見

 

畜妾届は、明治3年に発令された

『2号さんも届け出れば法律上2親等として

地位を認める。』という法律。

 

発令後の15年後に廃止されたが、

華族に限ってはその後も『畜妾届』を出すことが

義務付けられた。

 

 

明治初期、新しい時代が始まったとはいえ、

まだまだ江戸時代の残り香がちらほらと。

その一つがお妾さん。

 

江戸時代までは、上流武士や富裕な商人では

お妾さんがいるのが当たり前で

これは医療技術が進んでいなかったことから

生まれた子供が無事に育つとは限らず、

ある程度成長したとてケガや病気で命を落とすこともあり、

自分の跡継ぎを絶やさないためにと

考えられていたからなんでしょう。

 

豊臣家を継いだのは、側室の子だった秀頼公

徳川家康には、16人の子供がいて

正室の子は2人で、後の14人の子は側室の子。

で、徳川家康の次の将軍になったのは、側室の子の秀忠公

 

これは何も天下人に限らず

上流武士も富裕層も跡継ぎが途絶えさせないために

正室の他にお妾さんを囲っていたようです。

 

お妾さんの子であろうが2号さんの子であろうが

何の問題もなく天下人の跡継ぎとして選ばれていますから

今のお妾さんとか2号さんへに持つ

日陰者的なイメージとは全く違う感じですね。

 

なのでかつての日本は、

一夫多妻制が認められていたし受け入れられていたと

考えた方がしっくりくるかと。

第2夫人、第3夫人的な感じかな。

 

そのような風習が明治になって次第に変わってきたのは、

西洋文化に追い付け追い越せで採り入れた

西洋文化や価値観に頑張って合わせていったか、

倣ったのか、時代の流れに流れていったのか、

 

お妾さんは、刑法では明治13年に、

戸籍法では明治19年に無くなり、

明治31年の民法によって一夫一婦制となるに連れて

お妾さんには日陰者のイメージが生まれてきたのかも。

 

以前に一夫一婦制と一夫多妻制の

メリットとデメリットについて調べたことを

書かせて頂いたと思いますが、

 

今の時代は、有名人の不倫が発覚すると

まあ袋叩きになるのが普通です。

(ならない人もいるのが面白い。)

 

私なんかは基本、不倫をした人の善悪については、

許すも許さないのもどちらでも当事者が決めたことが正解かと。

ただあの人とあの人がね。へぇ~そうなんだあ。

というように野次馬根性的に耳目が向くだけなんですよね。

 

でもまあ執拗に叩いている第三者は、

それだけ裏切られたという想いが強いのかと。

 

誠実さとか常識人とか爽やかさとかを

前面に押し出して周囲を魅了する武器にしていた人は、

それによって巻き込まれた第三者は、

もう片足当事者な感じなので数多くの人から

強烈に叩かれるのも致し方ないかなと。

 

そのような毒気が無いというか、

キラキラと輝く透明な水のような人って

そうそういないからこそ

装えば注目を集めるし。売りになるのだと思うのですが、

やり切れなかった時の反動が怖い。

 

怖がりの私なんかは、

汚れの部分を知られておく方が怖くないので

毒気をちょろちょろと見せるように心がけています。

 

お妾さん、側室、2号さん等の価値観、風習の変化が

良かったのか悪かったのか、

医療技術が進歩を遂げた現代においては、

それでよかったんだと思ってはいますが、

後は医療技術の進歩に精神が追い付くかとなりますが、

 

エジプトの何千年前の壁画か何かに

『今の若者は~』と嘆いている言葉があったようですし、

何千年前に誕生した宗教が

現代も必要とされていることからも

精神の進歩は、自然に委ねると

かなりゆっくりとしたものかもね。

 

医療技術に限らず

昔には無かった身の回りのものが

次々と現れて受け入れられていますが

技術が急速に発展して精神とギャップの差が広がった分だけ

心の波浪が大きくならないかと心配します。

 

真面目な人ほど、キッチリとしている人ほど

大波に揺られてしまわないように

余計なものを見極めて取捨選択することが

重要になるような気がします。

 

 

 

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神戸ルミナリエ

2024年02月06日 | 雑感・愚見

 

限られた予算、関係各所との調整等、

運営事務局の方々の並々ならぬ働きにより

約4年ぶりに本格開催された神戸ルミナリエが

盛況のうちに幕を閉じました。

 

今回の神戸ルミナリエは、混雑緩和と経費節減を目的に

これまで旧外国人居留地の仲町通りに設置されていた

フロントーネ(玄関装飾)ガレリア(光の回廊)

有料エリアを設けたメリケンパーク会場へと移すという

新しい試みを行いました。

 

メリケンパークと東遊園地の二つの会場で

色鮮やかな輝きを放つ作品は、

足を運び観賞する価値は十分あったように思います。

 

 

ただ電車に約10分程度乗車して10分程度歩くと

ルミナリエの会場に到着する私が感じたものと

そこそこ距離がある地域から会場を訪れた人達が

感じたものに違いがあったでしょうし、

 

また初めて神戸ルミナリエの会場を訪れた人と、

これまで複数回訪れている人が感じたものが

違っているかも知れません。

 

そこで今回の復活開催となったことを機会に

幾つかの歴代の作品を軽く振り返ってみました。

 

 

 

フロントーネ(玄関装飾)ガレリア(光の回廊)

 

これまでの神戸ルミナリエで

旧外国人居留区の仲町通りに設置されていた

フロントーネ(玄関装飾)とガレリア(光の回廊)

 

巨大な聖なる場所への玄関口の奥には、

どこまでも続く圧巻のガレリア(光の回廊)。

 

 

 

スパッリエーラ『光の壁掛け』

 

ガレリア(光の回廊)を通り抜けた先に現れるのが

東遊園地の広場をぐるっと囲むように設置された

スパッリエーラ『光の壁掛け』の内側には、

光の聖堂「カッサアルモニカ」が設置されています。

 

 

 

フロントーネ(玄関装飾)ガレリア(光の回廊)

 

 

 

スパッリエーラ『光の壁掛け』

 

 

 

フロントーネ(玄関装飾)ガレリア(光の回廊)

 

 

 

スパッリエーラ『光の壁掛け』

 

 

 

フロントーネ(玄関装飾)ガレリア(光の回廊)

 

このフロントーネ(玄関装飾)作品の時は、

あれ今回は屋根の部分が無いなと思いながら

通り抜けて東遊園地会場へと到着したら

 

 

 

スパッリエーラ『光の壁掛け』

 

どっひゃあーーー!

 

円形に設置されていた作品正面部分を

グイっと両側に開いて広場全体に広げられた

スパッリエーラ『光の壁掛け』は、

作品全体がカメラに収まらなかった。

 

 

 

フロントーネ(玄関装飾)・ガレリア(光の回廊)

 

この年の作品は、屋根が復活して

 

 

 

スパッリエーラ『光の壁掛け』

 

この年のスパッリエーラ『光の壁掛け』もまた

カメラに収まりきらない規模。

 

 

 

フロントーネ(玄関装飾)ガレリア(光の回廊)

 

屋根がないけれども両側の高い壁の上に渡されたブリッジ?

立体的なロソーネ(バラ窓)?が印象的な作品。

 

 

 

スパッリエーラ『光の壁掛け』

 

巨大なドーム作品の中に

光の聖堂「カッサアルモニカ」が設置されています。

 

次回、神戸ルミナリエが開催された場合、

阪神淡路大震災から丁度30年目となる節目の年なので

はたしてどうなるのか………

 

混雑緩和を目的に主だった作品を分散設置することは

効果的な良いアイディアだったと思われますが、

これまで通りに旧外国人居留地の仲町通りの作品を設置しても

狙った効果は得られると思うんですよね。

 

神戸ルミナリエ開催予算の問題も有るかと思うのですが

有料エリアを設けたことで予算的には、どうなんでしょうか。

なんとかメリケンパーク会場での作品設置が追加される形で

次回からのルミナリエが展開してもらいたいなと望んでいます。

 

ドジャースの大谷選手が1億円程寄付してくれて

メリケンパーク会場に加えて旧外国人居留地の仲町通りに

ガレリア(光の大谷回廊)なる作品が設置されたら面白い。

 

 

 

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冷蔵庫の中

2024年02月04日 | 雑感・愚見

 

2021年7月 福岡市の住宅の冷蔵庫の中から

夫婦の死体が見つかり、

夫婦と同居する59才の次男が逮捕されました。

 

逮捕された次男は、「アニメの良い場面の時に

何度も介護で呼ばれたので腹が立った。』と供述。

 

 

住宅の冷蔵庫の中から夫婦の遺体が見つかった事件で

逮捕された次男の無職の59歳の男は、

「親の面倒を見るのに疲れ、ストレスがたまっていた。」

と供述した。

 

逮捕された男は、父親と母親の年金等で暮らしていて

母親は車椅子で生活し、逮捕された次男の男は

買い物に付き添う等していたようです。

 

次男の男は、犯行現場の自宅を出て親のキャッシュカードで

数十万円を引き出して東北地方等を移動していたが

京都市内で逮捕されたとのこと。

 

この事件ですが、最初の黒の太字の内容だと、

両親の介護をおざなりにして自分はアニメ三昧で

アニメ三昧の邪魔になる両親を………

かなり酷い奴だなあとの印象をもったのですが、

 

後の記事の内容だと介護によるストレスが溜まっていた。

ちょっとした違いだけれども受ける印象は

全く違ってくるんですよね。

 

逮捕された次男は、アニメ好きだったのは確かだとして

殺害に至る動機について、

何度も大好きなアニメ鑑賞の邪魔をされたからとした記事の方は、

犯人の次男に極悪人の印象を与えたかった。

何故ならより注目を浴びる記事になるから。

 

両親の介護のストレスが溜まっていたとした記事の方は、

日々の老々介護が大変だったのだろうかと、

犯人の次男の印象が極悪人とは違ってくるかもしれません。

 

アニメの邪魔をする要因を排除したのか

大きなストレスの要因から逃げたくて排除したのか、

極悪人なのか悪人なのか分かりませんが、

その時に湧き上がった感情を制御できなかったことには

変わりありません。

 

どちらが犯人の次男の実像に

近いものとなるのかは分かりませんが、

少しの違いで印象は大きく変わるもので

それによって裁判の判決もまた全く違ったものになります。

 

 

さてですが、

長年の介護の負担は、かなり大変であることは明白で

まだ介護者される者が元気な内は、

まだ頑張りがきくのでしょうけど意思疎通が難しくなったり

認知症等の症状が出始めると………

 

そして、介護する者も元気な内は、

まだ頑張りもきくのでしょうけど年齢を重ねると共に

色々と問題が起きてきて………

 

これまで老々介護での殺人事件の裁判で

いくつか無罪判決が出ていることからも

どれだけ大変なのかが想像できるように思います。

 

どれだけ大変であったにしろ殺人は殺人、

大罪を犯したことに変わりはない。

と考えを持つのも間違ってはいないと思うし、

 

その大変さを汲み取り、やむにやまれぬを理解して

温情判決とも言える判決が出るのも

また間違ってはいないような気がします。

 

どのような判断をしても

完全に適切だと言えないような事例を

裁かなければならない判事には頭が下がる思いです。

 

 

 

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神戸税関 中庭特別公開

2024年02月02日 | 名所巡り(兵庫)

 

神戸ルミナリエの開催にあわせて

ライトアップされる神戸税関の庁舎の観賞と、

神戸ルミナリエの開催期間中の金曜、土曜、日曜の夜間に

特別開放される中庭の観賞に向かいました。

 

神戸税関は、光の聖堂「カッサアルモニカ」から

南側の道路一本を歩道橋で横断した所にあるので

これは訪れますよね。

 

 

 

神戸税関 時計塔

 

最初に神戸税関を訪れたのは、

『日本で一番短い国道』と記された標識の撮影がメインで

神戸税関の庁舎は、オマケで撮影。

 

二度目は、旧外国人居留地に残るレトロな建築物を巡った際に

神戸税関庁舎を目的に訪れていて、今回が三度目の訪問となります。

 

 

 

 

実は1927年に竣工された二代目神戸税関庁舎は、

日本最大の税関庁舎でしたが阪神・淡路大震災で半壊し、

レトロな雰囲気を漂わせている現在の建物は、

1998年に改築された三代目の庁舎です。

 

 

 

 

神戸税関を最初に訪れた時も、

二度目に訪れた時も外観の撮影だけで建物の内側に入っていないので

今回、初めて建物の内側に入ることになるので

かなり楽しみにしています。

 

 

 

神戸税関 本館エントランスホール

 

1927年の頃の建築様式が残っている建物は貴重で

映画やドラマのロケ地として利用されています。

2015年『日本の一番長い日』、2016年『海賊と呼ばれた男』他。

 

 

 

広報展示室

 

 

 

神戸税関 二代目庁舎模型

 

現在の3代目となる神戸税関庁舎は、

阪神・淡路大震災で半壊した旧税関庁舎の改築工事によって

2代目庁舎の花崗岩張りの時計塔を含めた外観と

内部ホール等が完全に保全された旧館新館アトリウム構成されていて

庁舎外側から見たレトロな見た目とは違って中身は、

電力、通信インフラが強化されたスマートビルになっています。

 

 

 

 

まるで生きているかのようなアフリカライオン(オス4歳)の剥製は、

輸入者が申告をする際に輸出国発行のワシントン条約に則った許可書を

税関に提示することが出来なかったために国内への引き取りを断念し、

所有権を放棄したもの。

 

このアフリカライオンの剥製は、

誰もいなくなった深夜の神戸税関の庁舎内を

不審者はいねえかあ~。悪い子はいねえかあ~。食っちゃうよお~。

と夜な夜な歩き回っているとかいないとか。

 

 

 

神戸税関 中庭

 

神戸税関の中庭は、

大きな強化ガラスかアクリル板なのかに仕切られた中にあって

広々とした中庭の中央に水場が1つ設置されています。

 

中庭側から見る神戸税関は、

外観のレトロな雰囲気はどこへやらで

現代的というか近未来的な雰囲気を感じます。

 

 

 

 

水中に設置されたライトが内側から

建物のライトが外側から水場の水を輝かせている様子は、

まるで映画の中の世界に入り込んだようじゃったあ。

 

 

 

 

これともう一脚、中庭の左右にポツンと置かれた長ベンチは、

どんな風に利用されているのだろうか。

税関職員の人達が昼休憩に利用するにしては、

ベンチの数があまりにも少なすぎるんですよね。

 

 

 

神戸税関 時計塔

 

この神戸税関庁舎にそびえ立つ時計塔の景観。

時計塔と建物の上半分のレトロ調と

現代調の下半分が見事に融和した感じが堪らなかった。

 

 

 

 

たっぷりと空間が確保された中庭の景観。

 

ルミナリエから神戸税関の中庭特別公開に

多くの人が流れ込んでいると思ったのですが、

興味がないのか、知らないのか、

鑑賞に訪れている人の姿は、ちらほら。

 

 

 

 

この良い味を出しているスペースは、

何のために用意されているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸税関 新館アトリウム

 

2代目の神戸税関庁舎を設計した際に

贅沢とも思える程の広い中庭は、

何のために用意されたものなのだろうか。

 

中庭の特別公開の世話をしていた職員の方に質問すれば

一発で解答を貰えたんでしょうけど、

中庭を観賞している時は、ワオ~!ホヘェ~!ドッヒャア~!と

3つの言葉だけが頭の中で飛び交っていたんですよね。

 

 

 

 

東遊園地会場の神戸ルミナリエの光を横目で見ながら

帰宅に向けてJR三ノ宮駅に向かっている際に

そう言えば、あの贅沢とも思える空間って………

 

少しだけ遅れるんですよね。タイミングがズレるんですよね。

気持ちが帰宅モードになっていたので引き返す気にもなれずで

こう言うことって度々あるんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

物足りなさを感じながらも美しさを提供してくれた

約4年ぶりに復活した神戸ルミナリエに感謝感激をし、

来年も開催されることを願いつつ、

 

来年は、東遊園地会場の広場をぐるっと円形に取り囲んでいた

大規模な光の壁掛け「スパッリエーラ」の復活と、

メリケンパークで縮小された200m分の予算を使って

東遊園地会場のアプローチとなる旧外国人居留地の仲町通りにも

光の回廊『ガレリア』と玄関装飾『フロントーネ』を

復活設置されることを期待して帰宅します。

 

 

 

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